吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

07/21(火)●「まだ1ヶ月という事実」(カープ2020)

阪神タイガース9-4広島東洋カープ

3回戦(カープ3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 秋山2勝1敗

敗戦投手 九里1勝2敗

 

本塁打

(C)堂林5号①鈴木誠也8号②

(T)サンズ4号①糸原2号③大山5号②北條1号①

 

打点

(C)堂林①鈴木誠②田中広①

(T)サンズ②糸原②大山②北條②

 

投手

※数字は自責点

(C)九里⑥-フランスア-高橋樹②-薮田-DJ・ジョンソン

(T)秋山④-馬場-岩崎-スアレス

 

先発、九里は3本の本塁打を浴びる乱調で5イニング6失点で降板。

打線は堂林と鈴木誠也本塁打が飛び出し2点差に一時迫るも及ばず。

終盤にもリリーフ陣が総崩れとなり、大敗を喫し2連敗。

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前回対戦時に2試合で実に17失点を喫した相手にたいして今日も完膚なきまでに叩きのめされました。

今季初となる3番堂林翔太と4番鈴木誠也による本塁打の共演こそはありましたが、そんなものは遥か彼方に霞んでしまうぐらいの厳しい現実を突きつけられた形です。

 

元来スタミナと集中力に欠ける投手でありながら今季初登板こそは球数が100球を越えても衰えない闘志あふれる投球を見せてくれた九里亜連でしたが、それ以降は100球はおろか5回すら持たない投球。

今日も期待薄ではありましたが、案の定試合序盤からあっさりと得点を献上する適当極まりない投球を披露して試合を壊しました。

この九里もまた1軍で投げるべきレベルの投手ではないのは分かりきった事ですが、それを言ったところで何にもならないでしょう。

何しろこのチームにはまともな投手がいないのですから。

今日の試合で阪神が、甲子園球場で4本以上本塁打を放ったのは実に3シーズンぶりだそうですが、打たれる為にマウンドに上がるも同然な投手たちしかいない以上は、もはや相手が誰であろうとこのチームから大量得点を稼ぐのはティーバッティングで柵越えを連発するより容易いことでしょう。

「早く明日の試合が始まらないかな!!」と遠足前の子供のようにワクワクしている対戦相手の打者たちの嬉しそうな顔が目に浮かびそうなぐらいです。

 

また、こうした投手陣の惨状に比例するかのように今後は助っ人勢の総崩れという事態にも直面しつつあります。

その立派なヒゲが単なるこけおどしに過ぎない事を改めて証明したDJ・ジョンソンのようないない方がマシな投手はどうでもいいとして…。

開幕当初は素晴らしい活躍でチームを牽引したホセ・ピレラもここ1週間で放った安打はショボい単打が2本のみと完全に能力の限界を見せつけています。

「育成のチーム」と言うのは上辺だけで、獲ってくる助っ人全員が優秀でないと優勝争いはおろか、まともにシーズンすら過ごせない程度のチームであるカープにとってこの状況は更に絶望的と呼べるでしょう。

 

こうして堂林の打率にすら負ける程度の勝率しかなく、特定の選手の個人記録以外は見どころがなくなったカープですが…よく考えたら開幕してからまだ一ヶ月も経ってない事に驚愕します。

同時にこれがあと3ヶ月以上も続くという現実にも…。

まあ…強く生きていきましょう。

 

07/19(日)△「J'accuse…!」(カープ2020)

広島東洋カープ3-3東京ヤクルトスワローズ

5回戦(カープ1勝3敗1)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手-

敗戦投手-

セーブ投手-

 

本塁打

(C)-

(S)-

 

打点

(C)松山②會澤①

(S)村上①上田①青木①

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤①-ケムナ①-一岡-塹江-菊池保

(S)高梨③-梅野-清水-マクガフ-石山

 

先発、遠藤は再三のピンチを最小失点で犠飛による1失点のみで5イニングを抑える。

打線は5回まで1安打の拙攻の後、7回に松山、會澤の連続適時打で逆転も追加点が奪えず。

最終回に菊池保則が救援に失敗すると延長10回の一打サヨナラの好機も活かせず引き分けに終わる。

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私も一応は長いことカープファンを名乗っているので、チームがこういう状況になりますと、あまり一つ一つの試合結果や内容に対して過度に動揺したり、怒りを感じたりするという事はなくなったのですが…。

 

今日ばかりは話は別です。

 

勿論、怒りの矛先は9回裏1点差で登板し自身2回続けてセーブ機会での救援に失敗した「試合を台無しにする係」こと菊池保則の事ではありません。

さほどでもない実績や実力に反比例してクローザーという出来もしない過大な要求をチーム事情から押し付けられている彼には同情以外に向けるものは何もないのですから。

ましてや、その直前の8回裏に1死満塁の好機で連続三振という無様な結果に終わった松山竜平や、長野久義に対するものでもありません。

 

私はここ数年でかつてない程の怒りを感じたのは、延長10回裏、菊池涼介鈴木誠也の安打により1死1・2塁の一打サヨナラの好機を得た場面。

ベンチにはまだアレハンドロ・メヒアや坂倉将吾といった選手たちが残っていたにも関わらずカープベンチが選択したのは、なんと守備固めで入っていた上本崇司をそのまま打席に立たせるという起用。

あまりの理解に苦しむ酷いベンチワークに頭が真っ白になる思いでした。

何をどう考えたら、曲がりなりにも今季2本の本塁打を放っているメヒアや、今季1試合4安打を記録し打率も.364に達する活躍を見せていた坂倉を差し置いて、守備固めと代走しか出来ないような選手を、引退試合でもないのに守備を考えなくて良い場面でそのまま打席に立たせるなどという判断をくだせるのか?

はっきり言って、今季は特別ルールで延長戦が10回までという規定をベンチに居並ぶ首脳陣全員が忘れていたとしか思えませんし、そうでないとしたら首脳陣が野球協約で禁止されている筈の「敗退行為」を働いた疑惑すら浮かんでくるレベルです。

今季、ドラゴンズが野手を使い切った状態で最終回を迎え投手を代打に出さざるを得ない状況になった事が問題になりましたが…今日のカープはそれに匹敵する…いや、同点という場面で考えたらそれ以上の酷い事件を引き起こしたと言えるでしょう。

100歩譲って考えてメヒアが壊滅的な得点圏打率を持っているという点で起用を躊躇うという事はあるかもしれません。

しかし、それを差し引いてもプロ入り8年目でどの数字を見ても今季のメヒアに及ばないような選手が妥当な選択肢であると考えるのは困難です。

また、メヒアや坂倉を起用しても結果は同じく無得点であったかもしれません。

しかし、菊池保則をクローザーに起用し続けるのと同様に限られた戦力や状況に応じて妥当と思える選択肢を選ぶのは指揮官の責務の筈です。

それを怠った以上は指揮官失格と言わざるを得ませんし、これがきっかけに選手とベンチの間に決定的な亀裂が入った可能性すらあります。

佐々岡真司監督なのか、朝山東洋打撃コーチなのか、誰がこの判断をした「犯人」なのかは分かりませんがカープ球団にはこの件について首脳陣に事情聴取をしたうえで厳正な処分が下される事を望みます。

そうでないと、選手の誰もベンチなんて金輪際、信頼しないでしょう。

 

元々、佐々岡監督に対しては指導者としての能力に疑義がある事は何度かここでも書きましたが、それでも試合単位での采配批判は控えてきたつもりです。

 

しかし、今日ばかりは最後にこう書かせて貰います。

 

 

絶対に許さない!!!!

07/18(土) ●「『こんな投手いらない』と言うのは簡単だが…」(カープ2020)

広島東洋カープ4-9東京ヤクルトスワローズ

4回戦(カープ1勝3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 小川4勝

敗戦投手 床田1勝2敗

 

本塁打

(C)-

(S)-

 

打点

(C)鈴木誠①松山①西川②

(S)村上③小川①西浦①エスコバー③山崎①

 

投手

※数字は自責点

(C)床田④-ケムナ-スットコ③-島内-フアンスア

(S)小川②-マクガフ-寺島②-梅野-星

 

先発、床田は初回から連打を浴びて失点するなど乱調で5イニング5失点でKO。

打線は鈴木誠犠飛や松山の適時打で序盤にビハインドを2度追いつくも勝ち越せず4得点。

中盤以降もスコットやフランスアが失点を重ねる投壊劇を見せて惨敗。

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前回登板時に序盤から有り余るほどの大量援護を貰ってようやく今季初のQSと初勝利を手にしていた床田寛樹。

これをきっかけに立ち直って欲しいとファンの誰もが抱いた願いは試合開始5分程度打ち砕かれました。

初回にいきなり4連打で失点すると、3回には投手相手にあっさり適時打を打たれてしまうというまったくお話にならない投球。

それでも運良く5イニング目まで2失点と凌いではいましたが、案の定そこで力尽きて被安打11に5失点という結末…。

昨年の活躍で「左腕不毛の地」に舞い降りた期待の投手ではあったのですが…残念ですがそれは完全に過去の話。

もはや、先発ローテーションに入っていて良い投手ではなくなったと言い切って良いでしょうし、それどころか明日にでも登録抹消となっても何ら不思議ではありません。

 

先発投手がまったく試合を作れないと来たら、次に来るのは悲惨極まりないリリーフ陣。

5回1死の場面で登板したケムナ誠こそ1 2/3イニングを無失点で抑えたものの、以降はテイラー・スコットとヘロニモ・フランスアが試合を完全に終わらせてしまいました。

今週の敗戦はいずれも先発が試合を壊してリリーフ陣が止めを刺すというのがお決まりのムーブでしたが、今日もそれがあっさり決まった形です。

特に前回登板時で満塁弾を浴びた村上宗隆相手にまたしても致命的な当たりを打たれた末に3失点を喫したスコットに至ってはもはやプロ野球選手と呼べる代物ですらありません。

球団や、スカウトの調査不足…というよりここまで来ると同姓同名の別の競技の選手と間違えて契約してしまったのではないかとすら思えてきますし、ここまで酷いと2009年のスコット・ドーマン以来のシーズン途中での解雇も球団は真剣に検討すべきでしょう。

しかし、それは「いつもと同じ普通のシーズンなら…」という前提条件の話。

今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で旅行やビジネスとあらゆる面において日本と世界中の人々の行き交いが制限されているうえに、未だにメジャーリーグは開幕出来ずマイナーリーグに至っては今季の開催は中止という国内外の特殊な情勢があります。

つまり、仮に彼を解雇しても代わりに投手を連れてくる事は事実上不可能という事です。

また、何よりもあんな投手でも2軍では他の投手に比べればいくつか結果を残している訳ですから、若手についてもこれ以上は誰も上げるべき投手がいないという事に他なりません。

要するに今季に関してはいくら助っ人がダメでも諦めるしかない…という事です。

 

まあ、どうしても我慢出来ないなら、私達が出来ることはスコットがマウンドに上がった時点で試合の視聴を取りやめるぐらいでしょうか…。

私も明日からはそうするつもりです。

07/17(金)○「孤独と降板後の不条理の中で」(カープ2020)

広島東洋カープ9-2東京ヤクルトスワローズ

3回戦(カープ1勝2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良 3勝1敗

敗戦投手 吉田大 1敗

 

本塁打

(C)菊池涼3号①松山1号③

(S)-

 

打点

(C)鈴木誠③菊池涼①松山⑤

(S)エスコバー

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良②-一岡-DJ・ジョンソン-菊池保

(S)吉田大⑤-中澤-風張④-長谷川

 

先発、大瀬良は再三走者を背負う投球で6回に連打を浴びて失点も6イニング2失点。

打線は初回に鈴木誠也の適時打で先制すると堂林の4安打や、松山の5打点などで中盤までに9得点。

打線中軸の活躍で連敗を3で止め、有観客での本拠地としては今季初勝利を飾る。

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森下暢仁やクリス・ジョンソンは既に登録を抹消され、九里亜連、床田寛樹は不振でまともな投球が見せられず遠藤淳志に至ってはたんなる実力不足。

結局のところ、先発ローテーションで唯一、まともな投球が出来そうなのは自分だけとなってしまった大瀬良大地。

今日、先発する彼の今の立ち位置はかつてのエース前田健太や、メジャー移籍前の黒田博樹の姿と重なるものを感じたのは私だけではないでしょう。

つまり、今日の試合で敗れれば大型連敗はほぼ確定だったという事です。

結果的にはまさかの3番起用となった堂林翔太が上手くフィットし、「珍しく」試合の大事な場面で鈴木誠也が仕事をするなど打線の援護もあり、チームとしても今季未だに未勝利で、半ば鬼門と化していた本拠地の有観客試合で初勝利となりましたが…。

正直、6回に大瀬良が崩れて3点差に迫られた時は逆転負けを覚悟していました。

何故なら、仮にここを上手く抑えても前回登板時同様にリリーフ陣が試合をメチャクチャにする事を想像するのは容易だったからです。

幸いにも直後にまとまった追加点が入り引き離す事に成功しましたが、これだけ点差がついても最終回に菊池保則を投入し、案の定あわや失点という場面を作るという惨状で、その予想は間違いでない事は証明してくれました。

自分以外にまともな先発がいない孤独に、僅差で自身が試合中盤で降板した際にほぼ確実に訪れるであろう不条理と恐怖の中でどれだけ大瀬良は耐えられるか?

勝利はしましたが、それだけが非常に気がかりではあります。

 

今季は、どうでもいい場面でしか仕事が出来ない事が多い打線の中軸は、上記の通りチームの惨状に関わらず絶好調の堂林翔太を3番に据えるという半ば「奇策」とも「苦肉の策」とも呼べるオーダーを組みましたが、これが見事にハマりました。

堂林はほぼ全ての打席で4番5番の前に得点機を演出し、苦手な筈の守備でも6回に2失点しなおも失点の危機の場面でまさかの好守を見せるなど充実ぶりが伺われます。

また、打率に至っては.446にまで上昇しリーグはおろか12球団全体でもぶっちぎりでトップの数字。

内容的にも今日放った3本の長打はいずれもかつては既に打ち方を忘れていたと思われていた逆方向への当たりというのも驚きに拍車を掛けます。

正直、ここまで来ると何が何だか分かりませんね…。

07/16(木)●「本当の恐怖はこれから」(カープ2020)

広島東洋カープ4-9読売ジャイアンツ

6回戦(カープ1勝4敗1)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 メルセデス1勝2敗

敗戦投手 薮田1敗

 

本塁打

(C)堂林4号②

(G)大城1号②吉川尚3号②岡本8号②

 

打点

(C)堂林②菊池涼②

(G)岡本③大城②吉川尚②石川②

 

投手

※数字は自責点

(C)薮田③-ケムナ-高橋樹②-フランスア②-DJ・ジョンソン-塹江②

(G)メルセデス②-大竹②-鍵谷-宮國

 

先発、薮田は初回から3失点を喫した末に3回で降板。

打線は、堂林の2ランで一時1点差に迫るも繋がりに欠けて4得点に留まる。

4回以降継投したリリーフ陣も打ち込まれて連夜の大敗で読売戦では9年ぶりに本拠地で3連敗を喫する。

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3試合通じてトータルスコアは28-7。

かくして、完全に破壊しつくされ焼き尽くされた3日間の試合の名を借りた「一方的な大虐殺」は終わりました。

その威力と恐怖は凄まじくカープの選手は勿論、我々ファンもただただ無様に相手チームに許しを請う事しか出来ないも同然でした。

しかも、その相手チームは首位とはいえここに来るまで4連敗中であり、打線やリリーフ陣などチームに大小の欠陥を抱えていただけでなく相次ぐ順延でコンディションにも不安があった状態ですから余計に酷さに拍車が掛かります。

はっきり言わせて貰いますとこれは単なる勢いや運の差などではなく、根本的なチーム力の差です。

まったく試合を作れない先発陣に出れば打たれるのが仕事も同然のリリーフ陣。

そして相手と同じ数の安打を放ちながら相手の半分も得点出来ない打線に幼稚なエラーを繰り返す守備。

全ての部分において本調子ではなかった筈の相手よりも遥かに劣っていた以上は、この結果は当然だったとも言えるでしょう。

これで読売戦では9年ぶりに本拠地3連敗を全て惨敗によって喫し、単独最下位にも転落…。

前向きなファンなら或いは「悪い事は出尽くした」「あとは上がるだけ」と無邪気に昨年見せたような猛反撃を信じるファンもいるかもしれません。

しかし、現実的に考えれば、残念ながらその考えはあまりにも甘いというものです。

例えば森下暢仁に続いて今日、クリス・ジョンソンも登録抹消され、まともな投手が大瀬良大地のみになった先発ローテーション。

或いは「最後の希望」であった筈の塹江敦哉ですらあっさりと打たれて、もはや誰がどこで投げても大量失点の予感しかしないリリーフ陣。

もしくは鈴木誠也はじめ、どうでも良い場面でしか打たない選手だけがズラリと並んだ「こけおどし」の打線。

開幕1ヶ月経たずしてこの惨状ですから、むしろこれから先もチームの状況は2番底3番底へと続き「本当の恐怖はこれから」でしょう。

恐らく、明日以降もたまに勝ってほとんど負けるという日々が続く事になります。

3連覇の歓喜にどっぷりと漬かったファンには耐え難い苦しみでしょうが…かつて25年間に渡り、暗闇を歩き続けて「夜目」だけはやたらと鍛えられた者としては何とか耐えてついて来て欲しいものです。

もっとも無理強いはできませんけれども…。

 

07/15(水)●「限界説は禁句だが…」(カープ2020)

読売ジャイアン12-1広島東洋カープ

5回戦(カープ1勝3敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 戸郷3勝

敗戦投手 K・ジョンソン3敗

 

本塁打

(C)鈴木誠7号①

(G)ウィーラー1号②岡本6号②

 

打点

(C)鈴木誠

(G)岡本④中島①ウィーラー④丸①陽①

 

投手

※数字は自責点

(C)K・ジョンソン⑤-島内⑤-一岡-高橋樹①

(G)戸郷-藤岡-ビエイラ①

 

先発、ジョンソンは初回から失点を重ね5回5失点と試合を作れず。

打線は戸郷に4回2/3まで無安打で最終回の鈴木誠也の空砲による1得点のみ。

リリーフ陣も失点を重ね今季最多の12失点の惨敗で2連敗。

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まずは個人的な事から言わせて貰えば、今日は試合が見られなくて良かったと心から思えます。

そう思うに相応しい完膚なきまでに叩きのめされた大惨敗です。

 

先発のクリス・ジョンソンは相変わらず投げることを厭うような不機嫌さ全開の投球で試合を壊し、リリーフ陣もここまで今季無失点を続け仄かな期待をファンに抱かせつつあった島内颯太郎が滅多打ちにされました。

昨日の九里亜連に続いてのジョンソンを擁してこの結果と内容ですから、既に開幕前からそうであったリリーフ陣に続いていくらかマシであった筈の先発陣も崩壊した事を印象付けるだけになりました。

正直、今季ここから立ち直るのはもはや不可能でしょう。

 

また、打線も前回対戦時に手も足も出なかった戸郷翔征の前にノーヒットノーランや、完全試合を許すのではないかとすら思えるほどに軽く捻られました。

ここまで酷い内容と結果では戸郷が素晴らしい投手であっただけというだけで説明するのはたんなる具にもつかない言い訳に過ぎないでしょう。

首脳陣、選手とチーム全体で相手投手に対してプロとして当然である筈の研究や対策をまったく怠っていたとしか思えません。

2回目の対戦とはいえ、ここまで抑えられたとなると植え付けられた苦手意識は深刻で、少なくとも今季中は戸郷を攻略する事は叶わないと考えた方が良いかとすら思えます。

 

それにしてもジョンソンの今季の結果は内容も酷いものです。

ここまで4試合に投げて前回こそは7回3失点と試合は作ったものの未だに未勝利で防御率4.76、WHIP1.47と並の投手以下の数字が並びます。

原因不明の疾病や故障の影響があった2017年よりも酷い状況といえるもの。

これまで6年間に渡って私達に多くの喜びと感動を与えてくれた左腕に対して安易に「限界説」などを唱えたくはないですが…。

この不振はたんに「石原が相棒ではないから」「天気が悪かったから」というほとんどテンプレに等しい従来の説明だけでは不可解でしょう。

07/14(火)●「期待も高揚感も台無しに」(カープ2020)

広島東洋カープ2-7読売ジャイアンツ

4回戦(カープ1勝2敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 菅野3勝

敗戦投手 九里1勝1敗

 

本塁打

(C)メヒア2号①

(G)岡本6号③

 

打点

(C)堂林①メヒア①

(G)丸①岡本③パーラ①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里④-DJジョンソン-ケムナ-島内-フランスア

(G)菅野-澤村①-鍵谷①-高木-大竹

 

先発、九里は3回に崩れて5回4失点で試合を作れず。

打線は、毎回出塁も中盤まで得点できない拙攻。

6回にも田中広輔の連続エラーで失点を重ね今季初の有観客試合は惨敗

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ようやく、今季初めて観客を入れての試合が叶ったマツダスタジアム

年間指定席購入者のみ5000人の球場はさすがにガラガラではありましたが、それでも三塁側の内野席だけはかつての2012年前後の消化試合のナイターに比べればまだ観客はいるように見えるので不思議なものです。

広島含めて首都圏を中心に日本全国で新型コロナウイルス感染者が増え始めている状況にあって、今年中に満員となった球場を見ることは難しいように思えますが…まずはこの第一歩からいつもの「私達の風景」を取り戻していく事を私もファンの一人として祈りたいと思います。

しかし、そんなファンの高揚感や期待感も台無しにするような試合を見せたのが今日のカープ

先発は試合を作れず打線は打てず守備ではミスを連発と覇気のない試合に終始した末の惨敗です。

 

雨天順延が続いた影響で実に中12日で今季3度目の先発となった九里亜蓮は投手含めて四球を連発した末に3回に一挙4失点で前回に続いて試合を作れませんでした。

今季初登板こそは素晴らしい投球で自身初の二桁勝利に向かって絶好のスタートを切ったもの、過密日程と順延続きによる調整は厳しかったようです。

とはいえ、それは相手の先発投手である菅野智之も同じ事。

やはりというべきか、完全に実力の差が出たという事でしょう。

 

その菅野相手に走者は出すものの、まったく得点を奪えなかった打線は先週の土日だけで実に26得点も挙げていたのですが、主戦クラスの投手が相手だとこの程度という事です。

開幕直後から先週末までは、打線のお荷物でしかなかった菊池涼介がようやくエンジンがかかってきたにも関わらずこれですから、打線全体で好調時と不調時の波が大きすぎるように見えます。

 

また、更にがっかりさせられるのが、前回の来日初登板で16点差もありながら低調な投球をDJ・ジョンソンでした。

失点はいずれも田中広輔の稚拙な守備に足を引っ張られた形で自責点は0ですがあれだけポコポコ被安打を浴びている以上はあれが無くても普通に失点していたことは創造に難くありません。

このDJ・ジョンソンと9回に投げてこれまた低調だったヘロニモ・フランスアはもはや忘れた方も多いかもしれませんが当初はブルペンの中軸を担う事を期待された投手。

この二人が揃ってビハインドで「雑巾がけ」も情けない話ですが、もっと情けないのは彼ら含めて登板した投手で1番良かったのが今季初登板から「ビギナーズラック」が続く島内颯太郎という事。

新型コロナウイルスの影響で5人に拡大された外国人枠ですが、今のカープは実質的には2人しか認められなかった昭和末期のようです。