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カープと趣味の日記

7/25(木)○「幸運な戦犯」(カープ2019)

広島東洋カープ11-4中日ドラゴンズ

17回戦(カープ11勝7敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 野村4勝3敗

敗戦投手 ロメロ6勝7敗

 

本塁打

(C)三好1号②菊池6号①鈴木21号②

(D)ビシエド11号①阿部3号①

 

打点

(C)三好③西川①菊池①バティスタ①坂倉②田中①

(D)ビシエド②阿部①

 

投手

※数字は失点

(C)野村-遠藤-今村-レグナルト

(D)ロメロ⑤-三ツ間①-谷元-鈴木

 

先発、野村は中盤にエラー絡みで失点も要所を締めて6回3失点。

打線は、2回に三好の本塁打で先制すると以降も本塁打攻勢で2ヶ月ぶりの2ケタ得点。

好守が噛み合う快勝で2カード連続スイープの6連勝で勝率を5割に戻す。

三好が移籍後初本塁打、遠藤がプロ入り初ホールド、野村が通算1000投球回を達成。

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ここまで先発が試合を作れない、もしくは打線が中盤までほとんど得点出来ないという不利な状況を覆す試合のみで5連勝という何だかよく分からない試合を続けていたカープですが今日は当たり障りのない快勝…。

すなわち、2ヶ月ぶりの野村祐輔は味方のエラーで足を引っ張られながらも6回3失点の「定時退社」に成功し、打線は三好匠の意外過ぎる一発などで難敵エニー・ロメロを5回途中でノックアウトしその後もここまで期待はずれでしかない存在だった坂倉将吾や果てはあの田中広輔ですら打点を挙げて2ヶ月ぶりの2ケタ得点。

正直、勢いと図々しさしか見えない今のカープだと勝率5割に復帰する前にどこかで失速するのは確実と思っていたので大変困惑してしまいます。

 

6月の交流戦開幕からオールスター戦まで負けに負けまくっていたカープ

「戦犯」という言葉はその語感の重たさのわりには幼稚さと軽率さしか感じられない用法が目立つ為、あまり使いたくはないのですが…強いて先発投手でこの期間でその言葉が当てはまる投手は間違いなく野村祐輔でした。

従って、昨日のジョンソンやその他の大瀬良大地や床田寛樹ほどは味方のエラーで失点してもさほど同情する気持ちはおきません。

むしろ、あれだけ貧打のチームがこれだけの援護を貰えた事を考えると幸運が勝ったと言えるでしょう。

正直、彼がいない間に頑張ってくれていた他の投手にも分けて欲しいぐらいです。

 

もっとも、今日彼が打ち立てた1000投球回達成という金字塔は勿論、幸運だけでは成り立ちません。

山内泰幸沢崎俊和小林幹英…。

思えば、このチームの大学社会人からのドラフト上位指名の投手といえば平成以降は、彗星の如く現れたと思いきや3年目以降で登板過多による故障で流星の如く消えるを繰り返す運命にありました。

この球団に長年蔓延っていた悪弊「投げ込み至上主義」を振り払い、それを変えたのは高卒だと前田健太、大卒社会人だとその前田健太の影響を受けたこの野村祐輔だったかと思います。

覚えていますでしょうか。

入団初年度のキャンプでなかなか投げ込みをしなかったうえに、「投げ込み教の最後の狂信者」でもあった当時の投手コーチ大野豊からの威圧をもはねのけてマイペース調整を貫いた彼の姿を。

勿論、これまでの通算成績を考えれば前田健太とは異なり決してエースと呼べる程の偉大な投手ではありませんでした。

しかし、1年目2年目で終わらずコツコツ投げ続けてのこの記録は、3連覇と共に彼らのような投手たちの登場がこのチームもたらした影響の大きさと言えるのかもしれません。