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カープと趣味の日記

06/11(日)●負けてあっぱれ(カープ2023+カープ観戦記)

千葉ロッテマリーンズ6-5広島東洋カープ

3回戦(カープ1勝2敗)

ZOZOマリンスタジアム千葉

 

勝利投手 佐々木朗5勝1敗

敗戦投手 黒原1敗

セーブ投手 益田1勝16セーブ

 

本塁打

(C)-

(M)山口5号④

 

打点

(C)羽月②田中②秋山①

(M)山口④角中②

 

投手

※数字は自責点

(C)黒原⑤-大道①-森浦-中村祐

(M)佐々木朗②-坂本②-ペルドモ-益田①

 

先発黒原は3回裏に満塁弾を浴びるなど4回1/3でノックアウト。

打線は5回表に羽月の適時打で2点返すと8回表にも田中の適時打で2得点。

最終回も一打逆転まで追いすがるも及ばず2連敗でカード負け越し。

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東京駅から長い長い通路を通り京葉線に乗って海浜幕張駅辺りまで来た時には朝からの雨は上がりどうやら試合は出来そうには思えました。

とはいえ試合前には小雨が降る時間もあり今日の午後の天気を予想するのは大変難しい空模様。

一方、今日の試合結果を予想するのは午後の天気を予想するより容易だと考えたカープファンは私だけではないでしょう。

何しろ相手先発はプロ野球史上今世紀唯一の完全試合を達成した「令和の怪物」こと佐々木朗希で、こちらの先発は未だにプロ入り未勝利で故障したドリュー・アンダーソンの代わりに急遽二軍から昇格したばかりの黒原拓未なのですから…。

大差で敗れるのは当たり前でそもそもこのチームは佐々木から安打が打てるのかという事だけしか注目点はなかったでしょう。

そして、実際に試合が始まってからも下馬評通りの展開でした。

かたや160㎞台のフォーシームと140㎞台後半のフォークと人間離れした投球を見せる佐々木朗希に対して、黒原は変化球で逃げながら何とか相手の打ちそこないを待つだけという対照的なもの。

同じプロ野球選手のみならず同じドラフト1位で指名されてプロの世界に入った投手なのにこの実力差は一体何なのでしょうか?

結局黒原は3回裏に満塁弾を浴びて5回もたずに予想通りのノックアウトと情けなさばかりが目立つ内容と結果でネガティブな予想を覆すどころかそれ以上の酷さでした。

一方で、「安打1本打てれば満足」と思えた打線も4回までパーフェクト投球を許すという展開でしたが5回以降は予想外の活躍を見せました。

松山竜平のどん詰まりの当たりが内野安打となる幸運などを経て2死満塁の好機で今季未だに安打数0の羽月隆太郎が日本人投手タイ記録となる165㎞のフォーシーム府含めてファールにする粘りをみせた末にまさかの適時打。

羽月にとっての今季初安打と初打点であると共に佐々木朗希にとっても本拠地で許す今季初の失点と大変ドラマチックなものとなりました。

 

これに加えて終盤も打線は粘りを見せて最終回は秋山将吾の適時打で1点差に迫ったうえで1死満塁の一打逆転という場面まで相手を追い詰めるという大健闘。

結果だけを見れば「せめてまともな投手が先発をしてくれれば」という事にはなってしまうでしょうが、黒原が見込みの薄いレベルの低い投手である事は今に始まった事ではないのでそれは言っても栓の無い事です。

むしろ、ファールにするだけでも大変なボールに対してあれだけの驚異的な粘りを見せたうえで最後は見事に仕留めて今日カープファンのみならず全国のプロ野球ファンを驚愕させた「ドビーの弓」とその後の反撃。

これが見られただけでも今日はダイナミックプライジングでこれまた驚異的な高額となったチケット代を払った甲斐があったというものです。

 

ついでに感動と言えば、私が座っている座席の前に着弾した山口航輝のホームランボールを隣に座っていた子供に譲るという行動を見せたカープファンの青年。

球場で飛んできたボールといえば老いも若きも奪いにあるのが昔からの常ですが…彼の見せた模範的な態度は早々できる物はありません。

これも含めて今日は敗れたとはいえ良い物を見せて貰えたと大変満足出来ました。

長い事カープファンの試合を球場で続けていますが負けた試合でこう思いながら家路につけるというのは大変珍しい事です。