吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

3/22(金) ○「何一つ決まらない状況」(カープ2019)

福岡ソフトバンクホークス0-4広島東洋カープ

オープン戦(カープ8勝3敗3分)

 

 

勝利投手 大瀬良3勝

敗戦投手 笠谷1勝1敗

 

本塁打

(C)鈴木4号②

(H)

 

打点

(C)菊池①安部①鈴木②

(H)

 

投手

※数字は失点

(C)大瀬良-島内-レグナルト-フランスア

(H)千賀-笠谷④-奥村-嘉弥真-モイネロ-松田遼

 

先発大瀬良は初回と中盤にピンチを作るも6回無失点。

打線は千賀の前に完全に沈黙も中盤に集中打を見せて4得点。

リリーフ陣も島内、レグネルトらが走者を許しながら抑えて勝利。

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いよいよオープン戦も最後のカード。

毎年、オープン戦最後を飾る恒例のホークスとの対戦は奇しくも昨年、惨敗した日本シリーズと同じカードでもあります。

もっとも、現状の何一つ決まらない状況が多い今のカープにとってそんな感傷はまったくの無意味というもの。

 

ここまでやたらと失点が多く、オープン戦通じての防御率は5点台ととても開幕戦の先発を任せる気になれない状況の大瀬良大地ですがオープン戦最後の登板で漸く無失点。

しかし、相変わらず序盤や中盤で崩れかける当たりはまだまだ頼りない印象しか受けず、早々と開幕投手を宣言されたうえにオープン戦通じて無失点で終えた千賀滉大との落差は凄まじいものを感じます。

 

また、主力格の移籍や引退で空白になっているポジションや打順における低レベルな泥仕合は今季のオープン戦通じての風物詩と化してしまいましたが、今日もそれは変わらず。

それは大抜擢を受けたにも関わらず、オープン戦通じて内容も結果もたいした事がなく、本来ならとっくの昔に二軍へ送り返されている筈の坂倉将吾の如き選手が未だにスタメンで起用されている時点で一目瞭然というものです。

 

このように何一つ決まらない状況の中で取り敢えず形に例外的になってきたのは、カイル・レグナルトとヘロニモ・フランスアが抑えた外国人選手の枠でしょうか。

特にレグナルトは不運とサビエル・バティスタの適当極まりない守備のおかげで招いたピンチを連続三振で切り抜けて、期せずして走者を背負った形での登板というもっともシーズンで想定されるシチュエーションで抑えてくれました。

勿論、いきなり走者を背負った以上は完璧とまでは言えませんが、ケイシー・ローレンスやジョニー・ヘルウェグが低調な内容でもあるのでこれに関しては勝負ありといったところかと思います。

まあ、先発投手が悉くたいした事がない状況でそれが好ましいかどうかはまたべつなのですけれども…。

3/21(木) △「『バーゲンセール』で終わる予定が…」(カープ2019)

東京ヤクルトスワローズ7-7広島東洋カープ

オープン戦(カープ7勝3敗3分)

明治神宮野球場

 

勝利投手-

セーブ投手-

敗戦投手-

 

本塁打

(C)西川1号小園2号②堂林1号①バティスタ2号①

(S)雄平1号①廣岡1号①バレンティン3号③

 

打点

(C)松山①長野①西川①小園②堂林①バティスタ

(S)山田哲②雄平①廣岡①バレンティン

 

投手

※数字は失点

(C)ローレンス③-中村恭③-中田①-菊池保-中崎

(S)小川③-マクガフ-ハフ-近藤-石山④

 

先発、ローレンスは再三ピンチを作り、5回6安打3失点。

打線は初回に先制すると中盤以降に一発攻勢を見せて7得点。

リリーフ陣が崩れるも9回4点差を小園、堂林、バティスタの3者連続弾で追いつきオープン戦勝ち越しを決める。

小園はリーグ史上初の高卒ルーキーで2本目の本塁打

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出遅れながらも何とかオープン戦には間に合ったケーシー・ローレンス。

今日の投球次第ではほぼカイル・レグナルトに決まりかけていると思われる3人目の外国人投手枠争いに割って入れる可能性もありましたが…。

5回6三振無四球ながらも初対戦というアドバンテージがありながら6安打3失点と平凡極まりない投球。

残念ながら開幕1軍の可能性はほぼ無くなったと言って良いかと思います。

もっとも、開幕は逃してもそう遠くない時期に1軍で先発する機会はあるかもしれません。

「どうしても先発出来る投手がいないのでリリーフを削ってでも出さないといけない」という後ろ向きな理由で…。

それにしても今日はこのローレンスといい、限界説という大方の予想を裏切らずに無様な姿を晒した中村恭平中田廉、新加入ながら魅力を微塵も感じない菊池保則と「売れ残った品物のバーゲンセール」のような投手リレー。

しかし、こういう中途半端な状態で後のない投手たちに見切りをつける舞台になるのもオープン戦である以上は仕方ない事なのかもしれません。

 

と、このまま試合がつつがなく終われば、それだけの事で終わる試合でしたが…最後の最後でとんでもない事が起こってしまいました。

ルーキー小園海斗、サビエル・バティスタ堂林翔太がまさかの3者連続本塁打

特に今日は田中広輔に代わってスタメンで出場した小園はこれがリーグ史上初となる高卒ルーキーでオープン戦2本目の本塁打

正直、ここまでしっかり1軍に帯同出来ている事自体が予想外でしたから、これだけの活躍をオープン戦ながらしてのける事は驚異的です。

正直、この選手に対して個人的にはドラフトの時から実力を過大評価されているのではないかと思ってもいましたが、現金な物で今となってはこの奇跡がどこまで続くか楽しみになってきました。

 

ところで…。

神宮球場での3者連続本塁打といえば2016年の新井貴浩2000本安打達成試合を思い出した方もいるかと思いますが、その時も本塁打を放った3人の中にいたのが堂林でした。

それを思い出すと「何かを持っている選手」と彼に対して未だに思いたくなるファンが少なからずいるのも分からなくはありません。

しかし、前回の3者連続弾の時に最初に本塁打を放った鈴木誠也が急成長を見せて今や不動の4番となった事とは逆に残念がらこの3シーズンの間でチームに居場所がなくなっていっているのが彼の今置かれた現実です。

今回、共に本塁打を放ったのがやはり期待の若手である小園。

結局、今回も単なる飛躍する選手の引き立て役に終わってしまうのか、それとも…という点で珍しく彼にも興味が湧いた事も最後に書いておきたいと思います。

新たなる分岐点を前に(カープ補強雑感2018-2019)

オープン戦も終盤まできてしまい、もはやこの時期に新たな補強が行われる事は余程の事がない限りはあり得ないかと思います。

では、3年連続ディフェンディングチャンピオンとして2019年シーズンを迎えるカープの補強はどうだったか?

少し振り返ってみたいと思います。

 

 

・道を誤れば…

野球に限った話ではありませんが、一つの成功したチームがいつまでもその戦力を維持し続けるというのは不可能であるというのは分かりきった事実です。

一方で、どの競技においても半ば永続的にタイトル争いを続けるもしくは義務付けられた名門と言われるチームもまた存在してもいます。

そして、そういうチームというのは年が追う度に新たな戦力が加わりチームをブラッシュアップしているからというのもまた、事実でしょう。

 

球団史上初のリーグ3連覇という一昔前なら冗談にすらならなかった偉業を達成したカープですが、今季は2年連続MVPに輝いた丸佳浩が移籍したのを始め、新井貴浩ブラッド・エルドレッド、ジェイ・ジャクソンとこれまでの「栄光の3年間」を演出した選手たちの退団を受け、大きな分岐点に迫られています。

さて、この分岐点…。

選択を誤ってしまった場合の結果がどうなるかは2013年のAクラス復帰までの長い長い道のりを思い出せば容易に想像出来るかと思います。

即ち、以降も安定した戦力を維持しリーグ屈指の強豪であり続けるか?

閑古鳥の鳴く寂れた球場で惨めな姿を晒す地方のクズチームに戻るか?

決して選択肢を誤ってはいけない状況でこのチームはまずは補強でどのように振る舞ったかを考えてみたいと思います。

 

・丸の「亡命」よりも重大なもの

昨季から今季にかけてのシーズンオフ全体で見れば大きな話題になったのが、上記でも言いました丸の読売への「亡命事件」なのは私も異論はありません。

球団史上…というより球界屈指の選球眼と出塁率を誇り、今季はそれに加えてこれまでの「20本の壁」をあっさり破って、長打力まで手にした「セイバーメトリクスお化け」とも呼べる驚異的な選手でしたからそれは無理からぬ事。

現に、多くのマスコミが注目したのが「丸離脱の穴を新戦力たちが如何に埋めるか?」という点であったように見えます。

しかし、それがこのチームの今季の補強に関しての注目点というのは少し違うでしょう。

以前にも書きましたが、このチームは3連覇という偉業を達成したものの、投手陣の成績は年々下降の一途を辿り、昨季に至ってはここ10年でも屈指の低水準でした。

大瀬良大地の奮闘はあったものの、ローテーションは4番手以降が安定せず、リリーフ陣も崩壊寸前のところをヘロニモ・フランスアのまるで「21世紀のプロ野球とは思えないぐらいの大活躍」に辛うじて救われた事を含めて全てのセクションで早急な改善が必要でしょう。

また、昨年は一時期丸が故障で抜けた状況でも大きく攻撃力が低下する事はなかった事からもわかるとおり、カープには丸に次いで球界屈指の「OPSマシーン」と化した鈴木誠也菊池涼介田中広輔を始め、ある程度のレベルを維持出来るベースは野手陣にはあります。

しかし、投手陣はその肝心のベースと呼べるほどのものが野手に比べれば遥かに脆弱なのです。

それを放置して丸の穴埋めばかりを考えるようではあまりに近視眼的な考えと言わざるをえません。

 

・放置された問題点(投手)

 

2018-2019広島東洋カープ(投手)

→IN

島内颯太郎

田中法彦

菊池保則

レグナルト△

ローレンス

 

OUT→

福井優也

辻空

オスカル△

佐藤祥万

ジャクソン

カンポス

※△は左投手

その早急な改善が必要とされる投手陣ですが、加入選手を眺めると正直、愕然とします。

というのもこれといった補強がないのです。

日本人投手の加入は4人の放出に対して加入は3人でうち一人は高卒下位指名ですから実質的には2人。

うち上位指名とはいえ、島内颯太郎は即戦力とは言い難いですし、かつてのエース候補である福井優也と引き換えに楽天から移籍してきた菊池保則にしても実績は皆無に近い投手。

そうなると、カイル・レグナルト、ケーシー・ローレンスとタイプの異なる助っ人外国人に期待せざるを得ませんが、やはり登録枠の問題が頭をもたげます。

確かにこのチームには薮田和樹のように昨季は不振だったもののかつて大きな実績を挙げた投手や九里亜連のようにようやく芽が出てきそうな投手はいますが、これをもって「事足れり」と言える根拠にはなりえないでしょう。

そもそもそういう無意味な皮算用を繰り返した挙げ句、もたらされたのが昨年の投手陣の成績の大きな低迷だった訳ですから、それをまた繰り返す事は正直、理解に苦しみます。

チームの3連覇という偉業に隠れて進行している投手陣の低迷という問題は補強という観点から考えると事実上、放置されたという事です。

近年のカープのドラフトの成果ともいえる中村奨成や、小園海斗と言った選手はスケールも大きく素晴らしい野手ですが、それに隠れてあまりにも投手の補強を疎かにしているきらいがあるのは否めません。

思えば90年代前半のカープも、野手の獲得である程度上手くいきながら投手の獲得の方は黄金期の生き残りの活躍にかまけて疎かになってしまい絶望的な暗黒期への扉を開けてしまった歴史があります。

「歴史は繰り返す」とは言いますが正直、心配しか出てきません。

 

・攻守で穴が増えた野手陣(野手)

2018-2019広島東洋カープ(野手) 

→IN

長野久義

小園海斗△

林晃汰△

中神拓郎

正随優弥

羽月隆太郎△

 

OUT→

丸佳浩

新井貴浩

土生翔平△

天谷宗一郎

青木陸

エルドレッド

※△は左打者

投手陣に比べれば「ベースはまだある」と言える野手陣ですがそれでも丸佳浩が抜けた大きな穴を始めとするいくつかの綻びはあります。

まず、丸が抜けた3番とセンターというポジション。

有力な後釜候補と言えば丸の人的補償でまさかの加入となった長野久義

丸ですら獲得していない首位打者のタイトルを獲得するなど実績十分のベテランですが、近年は故障の影響もあり精細を欠いている印象…というより明らかに年俸と成績が合致していないようにすら見えますから、過大な期待を掛けるのは難しいでしょう。

やはりいくら長野が加入したと言っても、丸は攻守いずれにおいても球界を代表する野手だった訳ですからすんなりと後釜が入る事はまずあり得ません。

現実的に考えれば長野に加えて昨年丸の不在時に活躍し飛躍を見せた野間峻祥や、あまりの酷さから内野を「追放」された西川龍馬といった選手を上手く入れ替えてこなしていくしかなさそうです。

また、その丸が抜けた穴に加えて目立つのは相変わらず安定した選手がおらず、西川が失格の烙印を押されて更に穴が広がった感があるサードと、ブラッド・エルドレッド新井貴浩が抜けてやはり層が薄くなったファーストでしょうか。

特にサードは事実上、安部友裕がコケたらまともな選手がいないという悲惨な状況です。

その酷さはとっくの昔に「サード失格」の烙印を押された筈の堂林翔太の名前が今更、候補に上がっていることから分かるかと思います。

また、ファーストに関しても候補はサビエル・バティスタ松山竜平、アレハンドロ・メヒアぐらいしか思い浮かばない状況も気になります。

というより外国人枠の関係から事実上、二人のみ。

昨年は安部をファーストに起用するという事もありましたが、先述の通り今季の安部はもはやサードから動かすことは難しい状況です。

これらの事情を考えると、枠の関係があるとはいえやはりもう一人ぐらい外国人野手を雇うべきだったかもしれません。

投手陣もそうですが、野手陣にしても丸の離脱という痛手に隠れて疎かになっているセクションが存在するという事なのです。

 

・強さを維持するのは難しいが…

上記のように投手陣野手陣と今季のカープの補強を駆け足で見てみましたが、いずれも問題を解決出来るだけの事は補強では叶わなかったと言えそうです。

勿論、2016年のようにほとんどの選手がキャリアハイに近い数字を積み上げて突然変異のような強靭さをチームにもたらす可能性は否定できません。

しかし、そういう出来事ばかりをあてにしても待っているのは2000年代後半のような悲惨極まりない現実である事も確かです。

3連覇という偉業を達成した以上はその強さを維持する事は大変難しい事。

とはいえ、現状での戦力の足し算だけで考えれば維持どころか大きなマイナスになる可能性をはらんで補強を終えてしまったという感があるのは何とも残念な事に思えます。

3/20(水) ●「呑気な『譲り合いの精神』」(カープ2019)

横浜DeNAベイスターズ1-0広島東洋カープ

オープン戦(カープ7勝3敗2分)

横浜スタジアム

 

勝利投手 大貫1勝

セーブ投手 三嶋1セーブ

敗戦投手 床田1勝1敗

 

本塁打

 

打点

(BY)嶺井①

 

投手

※数字は失点

(C)床田①-菊池保-一岡-フランスア

(BY)大貫-エスコバー-笠井-パットン-三嶋

 

先発の床田は再三走者を背負いながらも5回を6安打1失点。

打線は1番2番の「タナキク」が2安打も打線が繋がらず無得点。

試合後半はチャンスすらない拙攻で惨敗。

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オープン戦もこの時期になると、そろそろ仕上げと言いたいところですがそうは言わせて貰えないのが今のカープ

恐らくはこれがオープン戦最後の登板であり「最終試験」でもあった床田寛樹は結果的には5回1失点。

しかし、内容的には6安打3与四球と決して満足がいくものではなく開幕に向けて万全とは冗談でも言えそうにありません。

また、オープン戦通じての成績では3試合に先発して3失点ですから取り敢えずは合格範囲と言えるでしょうが…走者を背負い続ける投球が多く見られた以上は正直期待より不安の方が大きいように見えます。

まあ、実績の皆無な立場で自身と同じ境遇の投手たちがことごとく躓いた末のライバル不在という状況で投げ続けたわりには失点しなかったという結果自体は立派ですから、今はそれだけを見るしかないという事なのかもしれません。

オープン戦初期に調子に乗っていた勢いはどこへやら。

最近は思うように得点できない試合ばかりの打線は、今日は無得点。

初対戦の投手との対戦という事もあったでしょうが、1番2番に座る「タナキクコンビ」が2安打を放ったにも関わらずこういう結果になった以上、原因は3番の安部友裕にあると言えるでしょう。

昨日は3打点の活躍で救世主扱いを受けましたが、今日は完全なブレーキ。

それに加えて坂倉将吾、西川龍馬に加えて今日は珍しくまともに試合に出た長野久義もまったくもって論外な結果。

やはり、今季の3番争いは低レベルであると改めて確信してしまいます。

床田くらいしか目玉がない先発ローテーションにしろ、空白になった3番とセンターの座を争う野手たちにしろ、共通するのは激しいポジション争いとは程遠いなんとも呑気な「譲り合いの精神」。

開幕まであと半月ですが、こんな状態ではボヤきたくもなってしまいます。

 

「こんなチームで果たして勝てるか?」と。

3/19(火) ○「混沌とした3番と最後の1枠」(カープ2019)

 

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東京ヤクルトスワローズ3-4広島東洋カープ

オープン戦(カープ7勝2敗2分)

明治神宮野球場

 

勝利投手 野村祐2勝

セーブ投手 中田1セーブ

敗戦投手 ブキャナン1勝1敗

 

本塁打

(C)安部1号②

(S)青木1号②バレンティン2号①

 

打点

(C)安部③松山①

(S)青木②バレンティン

 

投手

※数字は失点

(C)野村祐③-島内-ヘルウェグ-レグナルト-中田

(S)ブキャナン④-ハフ-梅野-近藤-石山

 

先発、野村祐は初回に2本塁打を喫するなど5回3失点。

打線は安部が3打点の活躍を見せるも見せ場は少なく4得点。

安倍の逆転弾でのリードをリリーフ陣が守って今季オープン戦初の関東での試合で勝利。

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いよいよ終盤に入ったオープン戦で今日は個人的にも初観戦。

神宮→横浜→神宮→福岡というちょっと変則的な日程含めての6連戦で最後の仕上げという事になりでそうですが…。

しかし、そのわりには投打ともにはっきりしない事が多くて心配になってきます。

その一つが、丸佳浩が抜けて空白となった3番打者の座。

人的補償で来た長野久義が肩の調子が思わしくなくそのまますんなり後釜に入る事が期待出来ない状況なうえ、期待の坂倉将吾や西川龍馬もこのオープン戦では実力不足を露呈するだけになっています。

そんな中で試されたのが最近ようやく当たりが出てきた安部友裕を3番に据えるというオーダー。

かつての3割打者であり、何度か5番にも入っていた経験のある安部でしたが正直、今更感しかなく期待するのは難しいと思われましたが…。

初回の好機では上手く2塁へ進塁打を放って先制点を挙げると1点ビハンドの5回にはまさかの逆転2ランとまるで一昨年シーズンを思い出すかのような大活躍を見せてくれました。

この1試合をもってすんなり3番安部についてはまだまだいかないでしょうが、あまりレベルが高いとは言い難い3番争いとサード争いを何とかそれなりのものにしてくれればと思えます。

 

投手に関しては、相変わらず覇気のない投球を見せていきなり3失点の野村祐輔がいつもどおりなのはともかく…クリス・ジョンソン、ヘロニモ・フランスで事実上埋まっている外国人投手枠の最後の1枠争いもはっきりしません。

今日はその中でカイル・レグナルトと、ジョニー・ヘルウェグが登板。

ここまではややレグナルトの方がアピール出来ていたように見えますが、今日はどちらも微妙極まりない投球。

これまた近々、遅れて登板があるであろうケーシー・ローレンスと合わせてまだまだ分からないようです。

 

3番と外国人の残り1枠。

いずれも混沌としていますが、混沌と言っても、上記を踏まえてどちらかと言えば「いい選手が多くて困る」というより「誰を選んでも不安」という点での混沌。

オープン戦最終週になってこれでは非常に厳しいかと思えます。

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03/17(日)△ 「そろそろ見切りをつけるべき」(カープ2019)

広島東洋カープ0-0オリックスバファローズ

オープン戦(カープ6勝2敗2分)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

本塁打

(C)-

(BS)-

 

打点

(C)-

(BS)-

 

投手

※数字は失点

(C)ジョンソン-岡田-一岡-中崎

(BS)榊原-岩本-近藤

 

先発、ジョンソンは6回無失点の投球でリリーフ陣も無失点。

打線は、8回以外は得点圏に走者を進められず無得点。

両チームともに丁重な攻撃でスコアレスドローに終わる。

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前回の登板で来日以降では最悪ともいえる投球を見せてファンをヤキモキさせたクリス・ジョンソンでしたが、今日は6イニング通じて走者を一人しか許さないパーフェクトとも言える投球。

完璧な投球が多いわけではないですが、かと言って悪い時があってもそれを引きずらないという彼らしい手腕はさすがといったところです。

この辺りは未だに無失点の試合がない頼りない投球が続く大瀬良大地との差という事かもしれません。

 

一方、今週末に入ってから寂しい結果が続く打線は今日も低調。

主力はともかくとして、若手中堅以下がほとんどノーインパクトという現状を見れば致し方ないのかもしれません。

今日も、二軍の試合でホームベースを踏み忘れるという「不祥事」を起こした野間峻祥に代わって一軍に合流した高橋大樹が単打を放ったぐらいという惨状。

特にここまで優先的に打席を回して貰っていた坂倉将吾に関しては一軍のレベルに達しておらずもはや限界と言えるでしょう。

残念ですが、オープン戦もそろそろ仕上げの段階に入ってきてはいます。

彼に大きな期待をかけたファンも多かったかと思いますがそろそろ見切りをつけてより実戦的なオーダーを試すべきでしょう。

3/14(木) ○「『争い』というより『テスト』」(カープ2019)

オリックスバファローズ2-3カープ-

オープン戦(カープ6勝1敗1分)

大阪シティ信用金庫スタジアム

 

勝利投手 一岡1勝

セーブ投手 島内1セーブ

敗戦投手 小林1勝1敗

 

本塁打

(C)鈴木3号③

 

打点

(C)鈴木③

(BS)吉田正

 

投手

※数字は失点

(C)床田②-一岡-中崎-島内

(BS)山本-小林③-山崎福

 

先発床田は初回に被弾し5回2失点もリリーフ陣は無失点。

打線は6回まで1安打と丁重も7回に鈴木の逆転3ランが飛び出す。

主砲の一発で逆転に成功し、2連勝。

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大阪シティ信用金庫」というなんだかナニワ金融道あたりに出てきそうな名前の銀行名を冠したスタジアムの名前に耳慣れないと感じたのは私だけではないでしょう。

それもその筈。

大阪シティ信用金庫スタジアムこと舞洲ベースボールスタジアムで一軍の試合が実施されるのは今季から。

もっとも「舞洲」という名前だと高校野球を始め関西のアマチュア野球ではよく聞く名前の球場ではあるので意外でもあります。

 

今日は、微妙極まりないメンバーが揃う若手中堅投手で今もっともローテーションに近い地位にいるであろう床田寛樹が先発。

初回にいきなり吉田正尚から本塁打を浴びて先制を許す展開でその後も走者を背負いましたが何とか5回2失点で結果は残してくれました。

とはいえ、内容的には相手を圧倒したとは言い難いだけに過度な期待はやはり難しい事に変わりはありません。

ここから相手チームも本気モードになってくるオープン戦後半であと1、2回程度は登板の機会があるかと思いますが、それに耐えられるかどうか。

この内容で中堅若手のローテーション争い筆頭となっている以上は「ローテーション争い」というよりたんなる「テスト」に成り下がっているように見えて大変寂しい限り。

8回から登板して無失点に抑え初のセーブを記録したルーキー島内颯太郎も開幕1軍に近づいたとの意見もあるようですが、上記の床田同様に内容的には同じように思えます。

 

野手陣では絶好調の會澤翼ではなく今日は石原慶幸白濱裕太がマスクを被ったのがちょっとした注目点でしょうか。

ベテランの石原はともかく、「今更白濱はないだろう」というのが正直な気持ち。

盗塁を阻止するなど見せ場はありましたが、こういう選手が出てきてしまう辺りに主力とそうでない選手たちの差が開いている事を改めて実感してしまいます。

当初期待されていた坂倉将吾は今日も結果を残せないだけにますますその傾向は深まっていっているように思えます。