9回戦(カープ6勝3敗)
勝利投手 大瀬良10勝3敗
セーブ投手 中崎18セーブ
敗戦投手 秋山5勝7敗
(C)丸9号①
(T)糸原1号②
先発、大瀬良は3回以外安定した投球で7回無失点。
打線は丸の先制弾で中盤以降から加点。
8回にジャクソン、今村が相次いで崩れるも凌いで交流戦明け初戦勝利。
大瀬良は2年連続二桁勝利を達成。
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最後の7連戦で僅か1敗と最終的に惨敗に終わったばかりか、攻守全てのセクションで綻びが目立った残念極まりない交流戦明けの初戦でしたが、何とか勝利を挙げる事が出来ました。
しかし、先発の大瀬良大地が投げている間だけ切り取れば「何とか」などという表現を使わざるを得ないのが大変残念でもあり怒りすら感じる試合でした。
交流戦では12球団最悪の防御率を残した先発陣に不安しか感じられない状況にあって大瀬良は良い投球をみせてくれました。
6月での10勝到達は球団としては往年の200勝投手北別府学ぶ以来で、球界全体でも2013年に勝率10割を達成した田中将大以来の快挙だそうで、このまま推移すれば20勝ペースですから素晴らしい事。
なかなか先制出来ない展開でも十二分以上に試合を先発投手が作ってくれれば自ずと点差はこれだけ開くという交流戦ではなかなか見られなかった体現してくれました。
しかし、その大瀬良の活躍に水を差すどころか溝に投げ捨てるように酷い試合にしてしまったのが大瀬良降板後の8回。
ジャイ・ジャクソンが2死まで取りながら糸原健斗の本塁打で失点すると、打率.000の選手にすら四球という体たらく。
しかし、それに対して火に油を注ぐような真似をしでかしたのがベンチ。
慌てて今村猛を投入し打たれると、何と中崎翔太すら逐次投入しポストシーズンですらないイニング跨ぎを課すという考えられない事態。
直近7試合で僅か勝ち星1という状況で勝利が欲しいという気持ちはあったのでしょうが、明らかにパニックを起こしていた挙げ句の愚行でした。
まるで集団ヒステリーのような継投は2連覇を果たしたチームではなく、下位を彷徨っていた時代を見るかのようです。
目先の1勝より年間通して安定して勝利を目指せる試合をしてきたからこそ2連覇という果実を手にしたのがこのチームだった筈。
勝ちパターンの崩壊が止まらない状況は勿論、ベンチのそういう変節にこそ危機を感じてしまいます。
もしかすると、この試合が悪い意味での今季の分岐点になるかもしれません。