21回戦(カープ13勝7敗1分)
東京ドーム
勝利投手 ジョンソン9勝7敗
敗戦投手 メルセデス8勝7敗
セーブ投手 フランスア6勝5敗7セーブ
(C)松山6号①メヒア5号①
(G)-
打点
(C)松山①メヒア①
(G)-
投手
※数字は失点
(C)ジョンソン-遠藤-フランスア
(G)メルセデス②-田口-大竹-高木-マシソン
先発、ジョンソンは粘りの投球で7回を無失点で抑える好投。
打線は松山とメヒアの本塁打も中盤以降は僅か2安打で2得点のみ。
遠藤とフランスアが好救援で続き完封勝利でカード初戦を飾る。
チームは球団史上初の5年連続読売戦勝ち越しが確定。
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前回カードの散々な試合内容からどう考えても優勝目前のチーム相手では3連敗は確実に考えられていたカープ。
しかし、現状のリリーフ陣からするともはや今季は無いと考えられていた完封勝利を飾ったうえに、黄金期でも実現できなかった読売戦での5年連続シーズン勝ち越しを決めるという結末がもたらされました。
とはいえこの試合が快勝とは程遠い内容であった事は誰もが認めるところでしょう。
序盤に松山竜平とアレハンドロ・メヒアの交通事故同然のマグレ当たりで2点を先行出来た打線は、中盤以降は相手リリーフ陣の層の厚さを見せつけられるかのような貧打。
こうなると現状の壊滅的なブルペンを正直、勝つか負けるか以前に「一体、いつ逆転されるのだろう?」という事にしか興味が湧いてこず、勝機があるとすれば7回無失点で先発が切り抜けるということぐらいとしか思えませんでしたが…。
しかし、クリス・ジョンソンは気迫の籠もった投球で見事にその絵に描いた餅のような結果を現実のものとしました。
今季は、例年に比べてとにかく援護点が少ないかわいそうな登板が続いている彼ですが、ほとんど試合に参加していないも同然な野手共含めたチームを鼓舞するかのような熱投は感動的ですらありました。
そのジョンソンと共にこの奇跡的な勝利の立役者となったのが、跡形もなく崩壊したブルペンという名の廃墟から雄々しく立ち上がった遠藤淳志。
先週、期せずして球団史上最年少でのプロ初セーブを飾ったこの若き右腕の臆する事無い8回の投球が勝利のみならず、9回での極めて稀で珍しい3点差以内でのヘロニモ・フランスアの3者凡退の呼び水にもなりました。
本当に今日はこの二人には頭の下がる思いです。
しかし、このたった3人で守りきった勝利が明日以降での勢いをもたらすとは到底思えません。
上記の通り、打線は6回以降はたったの2安打と相手リリーフ陣の前に歯が立たなかったうえに、5回60球程度しかなげてない先発投手を下げた相手チームにはむしろ余裕すら感じられました。
何より、現状のカープには今日のジョンソンのような投球を見せられる先発は皆無。
勝ち越しはまず不可能かと思えます。