04/06(水)○「床田だけでも見る価値はあったが…」(カープ2022)
2回戦(カープ1勝1敗)
勝利投手 メルセデス2勝
敗戦投手 中崎1勝1敗
セーブ投手 大勢7セーブ
(C)-
(G)吉川1号②
打点
(C)曾澤①
(G)吉川②
投手
※数字は自責点
(C)床田-中崎②-菊池保-黒原
(G)メルセデス①-今村-鍬原-大勢
先発床田は7回被安打3の無失点の好投。
打線は序盤に先制も以降は再三の得点機を活かせず。
2番手中崎が逆転弾を浴びて試合をひっくり返され今季本拠地で初の敗戦。
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カープ球団創成期の選手であり常務取締役、セ・リーグ理事長を歴任した高橋千年美氏の訃報を受けて喪章をつけての試合となったカープ。
前回、好投を見せた床田寛樹は今日も7回3安打無失点と素晴らしい投球。
昨年から投げ始めてもはや彼の代名詞と化しただけに「希少球種」であるパームボールばかり注目されますが、フォーシームとスライダーが中心だった3年前は精度が低く蛇足としか思えなかったカーブもよくコントロールされているのも見逃せないでしょう。
従来からの武器であった切れに加えて緩急も手に入れた彼は今、カープの先発陣でももっとも魅力ある投手になったと言って良いですし、上質な映画のような彼の7イニングを見るだけで今日の試合は見る価値があったと思えます。
それだけのこの試合結果は本当に残念ですし無念です。
とはいえ、7回裏の好機で床田に代打を出して継投策に入ったのは当然の事ですし、あっさり逆転弾を浴びた中崎翔太にしても、せいぜい「次は頼むよ」ぐらいしか言いようがないでしょう。
もっとも、8回裏の相手チームの継投の猿真似のように9回表2死から無意味に黒原拓未を投入したベンチの意図もあれはあれで分かりかねるものがありましたが…。
そうなると、やはり床田の好投を台無しにしてこの試合を落とす元凶となったのは7安打で僅か1得点に終わった打線となります。
やはりというべきかどれだけ先発が素晴らしい投球を見せても野球はチームスポーツ。
攻守ともに充実している好調な対戦相手に僅か1得点で勝利を掴むのは無理な話です。
その点、どこからでも長打が出る相手打線と比べてちまちまと単打を重ねてようやく2~3点が関の山なこちらの打線との差を感じざるを得ません。
その点、今日の試合は先発の好投によってかえって、このカードでの相手チームの圧倒的優位性を改めて感じさせる試合だったと言えるかもしれません。