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カープと趣味の日記

04/07(木)○「耐えて伸び行く左腕と12年前」(カープ2022)

広島東洋カープ9-2読売ジャイアンツ

3回戦(カープ2勝1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 玉村1勝

敗戦投手 堀田1勝1敗

 

本塁打

(C)マクブルーム1号②

(G)-

 

打点

(C)マクブルーム②長野③菊池涼①小園①

(G)岡本②

 

投手

※数字は自責点

(C)玉村②-島内-松本

(G)堀田④-直江-高梨①-ビエイラ①-戸田①

 

先発玉村は初回に4連打を浴び2失点も以降は7回まで耐え抜く。

打線はマクブルームの来日初本塁打で追いつき4回裏に併殺打の間に得点し逆転。

終盤に相手エラーに乗じて突き放してカード勝ち越し。

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今日の試合前にベイスターズコロナウイルス陽性者が続出して甲子園での試合が中止になりました。

昨年は、カープも不幸にも同じく陽性者が続出して試合中止と主力の大量離脱を経験しただけに選手の無念やファンの心配が他人事には感じられません。

もっとも、ウイルス感染自体は一企業の努力や選手個人の努力だけで完全に防げるものではないのは分かり切った事実ですから、今季以降もこういう形での試合中止が相次ぐ事を私たちも覚悟しないといけないと思えます。

 

昨日は、先発の床田寛樹の好投があったにも関わらず貧打で試合を落としたカープ

今日先発を務めた玉村昇悟は初回にいきなり4連打を浴びて2失点という最悪の立ち上がり。

正直、このまま試合を壊してしまうのは容易に想像出来ましたが以降は持ち前のリリースの分かりにくさを活かす投球で見事に耐え抜いて7回まで投げ抜くという好投。

ここ最近の先発が試合を十二分に作っても尚、勝利が困難な状況が続いただけにQSですら許されないような変なプレッシャーがあっただけに本当に素晴らしいものでした。

昨年も良い活躍を見せながらなかなか勝ち星に恵まれなかっただけに耐えに耐えて手に入れたこの今季初勝利が飛躍のきっかけになる事を願わずにはいられません。

 

一方、打線はライアン・マクブルームの来日初本塁打でいきなり同点に追いつくも以降は再三の好機を活かしきれず上本崇司の併殺打の間に入った得点で勝ち越すのが精一杯という状況が中盤まで続きました。

こうなると嫌な流れを感じざるを得ませんが、相手チームの再三のエラーと堂林翔太長野久義が放った長打が一気に大量得点へ導く事になりました。

はっきり言って試合を決定づけたのは相手チームのミスですが、初回のマクブルームの一発と堂林、長野の活躍を見るとやはり打線において長打は全てを解決すると言わざるをえません。

マクブルームの頭部死球による退場は些か心配ではありますが、こういう決定的な長打が出る試合がもっと続いて欲しいと思います。

 

それにしても…

今日は今季初スタメンにして3打点の活躍を見せた長野は、この球場での同カード試合開始前に倒れて急逝した木村拓也氏の13回忌が今日であった事にも触れるなどパーソナリティにおいても大きな印象を残しました。

個人的には木村拓也氏が倒れた次のカードとなった神宮球場での試合で試合終了後に期せずしてその回復を祈って外野スタンドで多くのファンと共にカープ時代の彼の応援歌を歌った事を思い出します。

そういえば、玉村と投げ合った相手先発の堀田賢慎は同い年。

かたやかたや甲子園出場経験もないドラフト下位指名左腕と、ドラフト一位で将来を嘱望されながら不幸にも故障で活躍できなかった右腕の対決となりました。

これにも華々しさはなくてもプロの世界でひたむきに生き続けた故人の遺徳を思い出さずにはいられません。