吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

9/3(火)○「雨にジョンソン、二重焼き」(カープ2019+球場観戦記)

 

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東京ヤクルトスワローズ0-3広島東洋カープ

21回戦(カープ12勝9敗)

明治神宮野球場

 

勝利投手 ジョンソン10勝7敗

敗戦投手 高橋3勝6敗

セーブ投手 フランスア6勝5敗9セーブ

 

本塁打

(C)石原1号①

(S)-

 

打点

(C)サンタナ①西川①石原①

(S)-

 

投手

※数字は失点

(C)ジョンソン-フランスア

(S)高橋②-石山①-高梨-大下

 

先発、ジョンソンは雨天中断にも集中力を切らさず8回無失点の好投。

打線は、2回にサンタナの適時打で先制するも以降は押し出しと石原の一発のみ。

ジョンソンの好投が光りカード初戦を制す。

ジョンソンは来日4度目の二桁勝利を達成。

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色々と雑事があり職場から球場への到着予定時刻は20時頃。

今日の先発がクリス・ジョンソンである事を考えれば試合は既に終盤に差し掛かっているのは確実でした。

しかし、乗り換えで下りた渋谷駅から見えたのはかなりの量の雨。

速報を見れば試合も中断してブルーシートが敷かれているとの事。

地下鉄に乗り換えて到着した外苑前も球場から出たと思われる両チームのファンでやや混雑していました。

「もしかして試合は終わってしまったのか?」と恐る恐る神宮球場に着いた瞬間に試合再開のアナウンスが聞こえました。

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なんという偶然。なんという幸運。

ずぶ濡れで試合再開を待っていたファンには大変申し訳ない気持ちもありますがちょうど良いタイミングでの入場となりました。

 

「鰻と梅干」「天ぷらと氷水」の「食い合わせ」の話ではありませんが、カープファンが嫌がる最悪の組み合わせの一つが「雨とジョンソン」。

雨での試合のジョンソンといえば、常に苛立たしげにマウンドを掘っては審判の判定に首を傾げという動作を繰り返すのはもはや伝統芸能にようなものになっていましたが…今日はそんな事はありませんでした。

のみならず、今季の彼のトレードマークにすらなった異様に少ない味方の援護にもめげずに安定した投球を続けて8回無失点と前回に続いての素晴らしい好投。

大瀬良大地が調子を大きく落とし野村祐輔が2軍へ去った週前半の先発ローテーションにあってまさに八面六臂の大活躍と言えます。

 

一方で打線は今季初めて長野久義を4番で起用するという奇策で望みましたがさしたる効果はありませんでした。

そもそもあれだけ得点圏で何も出来ない投手を4番に据えたところで迫力不足は明白で、案の定5回無死2塁の好機では力なく三振でした。

結局、私が球場に到着した後の見せ場も石原慶幸の意外過ぎる本塁打のみ。

しかも、その時は石原、ジョンソンという打順だったので私はトイレに立っていましたし…。

そういえば何年か前に甲子園球場で石原の本塁打が出た時も私はトイレに立っていたのを思い出します。

隣にいた紳士が信じられないという表情で目をパチクリさせていたのは今でも覚えていますね…。

 

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試合はヘロニモ・フランスアが珍しい3者凡退を最終回に披露して完封勝利。

「雨にジョンソン」という厭うべき組み合わせにも関わらずまったくの無風で試合を乗り切ってしまいました。

ちなみにこの試合で私の観戦成績は7月以来負け無しの6連勝。

その半分以上はこのジョンソンによるもの。

本当に感謝ですね。

 

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試合後酷くなると思われていた雨も止んだ球場を出ると何も食べてなかったことに気づきました。

そこで球場外の屋台でつば九郎焼き(カスタードクリーム味)を購入。

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まあ、広島県民が言うところの「二重焼き」です。

駅へ向かう道すがらで応援に疲れた体に染み渡る甘い味わいには何となく充実感を感じました。

 

「勝利に雨上がりに二重焼き」

 

いや、良い組み合わせです。

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9/1(日)●「終わりの9月へ」(カープ2019)

広島東洋カープ2-3横浜DeNAベイスターズ

24回戦(カープ11勝12敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 今永13勝5敗

敗戦投手 薮田1敗

セーブ投手 山崎3勝2敗

 

本塁打

(C)-

(De)ソト34号②

 

打点

(C)會澤①鈴木①

(De)ソト②柴田①

 

投手

※数字は失点

(C)薮田③-中村恭-菊池-フランスア

(De)今永②-国吉-エスコバー-山崎

 

先発、薮田は序盤から四球連発ながら5回まで無失点も6回に力尽きる。

打線は會澤、鈴木の適時打で先行も中盤以降は拙攻続きで2得点。

接戦を落としてカード負け越し。

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今季5試合対戦してまったく勝てない相手先発今永昇太に対して、こちらの先発は昨年5月以来の先発となった薮田和樹。

今や球界随一の左腕と呼んでも過言ではない大エースと、一昨年前に大車輪の活躍を見せながら以降はSNSで一般のファン相手に大暴れした事ぐらいしか印象にない「過去の人」…。

素直に言わせて貰うと万に一つも勝機を見いだせない組み合わせです。

それどころか、10点差以上の大差をつけられる大敗すら容易に予想できましたが…意外にも終盤まで接戦に持ち込む展開にする事が出来ました。

まあ、結果自体は予想とまったく変わらなかった以上は何の意味もないでしょうが…。

 

薮田は初回から四球連発でピンチを招く酷い立ち上がりを見せながら何故か得点どころか5回まで安打を許さない投球。

もっともその与四球自体は5回終わった時点で実に5を数え、失点するのは時間の問題かと思われていたので6回の結末は予想どおりと言ったところ。

はっきり言って野手の正面に打球が飛んだり微妙極まりない球審の判定に助けられたりと運に恵まれただけかと思いますが、なんにせよ6回3失点は十分過ぎる結果でしょう。

しかし、運と図々しさだけでは格上の投手相手に投げ勝つのは不可能とも思えます。

 

今週は一部を除いてやる気の無さばかりが目立つ打線は散々カモにされた今永相手に初回から先制点を奪う事には成功しましたが、それだけの事です。

中盤以降はすっかり落ち着きを取り戻した相手に軽くひねられて予想通りの逆転を待つだけとなったばかりか、終盤に相手投手にやたらと打球をぶつける嫌がらせに終始しただけで得点の予感は微塵も感じられませんでした。

特に得点圏での責任のなすり合いの如くの低調さは見ていてもはや不快ですらありました。

結局は勝敗に責任を持てる実力の選手は今のカープには皆無という事なのです。

むしろ、こんなチームが遥か格上の首位と2位相手に6連敗しなかったのが不思議なぐらいです。

 

とはいえその強運ももはやお終いでしょう。

もはや戦う力が残っていないこのチームのBクラス転落は確実な情勢。

残念ですが、この9月はまさに「終わりの9月」となる事かと思います。

8/31(土)◯「カープは弱者」(カープ2019)

広島東洋カープ4-2横浜DeNAベイスターズ

23回戦(カープ11勝11敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 九里7勝7敗

敗戦投手 京山6敗

セーブ投手 フランスア6勝5敗8セーブ

 

本塁打

(C)會澤10号②

(De)-

 

打点

(C)松山①會澤②安部①

(De)筒香

 

投手

※数字は失点

(C)九里②-中村恭-遠藤-フランスア

(De)京山④-藤岡-武藤-平田

 

先発、九里は毎回走者を背負いながら堪えて6回1/3を2失点で試合を作る。

打線は3回に松山の適時打と會澤の2ランで先制も以降は繋がりに欠け4得点。

3番手遠藤が乱調もフランスアが2イニングを抑えて逃げ切る。

2安打の西川は月間42安打で月間安打数の球団記録を更新。

會澤は捕手としては球団史上初の2年連続二桁本塁打に到達。

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昨日の試合が、先発投手以外はやる気のないプレーに終止して白けきった試合だったからという訳ではないですが…。

今日、私はこの試合は見ずにサンフレッチェ広島の試合を見ていましたのでこの試合は結果だけ見て勝利を確認してしまいました。

しかし、見なかった事への後悔はありませんでしたし、むしろ見なくて良かったとすら思いました。

というのも、結局のところ試合の内容自体は昨日とあまり大差がないからです。

西川竜馬の球団記録更新や、菊池涼介に代わり2番で出場した野間峻祥の意外過ぎる活躍などはありましたが、ここまでローテーションを支えてくれていた九里亜蓮に勝ち星がついて自身初の二桁勝利への望みを繋いだ事以外に価値は特に無い試合だったかと思います。

打線は、1番2番がそれぞれ2安打と活躍したにも関わらず得点は今季未勝利の先発投手京山将弥相手から4得点が精一杯で、6回以降はさほど好調とは言い難い相手リリーフ陣にはなんとたったの1安打とむしろやる気のなさしか感じられません。

特に鈴木誠也の得点圏での頼りなさが顕著で、他の上位チームの主砲との差はもはや埋め難いものにすらなっています。

一応、首位打者の座を守ってはいるのですがはっきり言って今の彼からは何の高揚感も期待感も感じられません。

もっとも得点圏に限らず最近5試合は僅か2安打と壊滅的な成績ですからその首位打者自体も陥落は時間の問題でしょう。

 

投手陣は前回登板であっさりと崩れた九里が上手く立て直してくれましたが、リリーフ陣が改めて限界を露呈した形。

中村恭平はセットアッパーとしての仕事がまったく出来ませんでしたし、遠藤淳志に至っては前々回の好投がたんなるマグレである事を証明してしまいました。

遠藤は、年齢的に考えるとそもそも1軍に定着している事が奇跡的な訳ですから、これだけ崩れるとなるともはや立ち直る事は今季中では不可能でしょう。

開幕当初は無名も同然だった投手が1軍に定着してチームの上位進出に定着するというファンにとっての夢物語は一旦中断となりましたが、あれだけの活躍を見せた投手。

来季以降に期待したいと思います。

 

こうして、もうシーズン何度目か分からない勝ちパターン崩壊で試合自体はヘロニモ・フランスアの見事な投球で守り切るが出来ましたが、おかげで今永昇太と対戦する次戦は捨て試合になる事が確定しました。

とはいえ、今日のように明日の事など考えずに勝てる機会に全てのリソースを注ぐという事になるのはやむを得ないかもしれません。

もはやカープはたんなる弱者で、このチームには上位チーム相手に勝ち越す力などもはや残っていないのですから。

8/30(金)●「やる気も目標も失ったかのような…」(カープ2019)

広島東洋カープ4-6横浜DeNAベイスターズ

22回戦(カープ10勝10敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 藤岡1勝

敗戦投手 遠藤1勝1敗1セーブ

セーブ投手 山崎3勝2敗29セーブ

 

本塁打

(C)-

(De)筒香26号①

 

打点

(C)西川①會澤①長野①安部①

(De)筒香①佐野①神里②

 

投手

※数字は失点

(C)床田②-遠藤④-中村恭-菊池保

(De)濱口①-笠井①-藤岡-三嶋②-石田-山崎

 

先発、床田は初回に先制弾を浴びるも以降は安定して7回2失点の好投。

打線は序盤に逆転も中盤に追加点を挙げられず終盤に遅い反撃も4得点。

2番手遠藤が崩れて逆転負けで3連敗。

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元々、デザインが微妙すぎて売れ残りが目立っていたうえにPRの広告塔を務めていたサビエル・バティスタが不祥事で今季絶望となった今、もはや「呪われた」ユニフォームでしかなくなった「ドッカンカープユニフォーム」着用で行われた試合。

それは結果でも内容でも前回の東京ドームで完膚なきまでに叩きのめされたショックを隠しきれないかのような低調なものとなりました。

 

人によっては終盤8回で見せた反撃…というか帳尻合わせを見て「意地を見せた」と考える方もいるかもしれませんが私はそうは思いません。

終盤に4点差を勝ち越された直後にショボい内野ゴロの連発で得点出来た程度で希望を見出すには打線は序盤と中盤があまりにも悲惨過ぎたからです。

先発の濱口遥大が負傷降板し、まともに肩も出来ていないであろう状態で走者を背負った場面で緊急登板した笠井崇正から内野ゴロで取った1得点のみで抑えられるという体たらく。

はっきり言って2、3人を除けばチーム全体からやる気のなさしか伝わりませんでした。

そうである以上は、前回に続いて好投を見せながら床田寛樹に勝ちがつかなかった時点でさっさと負けてくれたのが幸いに思えるぐらいです。

 

その数少ない「まともに試合に参加していた選手」筆頭だった床田は一時は大きく調子を落として2軍落ちしたものの復帰以降の自責点は2試合で僅か「1」と素晴らしい投球を見せてくれます。

これが自身の白星に繋がらないのは残念ではありますがこれをシーズン最後まで続けて有終の美を飾って欲しいものです。

というよりも、これだけチーム全体から活力が失われている以上はもはやそれぐらいしか楽しみはないのですから。

 

「ファンなら選手を信じろ」「まだ諦めない」とこの期に及んで未だにそんな立派な事を言えるファンの方には私のような似非カープファンからしたら頭が下がる思いです。

しかし、誰よりも真っ先に諦めてのはその選手たち自身。

一応、プレーオフ出場権の確保という目標はあることはあるのですがそれに対する意識を彼らから感じるのは私には困難です。

今日の試合を見るとつくづくそう感じます。

 

まあ、我々も選手を見習って惰性で頑張りましょう。

8/28(水)●「これが本来の実力の差」(カープ2019)

読売ジャイアンツ6-2広島東洋カープ

22回戦(カープ13勝8敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 菅野11勝5敗

敗戦投手 野村6勝5敗

 

本塁打

(C)菊池11号①西川14号①

(G)坂本勇33号②岡本25号①亀井12号②

 

打点

(C)菊池①西川①

(G)亀井③坂本勇②岡本①

 

投手

※数字は失点

(C)野村④-菊池保②-塹江-薮田

(G)菅野②-中川-デラロサ

 

先発、野村は4回まで1安打も5回に崩れ4失点で試合を作れず。

打線は菊池、西川の本塁打で先行も中盤以降は見せ場なく2得点。

中盤以降は好守で力の差を見せつけられる惨敗。

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昨日と同様に序盤に本塁打で先行するという似たような展開でしたが、結果はまったくの真逆。

それはそうでしょう。

昨日は、気迫の籠もった投球を7回まで最後まで見せてくれたクリス・ジョンソンと異なり、野村祐輔は4回まで1安打ながら初回から四球連発と制球難。

はっきり言っていつ大量失点してもおかしくない低調な投球だっただけに5回の堰を切ったかのような失点は当然の結果と言えます。

祐輔自身は2016年の優勝に貢献しながらも、翌年以降に低迷を迎えたのはジョンソンと同じですが、その後立て直した後者とは異なり衰えにますます拍車がかかり完全に凡庸な投手に成り下がった印象すら垣間見えます。

 

また、打線に関しても昨日と同じくとにかく適時打が出ない一発頼みの頭の悪い集団に過ぎませんでしたし、そもそも試合に参加しようとする選手自体がほとんどいませんでした。

西川龍馬に代表されるように、走者がいない時は調子に乗って打つわりに得点圏で打席に立つとパニックに陥ってとんでもないボールに手を出すようなお調子者ばかりではこれまた当然の帰結かもしれません。

「危機に陥れば裏切る」

これは今季のカープのほとんどの選手に言えることと改めて理解することが出来た気すらします。

 

これらの好守の酷い選手たちに加えて更に酷かったのがベンチワーク。

特に6回の例のアレ。

一体、何をどう考えればバレーボールすらまともに打ち返せないであろう野間峻祥のような選手を逆転された直後の好機で打席に居座らせるなどという事が出来るのでしょうか。

しかも、ベンチにはアレハンドロ・メヒアなどが控えていたにも関わらず…です。

案の定、野間は打席に立つことすら恥ずかしてく耐えられないと言わんばかりのやる気のない打棒でさっさと凡退し、今季完全に好守でやる気と自信を失った事を改めて示しただけでした。

現状の選手層では仮に代打を出しても結果は同じだった可能性は高いという意見はあるかと思います。

それでも何の妥当性もない無意味な起用で「敗退行為」を働くよりはよっぽどマシというものでしょう。

 

結局のところ、今日の試合は投手、野手、ベンチの「バカの三乗」が勝手に自滅して試合をぶち壊した結果と言えそうです。

そうである以上はこれが今の相手チームとの本来の実力の差という事なのです。

8/27(火)○「三匹が「守り」切る」(カープ2019)

読売ジャイアンツ0-2広島東洋カープ

21回戦(カープ13勝7敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 ジョンソン9勝7敗

敗戦投手 メルセデス8勝7敗

セーブ投手 フランスア6勝5敗7セーブ

 

本塁打

(C)松山6号①メヒア5号①

(G)-

 

打点

(C)松山①メヒア①

(G)-

 

投手

※数字は失点

(C)ジョンソン-遠藤-フランスア

(G)メルセデス②-田口-大竹-高木-マシソン

 

先発、ジョンソンは粘りの投球で7回を無失点で抑える好投。

打線は松山とメヒアの本塁打も中盤以降は僅か2安打で2得点のみ。

遠藤とフランスアが好救援で続き完封勝利でカード初戦を飾る。

チームは球団史上初の5年連続読売戦勝ち越しが確定。

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前回カードの散々な試合内容からどう考えても優勝目前のチーム相手では3連敗は確実に考えられていたカープ

しかし、現状のリリーフ陣からするともはや今季は無いと考えられていた完封勝利を飾ったうえに、黄金期でも実現できなかった読売戦での5年連続シーズン勝ち越しを決めるという結末がもたらされました。

とはいえこの試合が快勝とは程遠い内容であった事は誰もが認めるところでしょう。

序盤に松山竜平とアレハンドロ・メヒアの交通事故同然のマグレ当たりで2点を先行出来た打線は、中盤以降は相手リリーフ陣の層の厚さを見せつけられるかのような貧打。

こうなると現状の壊滅的なブルペンを正直、勝つか負けるか以前に「一体、いつ逆転されるのだろう?」という事にしか興味が湧いてこず、勝機があるとすれば7回無失点で先発が切り抜けるということぐらいとしか思えませんでしたが…。

しかし、クリス・ジョンソンは気迫の籠もった投球で見事にその絵に描いた餅のような結果を現実のものとしました。

今季は、例年に比べてとにかく援護点が少ないかわいそうな登板が続いている彼ですが、ほとんど試合に参加していないも同然な野手共含めたチームを鼓舞するかのような熱投は感動的ですらありました。

そのジョンソンと共にこの奇跡的な勝利の立役者となったのが、跡形もなく崩壊したブルペンという名の廃墟から雄々しく立ち上がった遠藤淳志。

先週、期せずして球団史上最年少でのプロ初セーブを飾ったこの若き右腕の臆する事無い8回の投球が勝利のみならず、9回での極めて稀で珍しい3点差以内でのヘロニモ・フランスアの3者凡退の呼び水にもなりました。

本当に今日はこの二人には頭の下がる思いです。

 

しかし、このたった3人で守りきった勝利が明日以降での勢いをもたらすとは到底思えません。

上記の通り、打線は6回以降はたったの2安打と相手リリーフ陣の前に歯が立たなかったうえに、5回60球程度しかなげてない先発投手を下げた相手チームにはむしろ余裕すら感じられました。

何より、現状のカープには今日のジョンソンのような投球を見せられる先発は皆無。

勝ち越しはまず不可能かと思えます。

8/25(日)●「3位確保すら…」(カープ2019)

中日ドラゴンズ10-2広島東洋カープ

20回戦(カープ12勝8敗)

ナゴヤドーム

 

 

勝利投手 山本2勝3敗

敗戦投手 九里6勝7敗

 

本塁打

(C)-

(D)阿部5号①福田14号②

 

打点

(C)安部②野間①鈴木①

(D)阿部④大野奨①山本①福田②ビシエド

 

投手

※数字は失点

(C)山本②-福②-三ツ間-ロドリゲス-祖父江

(D)九里⑥-島内-今村-塹江④-中崎

 

先発九里は中盤に捕まり4回2/3 6失点でノックアウトされリリーフ陣も崩壊。

打線は初回に安部の適時打で先制も以降は好機を活かせず4得点。

投打で圧倒される展開で惨敗を喫しカード負け越しを決める。

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まさに「力負け」と表現して良いでしょう。

前回、素晴らしい投球が報われなかった先発の九里亜蓮は、今日はスタミナと集中力の持続性の無さを披露するだけの投球に終始し、5回持たずにノックアウトという結果。

ここまで最低でもQSは守ってくれる投球を見せてくれていただけにまるで力尽きたかのような投球はとても残念極まりなかったです。

それに加えてブルペンも塹江敦哉が4失点に危険球退場であったのを始め、イニング途中登板の島内颯太郎や中崎翔太もやすやすと走者を返す今の実力通りの投球しかみせられませんでした。

初回に幸先よく得点を奪いながら最終的にはプロ入り1勝の2年目の相手先発に追加点を奪えず6回の絶好の機会でも力なく無得点に終わった打線も併せってチーム全体で活力すら感じられない状況からもはや抜け出す事は困難にすら思えます。

 

試合開始前は単独2位ながら、4位阪神との差が3.0ゲームに迫っている状況でこの試合内容と結果。

かつ来週は読売、ベイスターズと明らかに勝ち越しがまず不可能であろう強敵揃いですから、残念ながら3位以上の確保という目標すら風前の灯火と言えるかもしれません。

それ以前にそもそもまとな試合をどうやったら出来るのかすら今のチーム状況だと私には分かりません。