吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

6/29 ●「好事魔多し」(カープ2018)

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横浜DeNAベイスターズ5×-4広島東洋カープ

8回戦(カープ4勝3敗2分)

横浜スタジアム

 

勝利投手 山崎2勝2敗15セーブ

敗戦投手 アドゥワ2勝1敗

 

本塁打

(C)バティスタ12号①

(De)ロペス16号①神里5号③

 

先発、大瀬良は6回1失点の好投も7回攻撃時に負傷し退場。

打線は序盤に加点し4得点も中盤以降は繋がりを欠く。

8回にジャクソンが崩れ3点差を追いつかれると9回にサヨナラ負けを喫し連勝は6で止まる。

アドゥワはプロ初黒星。

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6連勝を引っさげて、例年より早々に梅雨明けした関東に意気揚々と乗り込んで来たカープ

この日の横浜スタジアムは、買ったばかりの「大人のみかん氷」が溶け始まるくらいの炎天下でしたが、一方で球場はまさに抜けるように綺麗な青空。

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まさにナイター日和という最高のロケーションでの観戦となりました。

また、このカードでベイスターズは前回優勝時の1998年モデルのビジターユニフォームで試合を行い、それに合わせてライト側の応援歌も当時使用されていた曲を使用するという趣向。

カープファンにはお馴染みの石井琢朗の応援歌に始まり大変懐かしい鈴木尚典波留敏夫の応援歌が聞けたのは、嬉しいサプライズでした。

もっとも、個人的にはあの1998年のベイスターズのユニフォームは私にとっては、高校生の頃、友人と見に行った大野豊引退試合で相手チームが着ていたユニフォームという意味合いの方が大きいですね。

私にはあのユニフォームを見ると思い出すのは「横浜優勝」よりも、あの試合で大野の最後の勇姿と見事だった笘篠賢治本塁打でしょうか…。

まあ、何にしても懐かしい思い出が蘇る良き試みだったかと思います。

 

一方、試合の方は、結果的には散々でここまで、やることなすこと上手くいき、あれよあれよと勝ちまくっていたのが嘘のような結末。

まず、高橋昴也と並んで、この6連勝中数少ないQSをチームに提供してくれていた先発大瀬良大地はこの日も好調な投球で、失点は許したものの6回終わって無四球と順調で、球数を見ても8回もしくは完投の可能性も十分ありました。

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しかし、7回表に送りバントを成功した際の走塁で足を痛めるというアクシデントにより、昨年同じく足首を負傷した鈴木誠也の悪夢を思い出させるかのようにおぶられて退場。

即日、抹消という事態でもなく単に足を攣っただけという情報もありますが、それにしては痛がり方が尋常ではないように見えたので楽観は出来ないでしょう。

この日の完投はおろか、早々と10勝を挙げて、久方ぶりの20勝投手も視野に入っていただけに大変心配になります。

昨年の鈴木誠也と言いこの大瀬良と言い、同じ球場で何でもないようなプレーによって負傷退場する主力選手が出てしまったのは大変な不幸としか言いようがありません。

 

 

そして、主戦投手の負傷退場に加えて打線が中盤に加点できない嫌な流れの中は8回にジェイ・ジャクソンが神里和毅にあっさり同点3ランを許すという形で結実してしまいました。

もっとも、これまで2連覇に貢献してきた一方で、数回に1度はこの手の「やらかし」も目立つジャクソンですから、さほど予想外でもなければ衝撃的でもありません。

また、監督が試合後に語ったようにジャクソンはこれが3連投となる登板。

このジャクソンに限らず、先発のあまりの質と層の悪さから登板過多気味になっている影響が出てしまったとも考えられます。

これは、次の回に力なくあっさりサヨナラ打を許してプロ入り初黒星を喫したアドゥワ誠にも同じ事は言えます。

 

ここまで投手陣が半ば崩壊気味の中で遮二無二打ち勝つという常識はずれな方法で、6連勝したうえに最多勝を狙う主戦投手がしっかり仕事をしていた試合という願ってもない展開で、こういう事態に陥り勝利を逃すとは…。

まさに「好事魔多し」とはよく言ったものです。

やはり、シーズンを勝ち続けるには爆発力も必要ですが、どこかで堅実でないといけないという事なのでしょうか?

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6/29 ◯「萎んだ期待も…。」(カープ2018)

広島東洋カープ4-2読売ジャイアンツ

10回戦(カープ8勝2敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 高橋昴1勝1敗

セーブ投手 中崎 20セーブ

敗戦投手菅野 8勝5敗セーブ

 

本塁打

(C)菊池8号①野間4号③

 

先発、高橋昴也は初回に先制を許すも6回2失点で投げ抜く。

打線は5回に菊池の本塁打で詰め寄ると6回に野間の3ランで逆転。

相手エースと対峙した2年目左腕の奮闘が活き6連勝。

高橋昴也はプロ入り初勝利。

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先発、リリーフ共にボロボロながら何故か5連勝をしてきたチームにあって今日の先発はプロ入り未勝利の高橋昴也。

一方、相手はエースの菅野智之

あまりにも先発投手の実力差が開きすぎている事に加えて、高橋昴也はここまでの登板における見るべきものがない投球から期待をかける事自体が酷とすら思えませんでした。

そもそも高橋昴也の先発自体も今回の登板に関しても実力的に考えれば、火曜日にヘロニモ・フランスアがロングリリーフで登板しなければなかった筈でした。

従って言い方は悪いですが、個人的にはカードを勝ち越した後の「捨て試合」とこの試合は考えていました。

 

その高橋昴也は立ち上がりでいきなり3塁打を喫するなど決して安定感がある投球でもなければ、コントロールもアバウトに見えましたが要所で力強いボールは投げられたように見えます。

「勝敗はともかく頼むから5回までマウンドにいてくれればいい」ぐらいの期待しかありませんでしたが、結果的には6回2失点7奪三振でチームに5試合ぶりのQSをもたらす事に成功。

のみならず日本人の先発左腕では今季初と、「左腕不毛の土地の救世主」として萎んでいた期待を膨らませた形になりました。

ついでにプロ入り初安打まで…。

この意外すぎる好投を活かしたのは打線における意外性というのもなんとも良く出来た話です。

得点こそ許さないものの安定感が今ひとつな菅野に対して打線は5回裏、菊池涼介本塁打で、1点差に詰め寄ると野間峻祥が劇的な逆転3ラン…。

昨年まで…というか今季の春先まで菅野対野間なんてのは実質的に「相手へのアウトカウントの献上」でしかなかった訳ですから今更ながら彼のこの急速な進化には驚かされます。

 

この勝利でカープの日本人左腕が先発でQSして勝利するのは恐らく2016年の戸田隆矢以来…。

それぐらい、待ちに待ったというかあまりにも期待できなくて待つことすら忘れていた代物です。

勿論、今日の投球をもって新たな先発左腕の救世主が現れたとまでは言えませんし、恐らく次回の登板があるかどうか自体もヘロニモ・フランスアの起用状況次第と予想されます。

ただ、上にも書いたように萎んだ期待が膨らんだ事がやはり一番の価値でしょう。

 

それにしても、打線が好調である以上は先発が試合中盤までしっかり試合を作れば好投手相手でも勝てる確率は高まるという当たり前の約束事がやっと果たせました。

逆に言えばそれを証明せずとも連勝してる事が驚きであったとも言えるのでしょうが…。

6/27 ◯「『コップの水』を少なくしたのは?」(カープ2018)

広島東洋カープ8-6読売ジャイアンツ

9回戦(カープ7勝2敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 九里3勝2敗

セーブ投手 中崎19セーブ

敗戦投手 田口2勝5敗

 

本塁打

(C)鈴木11号①

(G)マギー7号③陽3号①

 

打線は初回から連打で4点先制するとその後も中盤まで加点。

先発、九里は本塁打2発を浴びる低調な投球で6回を4失点。

投手陣が不安定も、打線が試合を優位に進める展開で5連勝。

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ここに水が半分入った1杯のコップがあるとします。

量的には同じですが、人によっては「これだけ水が残っている」と思う人もいれば「あとこれだけしか水がない」と思う人がいるとします。

色々解釈はあるそうですが、前者がポジティブで、後者がネガティブな考えであるとの事です。

…で、この使い古された例え話を野球の得点に置き換えてこのチームで考えてみますと、やはり後者になってしまうのかと思い知らされるのが今日の試合。

 

打線は、交流戦明け以降で打率が.500近くでOPSに至っては2.000超えの丸佳浩と、7打点を荒稼ぎする鈴木誠也の好調を誇る二人を中心に今日も初回から得点を積み重ねてくれました。

これまた好調の西川龍馬をベンチに置いてまで8番サードに打てず守れずと、邪魔でしかないような選手を置くというハンデを自身に課しながらも、この結果は驚異的としか言いようがありません。

ここ4試合で41得点という異常な数値に加えて今日も初回から加点してくれる以上、「コップの水は十分」な筈でした。

しかし、それを「少なく見せる」事に終始したのは同じく交流戦明けで17失点と締りのない投手陣。

九里亜蓮は序盤の被弾であっさり3失点すると、例のごとく100球近くで完全にバテてしまい6回4失点。

何とか試合は壊しませんでしたが、あれだけ押せ押せの展開でこの結果は不満しかありません。

その九里を引き継いだリリーフ陣もこれまで通りの酷さ。

あっけなく二軍落ちした今村猛の代役となった一岡竜司は、明らかに荷が重たいという印象しか受けない気弱な投球で見ていてイライラするばかりでした。

そこに加えて、バッテリーミスと小窪哲也の幼稚極まりないエラー。

はっきりいって、今のブルペン事情では決して4点差はセーフティーリードとは言えない筈です。

にも、関わらず會澤翼のようなキャッチングが上手いとは言い難い捕手や、小窪のような攻守ともにスタメン器用に耐えられない選手をグランドに放置してしまったのは明らかなベンチのミスであり、取られるべくして取られた失点としか言いようがありません。

昨日、攻撃の場面では素晴らしい冴えを見せたベンチも事、守勢に回った場合はこんな醜態をみせてしまう…。

これもまた「コップの水を少なくしている」要因でしょう。

打線が絶えず水を注いでくれているこの状態がいつまで続くものではない訳ですから、早く少しの水でも耐えられるチームになって欲しいものです。

6/26 ◯「『先発不在』の試合でも…。」(カープ2018)

広島東洋カープ14-5読売ジャイアンツ

8回戦(カープ6勝2敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 フランスア1勝2敗

敗戦投手 鍬原1勝2敗

 

本塁打

(C)松山7号④丸12号①13号①バティスタ11号②會澤7号②

(G)岡本14号①

 

打線は4点ビハンドの初回に松山の満塁弾で追いつくと4回に代打攻勢で逆転。

先発、ジョンソンは3回5失点でKOも、フランスアが5イニング無失点と好投。

本塁打5本を重ねる猛攻で突き放して4連勝。

フランスアは来日初勝利を飾る。

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今村猛が2軍落ちするなどリリーフ陣が崩壊しながら、打線の破壊力に頼る力技でカード3連勝という果実を手にしたカープ

残念な事に、週が変わってもこの不均衡は修正されるどころかますます大きくなる予感すら漂います。

先発、クリス・ジョンソンは初回から集中だとパスボールで4失点の後、直後に松山竜平の劇的な満塁弾で追いついて貰いながら3回に勝ち越しを許すという最悪な投球。

復帰以降はここまである程度安定感のある投球は見せていただけにこの体たらくを見ると、リリーフ陣に続いて先発陣も再度の崩壊の予感すら漂ってきます。

この点では不満しか残りません。

 

しかし、そんな「先発が存在しないも同然」な試合を、直後の3回裏の集中打が吹き飛ばしてくれました。

好調を維持する丸佳浩が同点弾を放つと、初回にあれだけ劇的な満塁弾を放った松山竜平も見事な適時打で逆転は見事としか言いようがありません。

しかし、もう一つのターニングポイントは直後に石原慶幸と、ジョンソンに代わって會澤翼とサビエル・バティスタを投入し、連続代打本塁打を呼び込んだベンチワークでしょう。

あの場面ではこれまでのリリーフの不安もあり、ジョンソン続投も妥当な判断ではありましたが敢えてリードを広げにかかった事が結果的にはチームのストロングポイントを最大限に活かした好采配になった形です。

もっとも、それを効果的たらしめたのは2番手に登板し5イニング目まで無安打と素晴らしい投球を見せたヘロニモ・フランスアの投入でしょう。

本来なら今週のどこかで先発をする事が予想されただけにここでの投入も3回の代打攻勢同様に意外でしたが…いずれも上手くいきました。

「先の試合はどうするのか?」という不安もありますが、現状2勝1敗ペースで運べば上手くいく状況であればカード初戦の勝てる試合は取り敢えず取りにいくという考えは悪くはないかと思います。

 

フランスアは練習生として来日して5年目で支配下登録を経て悲願の初勝利。

投球は勿論、試合後のインタビューで遠い故郷の家族への感謝を口にする姿も感動的でした。

2010年に在籍していたディオーニ・ソリアーノの初勝利を同じく広島で観戦した時を思い出しますね…。

抑え、ミドルリリーフ、そして先発といずれのセクションも不安だらけの場面にあってアドゥワ誠同様に支えてくれる投手になってほしいものです。

6/24 ◯「打者9割投手1割」(カープ2018)

阪神タイガース6-11広島東洋カープ

11回戦(カープ8勝3敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 アドゥワ2勝

敗戦投手 ドリス1勝3敗16セーブ

 

本塁打

(C)鈴木10号④

(T)福留6号①

 

打線が、初回に先制後中盤に集中打で勝ち越す展開。

先発、岡田は5回途中で崩れ降板後リリーフ陣も最大5点差を守れず追いつかれる。

最後は9回に相手エラーと鈴木誠也の満塁弾で勝ち越しカード3連勝。

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崩壊が止まらないリリーフ陣は今日も今日はでやらかしてくれました。

「9点差を守れない男」こと先発、岡田明丈が5点差をつけてもらった直後に、得意の打撃投手ぶりを発揮して降板した事もありましたが、それを差し引いても3点差を守れずKOされた今村猛始め、5点差をあっという間に潰した罪は許しがたい愚行です。

今村の最低の投球は勿論、昨日は予想外の好投で待望の「左のセットアッパー」をファンの前に現出させたかのように見えた飯田哲也も、それが単なる夢であった事を証明しましたし、永川も昨日に続いて前任の投手にきっちり自責点をプレゼント。

唯一走者を背負った状態での登板から1回2/3を何とか勝ち越されずに凌いだアドゥワ誠こそは見るべきものはあったかもしれませんが、いずれもレベルの低い投球で心底ガッカリさせられました。

また、リリーフのあまりの酷さに隠れがちですが、先発も結局は大瀬良大地以外は、QSに届かず降板した事も見逃せません。

結局、これだけリリーフが崩れてしまった遠因は先発陣が試合を作れない展開があまりに多すぎて消耗した事が根本要因なのですから。

 

これだけ書くと逆転され大敗されたかのようですが、結果は逆で打線の再爆発でカード3連勝という奇妙かつ不可解なもの。

正直、困惑すらします。

しかし、あれだけあとは勝ち越すだけという展開に持ち込みながらあと一本が出なかった相手に対して何故か単なる送りバントが勝ち越しに繋がった事を見ると打線の勢いは凄まじいものはあります。

この3連戦は凄まじい威力を発揮した丸佳浩鈴木誠也は勿論、安打を重ね続けすっかり単なる依怙贔屓からスタメンに定着した野間峻祥と、調子を取り戻した西川龍馬と下位打線の充実ぶりも目を見張るものがあります。

もっとも、いくら得点を挙げても今日のようにあっさり追いつかれては何の意味もありませんし、相手が打ち難い好投手だった場合は苦しい展開に一気になるのは当然あるでしょう。

打者9割投手1割…しかもその1割はだいたいアドゥワ一人という今日のような試合では安定して勝つのはやはり無理というもの。

今、勝ててしまっているうちにその示唆をしっかり活かしたいものです。

6/23 ◯「不安しか残らない2連勝」(カープ2018)

阪神タイガース3-11広島東洋カープ

10回戦(カープ7勝3敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 野村祐3勝1敗

敗戦投手 岩貞3勝3敗

 

本塁打

(C)丸10号②11号①西川2号③下水流2号②

 

先発、野村祐は中盤に打ち込まれ5回2/3を無失点で降板。

打線は丸の2試合連続弾で先制すると本塁打4本を重ねて加点。

リリーフ陣が一時3点差まで詰め寄られるも打線が突き放して2連勝。

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雨の為、開催が危ぶまれたものの阪神園芸の素晴らしい匠の技により1時間遅れで試合開始に漕ぎ着けたこの試合。

しかし、カープファンにとっては試合の開催可否以上に、昨日の1アウトを取るのに勝ちパターンの投手を3人全て投入するという失態を犯したリリーフ陣への心配の方が勝っていたかもしれません。

そして案の定、その心配は杞憂にはおわってくれませんでした。

ここまで低調な投球を繰り返した挙げ句、2ヶ月もの間戦線を離脱していた「先発陣低迷の主犯」とも呼べた野村祐輔は中盤にバテてしまってQSに到達することは出来ませんでしたが、ここまでの程度の低い投球に比べれば上々とも言える出来。

打線も昨日に続いて丸佳浩の素晴らしい活躍で先行するという理想的な展開でした。

にも、関わらずまたして先発がマウンドを降りた後のリリーフ陣が最悪な投球で昨日に続いて危うく試合を壊しかけてしまう残念な展開。

唐突な野村祐輔の降板後にワンポイントで入った飯田哲也こそは好救援を見せ「左のセットアッパー」という「とうの昔に絶滅した筈の生き物をDNA操作で蘇らせたかの如く奇跡」を見せてくれましたが、その後がいけません。

1死はおろか、まともなストライクがほとんど取れないまま1失点で降板し、直後に登場したのはまさかの永川勝浩

 

「無死走者ありで永川」というシチュエーションから過去何回も救援失敗で悪夢をファンに提供してきた(それ以上に抑えてもいますが…。)彼の「実績」を思い出して大逆転負けを覚悟したのは私だけではなかったかと思います。

結果的に自責点を全てアドゥワに押し付けて何とか2失点で収め、その後の打線のダメ押しで大差で勝利する事は出来ましたが、リリーフ全員の安定感の無さに改めて愕然とする次第です。

昨日、考えられない投球を見せたジェイ・ジャクソンと今村猛は今日は普通の投球でしたが、信頼するのはまだまだ難しいです。

また、その場合の代役とも考えられたアドゥワも今日の体たらく。

はっきり言って僅差の試合を物にする絵がまったく見えなくなりつつあります。

非常に不安しか残らない2連勝と言わざるを得ません。

6/22 ◯「まるで下位の頃のように」(カープ2018)

阪神タイガース3-5広島東洋カープ

9回戦(カープ6勝3敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 大瀬良10勝3敗

セーブ投手 中崎18セーブ

敗戦投手 秋山5勝7敗

 

本塁打

(C)丸9号①

(T)糸原1号②

 

先発、大瀬良は3回以外安定した投球で7回無失点。

打線は丸の先制弾で中盤以降から加点。

8回にジャクソン、今村が相次いで崩れるも凌いで交流戦明け初戦勝利。

大瀬良は2年連続二桁勝利を達成。

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最後の7連戦で僅か1敗と最終的に惨敗に終わったばかりか、攻守全てのセクションで綻びが目立った残念極まりない交流戦明けの初戦でしたが、何とか勝利を挙げる事が出来ました。

しかし、先発の大瀬良大地が投げている間だけ切り取れば「何とか」などという表現を使わざるを得ないのが大変残念でもあり怒りすら感じる試合でした。

交流戦では12球団最悪の防御率を残した先発陣に不安しか感じられない状況にあって大瀬良は良い投球をみせてくれました。

6月での10勝到達は球団としては往年の200勝投手北別府学ぶ以来で、球界全体でも2013年に勝率10割を達成した田中将大以来の快挙だそうで、このまま推移すれば20勝ペースですから素晴らしい事。

なかなか先制出来ない展開でも十二分以上に試合を先発投手が作ってくれれば自ずと点差はこれだけ開くという交流戦ではなかなか見られなかった体現してくれました。

しかし、その大瀬良の活躍に水を差すどころか溝に投げ捨てるように酷い試合にしてしまったのが大瀬良降板後の8回。

ジャイ・ジャクソンが2死まで取りながら糸原健斗の本塁打で失点すると、打率.000の選手にすら四球という体たらく。

しかし、それに対して火に油を注ぐような真似をしでかしたのがベンチ。

慌てて今村猛を投入し打たれると、何と中崎翔太すら逐次投入しポストシーズンですらないイニング跨ぎを課すという考えられない事態。

直近7試合で僅か勝ち星1という状況で勝利が欲しいという気持ちはあったのでしょうが、明らかにパニックを起こしていた挙げ句の愚行でした。

まるで集団ヒステリーのような継投は2連覇を果たしたチームではなく、下位を彷徨っていた時代を見るかのようです。

目先の1勝より年間通して安定して勝利を目指せる試合をしてきたからこそ2連覇という果実を手にしたのがこのチームだった筈。

勝ちパターンの崩壊が止まらない状況は勿論、ベンチのそういう変節にこそ危機を感じてしまいます。

もしかすると、この試合が悪い意味での今季の分岐点になるかもしれません。