吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

7/20(土)○「痛烈に強烈に」(カープ2019)

広島東洋カープ4-2読売ジャイアンツ

13回戦(カープ8勝4敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 今村1勝

敗戦投手 田口1敗1セーブ

セーブ投手 フランスア5勝3敗4セーブ

 

本塁打

(C)バティスタ20号②21号②

(G)亀井10号①

 

打点

(C)バティスタ

(G)亀井①岡本①

 

投手

※数字は失点

(C)床田②-菊池保-今村-フランスア

(G)今村②-田口①-デラロサ

 

先発床田は5回2失点で降板も菊池保が2イニング無失点の好救援。

打線は3回まで走者を出せない展開も6回8回にバティスタの2ランが飛び出し試合をひっくり返す。

2本塁打4打点のバティスタの活躍で逆転勝ちを納め交流戦明け以降で初のカード勝ち越し。

今村が今季初勝利。

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敗色濃厚な展開をひっくり返した昨日があまりにも劇的過ぎたのでかえって今日の結果は期待しない方がいいと思っていたのですが…それは間違いだったようです。

先発の床田寛樹はここまで援護がまったくないに等しい中で孤軍奮闘してきた投手でしたが、今日は与四球3で初回意外は毎回走者を背負う苦しい投球。

昨日の大瀬良大地同様にオールスター戦での登板を挟んでの調整がうまく行かなかったように見えますが…。

やはり根本的な要因は好投しても報われない状況で投げ続けるという心身ともに疲弊する日々でしょう。

ましてや、彼は年間通してローテーションを守ったという経験がない投手。

大きく調子を落とすのは正直、時間の問題かと思えますが、それも仕方ない事かもしれません。

一方で、昨日に続いてビハインドでの状況で2イニング無失点に抑えた菊池保則。

昨日も1イニング投げていたこの右腕を同点に追いついた直後の7回もなお、マウンドに上げ続けたのは明らかにベンチのミスとしか言えませんがよく頑張ってくれました。

昨日の試合でより活躍していたのは遠藤淳志ですが、交流戦明けから実に1ヶ月近くぶりとなるカード勝ち越しをもたらしたのは投手の面では間違いなく彼だと言えるかと思います。

 

昨日に続いて序盤は音無しだった打線は今日も何とか逆転に成功する事となりました。

言うまでもなく一番の殊勲は自身の応援歌の歌詞を表現するかのような2本の2ランを見せたサビエル・バティスタでしょう。

特に6回の同点弾はそれまで2塁すら踏めず明らかに昨日の逆転勝利で燃え尽きていた打線にあって起死回生の当たりとなりました。

彼以外に放った安打はたったの3本でいずれもショボいシングルヒットでしたので、いかに彼の個人技がチームを救ったかが際立つというもの。

いかに一発の魅力というのは何者にも代えがたいものかという事が改めて分かります。

もっとも、「痛烈に強烈に」で始まる応援歌の歌詞を「唐突に偶然に」に書き直した方がいいと思えるぐらいに確実性に欠ける選手ですからこれを機に復調とまで行けるかは分かりません。

同様に打線に関しても彼以外はほとんど役立たずだった訳ですからやはり期待はしない方がいいでしょう。

7/19(金)○「底力と言うより…。」(カープ2019)

広島東洋カープ7-6読売ジャイアンツ

12回戦(カープ7勝4敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 レグナルト5勝2敗

敗戦投手 マシソン1勝1敗1セーブ

セーブ投手 フランスア5勝3敗3セーブ

 

本塁打

(C)安部4号①會澤9号②

(G)岡本17号①坂本勇29号①

 

打点

(C)鈴木①西川①安部①菊池①松山①會澤②

(G)岡本①大城①若林①阿部①坂本勇①

 

投手

※数字は失点

(C)大瀬良⑤-菊池保-遠藤-レグナルト①-フランスア

(G)菅野④-デラロサ-マシソン③-田口

 

先発、大瀬良は初回から安定せず4回5失点でKO。

打線は4回以降毎回得点に成功し、8回に會澤の本塁打で逆転。

最大5点差をひっくり返す劇的な逆転劇で連敗を止める。

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現状の打線の状態を鑑みれば大瀬良大地が早々に3失点以上喫すればその時点で試合終了と考えるべき試合でした。

それどころか、相手の先発投手のレベルを考えれば「どんなレベルの投手でもQS以上のつかみ取り大会」同様の打線相手でしたからノーヒットノーランを防げれば御の字と言えたでしょう。

ですから、大瀬良も大量失点で降板した時点で試合の結果に対する興味は、私は一切なくなってしまいました。

そんな訳で、直後の4回にやっと走者が出たばかりか、なんとなんと1点を返した事だけに満足して視聴を取りやめたのですが…。

 

その後、何時間かして試合結果を何度も何度も見返してスコアが逆じゃないのかと疑い、RCCのサイトの掲載ミスを疑って他の媒体でも試合結果を確認しましたが同じ。

つまり、4回5点差無安打からの大逆転に成功したという事は本当の事のようでした。

チームは完全崩壊し、あれだけ負けに負けまくってボロ雑巾のようになったチームでしたから私を含めて多くのカープファンは大きな驚きを感じると共にさぞ溜飲を下げた事でしょう。

とはいえ、これが「前年度王者の底力だ!!」などと気勢を挙げるのは少し違うような気もします。

初回の菊池涼介の幼稚なエラーによる失点から始まって、先発の大瀬良大地は大量失点で降板、おまけに終盤の僅差で登板したカイル・レグナルトはまたしても低調な投球で失点。

単純に先発が打たれた以上に負ける要素全部盛りな内容で、到底「これをきっかけに反攻が始まる」などと呼べる代物ではないでしょう。

従って、今日の結果は過去の低迷期に年に1回あるかなかったかの、偶然が重なった一夜限りの奇跡という事。

まあ、あれだけ負けに負けまくればこういう試合もたまにはあるし、あれだけ打てない打線もたまには打つという事でしょう。

今はそう考えるのが正解かと思います。

 

とはいえ、奇跡を演出した素晴らしい活躍も当然ながらありました。

特に大瀬良が早々に降板した直後に2イニングを無安打無失点で抑えた遠藤淳志の投球はその後の展開を考えると黄金の価値があったと言えるでしょう。

この試合は昨年の同じ時期、同じ相手投手(スコット・マシソン)からライトスタンドに放った下水流昴の逆転サヨナラ弾を彷彿させる會澤翼の素晴らしい逆転2ランを始めとする打線の反撃がハイライトでしょうが…。

アドゥワ誠や九里亜蓮が先発に引き抜かれて手薄になったミドルリリーフにこういう活躍が出来る投手が出てくると奇跡の頻度も上がるという好例かと思えます。

7/17(水)●「若手を使えと言ったところで…。」(カープ2019)

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横浜DeNAベイスターズ3-1広島東洋カープ

15回戦(カープ7勝7敗1分)

横浜スタジアム

 

勝利投手 濱口4勝3敗

敗戦投手 ジョンソン6勝6敗

セーブ投手 山崎1勝1敗17セーブ

 

本塁打

(C)-

(De)ロペス20号②

 

打点

(C)三好①

(De)ロペス②

 

投手

※数字は失点

(C)ジョンソン②-遠藤①-菊池保

(De)濱口①-三嶋-エスコバー-パットン-山崎

 

先発、ジョンソンは4回に逆転弾を浴びるも6回2失点の好投。

打線は初回の押し出しによる得点のみで散発3安打1得点。

拙攻が響いて逆転負けを喫して5カード連続の負け越し。

三好が移籍後初打点を記録。

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優勝の可能性が事実上消滅した後では最初の現地観戦。

個人的には何となくのんびりした気持ちで試合に望む事が出来た良き一夜でした。

もっとも、試合の内容でも結果の上でもそうは思わないファンの方がやはり圧倒的に多いでしょう。

 

先発のクリス・ジョンソンは前回自らの内野ゴロがフィルダースチョイスになった1得点のみしか援護がありませんでしたが、今日の援護は初回の押し出しによる得点のみ。

都合、13イニング2失点でついた援護は2得点かつ適時打も本塁打もなし。

…いや、本当に彼と複数年契約を予め交わしておいて良かったと思えますね。

彼に限らず他の先発投手もそうですが、多少打たれた程度で黒星が確定してしまうという現状だとモチベーションを維持するのが大変そうです。

昨日のアドゥワ誠同様に今後は次々と先発が崩れる試合が続出したとしても何ら不思議ではありません。

 

一方、たった2試合打った程度でさっさと元の貧打に舞い戻った打線。

まともに外野にボールが飛んだのはクリス・ジョンソンと鈴木誠也の安打ぐらいで、鈴木の長打と好走塁を台無しにした松山竜平のベース踏み忘れは確かに痛かったですが、それを差し引いても得点の予感がまったくしませんでした。

今日は昨日に引き続き小園海斗をスタメン起用する一方で、三好匠を移籍後初スタメンで起用でしたが、まったくの無意味。

さすがにこのレベルの選手たちに大活躍をいきなり期待するのは非現実的なようです。

ところで来年以降の続投が確定している緒方孝市への批判としては「松山竜平田中広輔などの従来の選手を重用する一方で若手にチャンスを与えていない」というものがあります。

そういう人たちは今日のまるで由宇での試合のような下位打線を見て「我が意を得たり」と思ったのかどうかは分かりませんが結局のところ、実績ある選手の活躍というベースなしでは若手起用は単なる苦し紛れに過ぎないという事なのでしょう。

その点、主軸がしっかりと仕事をする中で関根大気のような実績の薄い選手が活躍を見せた相手チームの方が若手という観点でも充実しているように見えます。

 

 

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ちなみに、試合とはまったく関係ない個人的話ですが、試合終了後に何故かその関根からサインボールを投げ入れて貰うという幸運に恵まれました。

30年に渡って球場で試合を観戦してきましたがこんな事は勿論初めて。

それにしても、何故周りのカープファンが帰ったビジター外野席でポツンと立っていた私にボール投げ込んだのだろ?

なにはともあれ、関根選手ありがとうございました。

ボールはベイスターズファンの恩師に贈呈したいと思います。

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7/16(火)●「11連敗を喫したという重み」(カープ2019)

横浜DeNAベイスターズ8-5広島東洋カープ

14回戦(カープ7勝6敗1分)

横浜スタジアム

 

勝利投手 三嶋4勝3敗

敗戦投手 レグナルト4勝2敗

 

本塁打

(C)鈴木20号①バティスタ19号①

(De)ソト26号②宮崎13号②

 

打点

(C)西川②バティスタ②鈴木①

(By)ソト②宮崎②ロペス①佐野②伊藤光

 

投手

※数字は失点

(C)アドゥワ④-レグナルト④-遠藤-塹江

(De)上茶谷③-櫻井-三嶋①-パットン-山崎①

 

先発、アドゥワは5回まで2安打無失点も6回に2本の本塁打で力尽きる。

打線は序盤に連打で3点を先制も以降は決定打が出ず。

2番手レグナルトの乱調も響いて逆転負け。

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昨日、めでたく11連敗を止めたカープですが、さすがにここから一気にチーム状況が好転するほど甘くはない事を見せつけられました。

やはりというべきか、これが20年ぶりに喫した11連敗という事実の重みなのだと思えます。

今日も幸先よく打線が先制し、先発のアドゥワ誠も5回終わって2安打無失点で3点差という展開でしたが、6回に暗転。

直後に鈴木誠也の一発で追いつくことは出来ましたが、今度はカイル・レグナルトが大乱調で勝ち越されるという展開。

せっかく打線が打ち始めたと思いきや、今度は投手陣が崩れるという弱いチームにはありがちな典型的な足の引っ張り合いで、まさに歴史的な転落劇を見せたチームに相応しい無様な姿と言えるでしょう。

とはいえ、これは予想する事は簡単な事だったかもしれません。

11連敗中はどん底の打線に比べて投手陣が頑張っていたとはいえ、あくまでそれは「何とか試合を壊さなかった」程度の事。

むしろ、僅差の試合で逆転負けを喫した試合も少なくはない事からしっかりリードを守りきれる強さなど元からなかったと言えます。

それに加えて今日のアドゥワにしても本来の実力から考えれば6回の暗転は起こり得た事ですし、レグナルトも最近は明らかに疲れが見えていた訳ですから仕方ない事かもしれません。

では、この二人を崩れ始めた時に早々に交代するべきだったかと言えばそれもたんなる結果論でしょう。

そもそも5回終わって球数がたったの50球だったアドゥワや、ここまでブルペンの中心であったレグナルトを交代させる事は残りのイニングなどを勘案すれば到底現実的な考えとは思えません。

まあ、妥当な起用をするだけでは勝てないというのもまた「弱いチームの宿命」なのですから今となってはそれを甘受するしかないでしょう。

 

そういえば、あまり試合を左右する要素こそ皆無で忘れられがちですが、再びスタメンに返り咲いたルーキー小園海斗は2安打の活躍。

何より、前回一軍帯同時は酷評された守備で失策がなかったのも大きいかと思えます。

まだ3位以上の可能性自体はある訳ですから無闇に「シーズン残りは若手を使え」と無責任な事は言えませんが。状況的に起用しやすくはなった現状で起用の機会は増やすやすいのも確か。

是非これを積み重ねて欲しいものです。

7/15(月) ○「内容のない勝利だからこそ」(カープ2019)

横浜DeNAベイスターズ5-8広島東洋カープ

13回戦(カープ5勝7敗1分)

横浜スタジアム

 

勝利投手 九里4勝5敗

敗戦投手 井納3勝4敗

 

本塁打

(C)-

(De)細川1号②

 

打点

(C)鈴木②松山①會澤①安部①曽根②

(De)筒香①ソト②細川②

 

投手

※数字は失点

(C)九里③-今村―レグナルト-フランスア

(De)井納⑥-武藤-ソリス-櫻井-国吉②

 

先発、九里は3回に崩れるも耐えて6回3失点で試合を作る。

打線は初回に鈴木の適時打などで4得点を挙げ、終盤にも曽根の適時打が飛び出す。

最終回にフランスアが崩れるも序盤のリードを守って連敗を11で止める。

今村が球団記録となる111ホールドを達成。

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いつになれば止まるのか分からないまったく先の見えない連敗街道。

正直、球団ワースト記録である13連敗の更新はほぼ確実と思われましたが、ようやくそれが止まる事となりました。

とはいえ、試合の内容的には見るべきところが少ない試合だったように思えます。

プロ入り初完封以降は、試合を何とか作るのが精一杯の九里亜蓮は大量援護を貰っておきながら苦しい投球に終始。

また、今村猛はともかくカイル・レグナルトもヘロニモ・フランスアも安定感の欠片もなく、その投球はむしろ明日以降の相手打線にひたすら勇気を与えるだけのものでしかありませんでした。

一方、打線にしても初回の「まさかの」猛攻で4得点を挙げるなど3回までに6点差をつけたもの4回以降は8回までたったの2安打で見せ場も中押し点はなし。

ようやく曽根海成によってもたらされた追加点はどう考えても当たり損ないが運良く落ちただけの力ないポテンヒットによるもの…。

更に言えば、3連戦の後は休みという日程上リリーフが潤沢に使える状況下で6回の九里の続投は悪手にしか見えず、今日監督の続投が事実上決まったベンチも勝負が出来ていない弱気な姿をさらけ出していました。

どう考えてもいつ大逆転を喫するか分かったものではない試合運びで、脇の甘さばかりが目立つ試合だったと言って良いでしょう。

もっとも、3連覇を果たした翌年に、20年ぶりの11連敗を喫するという異常な状況の中での勝利ですから内容を問うても振る舞い酒の味に文句を言うのと同様に意味のない事。

11連敗目となった試合のような投手陣が極限の活躍を見せた試合で勝利を取りこぼし続けた末の連敗が、こういう「勝ったには勝ったけれども…」と言うしかない大味な試合で勝利したという事がかえって印象深いのかもしれません。

4連覇という目標がこの11連敗で完全に絶たれてしまった今となってはそう考えるしかありません。

7/10(水)●「避けられないモチベーションの低下」(カープ2019)

中日ドラゴンズ2-1広島東洋カープ

14回戦(カープ8勝6敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手祖父江2 勝2敗

敗戦投手 レグナルト4勝1敗

セーブ投手 R・マルティネス3敗6セーブ

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)ジョンソン①

(D)-

 

投手

※数字は失点

(C)ジョンソン-レグナルト②-フランスア

(D)ロメロ①-祖父江-R・マルティネス

 

先発、ジョンソンは7回4安打無失点の好投もレグナルトが乱調。

打線は6回途中までパーフェクト投球を許すなど不振で相手の野選による得点のみ。

終盤の逃げ切りに失敗し逆転負けで20年ぶりの11連敗。

移籍後初スタメンの三好が初安打を記録。

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4連覇の可能性は完全に絶たれた…という事を些か感傷的に昨日は書いてしまいましたが、それでもシーズンは続きます。

というより、優勝の可能性はなくても3位以上を確保するミッションは残っていますし、何より選手には自身の食い扶持を稼ぐ必要もあります。

何よりも、諦めたところでシーズンは終わってくれないのです。

とはいえ、今日の試合はそんな事すら手放してしまっているような覇気の無さばかりが目立つ試合でした。

というより、クリス・ジョンソン以外にまともに参加してない競技を試合と呼んで良いのかどうかすら、私にはもはや分かりません。

やはり、この時期でこの成績という事実の重さは選手たちにはあまりに大きく、完全に心折れてしまった印象すらあります。

 

とはいえ、この展開は十分に予想できるものでした。

元々得意とは言い難いエニー・ロメロのような好投手が相手で、なおかつ史上最低との呼び声高い今のカープ打線では相手の調子次第ではノーヒットノーラン以上の記録を達成される可能性は十分あったからです。

そうである以上は、半ばヤケクソ気味な先発起用に応える形で、移籍後初スタメンの三好匠が大記録を防いだだけでも良しとするしかありません。

しかしながら、もはや誰が何を投げてもバットにボールは当たらず、いつまでもどこまでも好球は見逃し続けるであろう打線の事ですから、少なからずこの手の大記録を献上する日が来るのは時間の問題でしょう。

 

フィルダースチョイスという意外過ぎる形で獲得した得点を守るべく登場しながら無様にも自滅し、20年ぶりの「大記録」をファンにプレゼントしたカイル・レグナルト。

しかし、それもそれで仕方ない事かもしれません。

そもそも彼のこの1ヶ月が、僅差のリードを守るという緊迫した場面で投げる事が少なく、やりがいも喜びもないままに淡々と登板を…しかもかなりの頻度で重ねるだけの日々。

それが続いた以上はこのような緊張感のある場面を任せられたところで結果を残すというのは難しいという事なのでしょう。

それが「何もこんな大事な試合で」という気持ちも多くのファン同様に私も勿論ありますが…それもまた優勝という目標を失った弱いチームの宿命と割り切るしかありません。

それでもレグナルトがこのチームの中では優れた投手である事は、変わりはないのですから。

7/9(火) ●「終わる物語へ」(カープ2019)

中日ドラゴンズ6-3広島東洋カープ

13回戦(カープ8勝5敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 三ツ間1勝

敗戦投手 山口1勝2敗

セーブ投手 R・マルティネス3敗5セーブ

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)會澤①鈴木①松山①

(D)大島②ビシエド①高橋①石橋②

 

投手

※数字は失点

(C)山口③-遠藤③-菊池保-フランスア

(D)清水③-藤嶋-三ツ間-岡田-福-R・マルティネス

 

先発、山口は1回3失点で降板し2番手遠藤もプロ初失点含めて3失点。

打線は、先発野手全員安打も残塁の山で3得点に留まる。

攻守ともに力の差を見せつけられる完敗で8年ぶりの10連敗。

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「先発がマウンドを降りたらファンは試合の視聴をすぐに止めるべき」と言った先週。

その舌の根も乾かないうちにこんな事を書くのも大変申し訳ないのですが、初回に山口翔がいきなり3失点を喫した事を知って今日の試合だけはどうしても最後まで見なければならないと思っていました。

何故か?

8年ぶりの10連敗は勿論ですが、オールスター戦前後でシーズン負け越し4は、優勝の可能性が完全に消えるボーダーラインと言って良いからです。

理論上、負け越し4となると2勝1敗ペースを半月続けてようやく5割に復せるかどうかと言ったところ。

仮にこれからそれをいきなり実現出来たとしてもその頃には既に8月。

そこから9月末までに優勝に必要であろう貯金20以上となると少しの算数の計算が出来ればおよそ非現実的な数字だというのはわかりきった事。

ましてや、今のカープは出場している選手全員がその辺の高校生が投げたバレーボールにすらバットを当てるのが困難に思えるほどの致命的な不振なのですから。

勿論、「4月も巻き返せたのだからまだまだこれから」と根拠のない無邪気な希望を抱くのは悪い事ではありませんが、もはや現実から目をそらしているだけの考えることを止めた無責任な空想の世界に浸るのは私の良しとするところではありません。

 

だからもう、この栄光の物語は終わりなのです。

 

思えば、2015年オフに前田健太が移籍した後を受けた2016年のカープはほとんどの評論家から最下位を予想されるという悲壮な気分での開幕でしたが、そこからあれよあれよと勝ち進み最終的には望外とも言える四半世紀ぶりの優勝。

そして、そこから始まった3年間は全てのカープファンにとって夢のような時間でした。

私自身、その夢のような時間の中で四半世紀ぶりの優勝と球団史上初の3連覇という栄光の瞬間を球場で見ることが出来て本当に嬉しかったし、本当に幸せでした。

 

だからこそ、その栄光が終焉する今日の試合は最後まで見届けなければならなかったのです。

 

試合自体はほとんどいいところなく今日も惨敗でしたから、「魅力がない」と言い切った投手をその舌の根も乾かないうちに先発マウンドへ送り出した指揮官の羞恥を始め、疑問や文句は山ほどあります。

しかし、まず今日のところは過ぎ去った栄光の3年に敬意を表したい気持ちが勝ります。

 

本当にこの3年間ありがとう広島カープ

 

…何だか、こんな事を書くと次に「ファンを辞めます」なんて言い出すのかと思えるでしょうが、そんな事はありません。

これからも私は死ぬまでカープファンであり続けたいと思います。

まずはこれが一区切りという事です。

 

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