吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

07/12(日)○「試行錯誤の中で」(カープ2020)

中日ドラゴンズ2-7広島東洋カープ

6回戦(カープ4勝2敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 遠藤1勝1敗

敗戦投手 梅津2勝2敗

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)西川②鈴木誠③堂林①菊池涼①

(D)ビシエド①福田①

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤①-高橋樹①-薮田-塹江-菊池保

(D)梅津④-祖父江②-岡田-藤嶋

 

先発、遠藤は初回から走者を背負う投球も中盤は持ち直して6回1失点。

打線は、初回に西川の適時打で先制すると終盤にも西川、鈴木誠也の連打で追加点を挙げて7得点。

リリーフ陣は1失点も、終盤の追加点が効いて今月初の連勝を飾る。

遠藤はプロ入り初の先発勝利。

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昨日の思わぬ大勝を受けて、今日の先発は前回登板で8失点を喫した遠藤淳志。

申し訳ないですが、前回の登板翌日にでも二軍落ちが相当と思っていた投手なのでまずどれだけ贔屓目に見ても5回4失点程度の結果を予想していました。

そうである以上は、昨日のように序盤から大量の援護がなかった今日の試合展開では敗北は確実に思われたのですが…。

遠藤は、前回の結果を引きずったかのように序盤のいつ大量失点するかわからないような投球から中盤以降は持ち直して6回で9奪三振に1失点と予想外の好投を見せてくれました。

力のあるフォーシームを主体にある程度はストライクゾーンで勝負は出来ていたようで今日がダメなら二軍落ちであった状況で何とか踏みとどまった形です。

前回まで前回までだけに過大な期待は出来ませんが、まずは今日の先発としてのプロ初勝利を良いきっかけにして欲しいと願います。

 

しかし、その遠藤の好投があっても6回終わってリードは僅かに1得点ですから、やはりいつ逆転されるのを待つかという展開には変わりませんでしたが、丁度継投に入るタイミングでまとまった追加点が入ったのは幸運でした。

もっとも、得点差が広がった直後にあっさり失点してしまい、今のカープブルペンの現実を見せつけたのはご愛嬌。

何とかその後は無失点で試合を終わらせる事は出来たものの、例え2死無走者でも普通に失点しそうな投手ばかりで最後のアウトまで不安な気持ちを抱いたのは私だけではないでしょう。

しかし、そんな中でも前回登板に続いて素晴らしい投球を見せて、今日も不運な形で得点圏に走者を背負っても今季無失点を続ける塹江敦哉のような光る投手もいることは確かです。

この塹江のような投手が、堂林翔太初め好調な打者が何人か存在する打線がある程度得点を稼いで引っ張ってくれているうちに、試行錯誤の中で何人か出てくれば良いのですが…。

まあ、難しいでしょうけれど。

 

07/11(土)○「歴史的大勝の陰で」(カープ2020)

中日ドラゴンズ4-19広島東洋カープ

5回戦(カープ3勝2敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 床田1勝1敗

敗戦投手 勝野1敗

 

本塁打

(C)ピレラ3号①

(D)平田1号①

 

打点

(C)ピレラ②坂倉⑤田中②菊池涼④西川②堂林②松山①野間①

(D)平田①A・マルティネス①ビシエド①阿部①

 

投手

※数字は自責点

(C)床田③-薮田-島内-DJ・ジョンソン①

(D)勝野⑥-三ツ間④-佐藤-橋本③-鈴木博⑥

 

打線は、ピレラの先頭打者本塁打で先制すると3回には球団記録となる11安打で9得点の猛攻。

先発、床田は初回に被弾するなど8安打を浴びる不安定な投球も6回3失点で収める。

打線が終盤にもダメを押し16年ぶりの19得点を記録し大勝で連敗を止める。

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試合前から残念なニュースで溢れていた昨日と異なり、試合前に白血病を患っていたカープOBである北別府学氏が退院を果たしたというファンは勿論、球団関係者にとても朗報というべきニュースがもたらされたのが今日の試合。

試合結果についても34年ぶりとなる3回に1イニング11安打の球団記録で9得点を奪うと、その後も手を緩めずに終盤にもダメ押しを見せて16年ぶりの19得点。

昨日、主戦投手を擁しながら逆転負けを喫し、他球場の結果次第では最下位転落もあった試合は思わぬ形での大勝となりました。

打線は勝利打点含めていずれもプロ入り後初となる4安打5打点で大暴れした坂倉将吾を筆頭に先発野手全員安打は勿論のこと、西川龍馬を除けば全員複数安打を記録。

更には、打席に立った野手で安打がなかったのは三好匠と高橋大樹のみで、あの上本崇司ですら7年ぶりに二塁打を記録したぐらいという凄まじさでした。

打線が、球団史上屈指の強力さを誇った3連覇した時ですら見られなかった猛攻に目を久しぶりに輝かせたファンは多かったでしょう。

一方で、この大勝が最下位転落間際まで追い詰められたチームの反転攻勢の始まりだと思えたファンもさほど多いとも思えません。

むしろ、打線がこれだけ打ってもまったく落ち着きがない…というより返ってあべこべにパニックになった床田寛樹の姿に暗澹たる気持ちになった事でしょう。

 

今季は先発した2試合でまともに試合を作る事すら出来ず低調な投球が続いていた床田ですが、今日も9点差もついた直後に連打であっさり失点した挙げ句、ボロボロになりながらQSを達成するのが精一杯という体たらく。

その酷さは3回終わって6点差となった時点で逆転負けを容易に想像する事すらできるほどで、大きな失望しかありません。

残念ながら今季も彼は彼岸である二桁勝利を収める事は不可能でしょうし、むしろ先発ローテーションの座を剥奪されるのも時間の問題にすら見えてきます。

この床田の低調さに加えて、16点差もあったに関わらず来日初登板のマウンドで気の抜けたような投球を見せ続けて、先に馬脚を現したテイラー・スコット共々まったく使えない投手である事が分かったDJ・ジョンソンの事も含めて大量得点だからこそかえって崩壊した投手陣の悲惨さが際立ったかのよう。

そうである以上は、残念ながらこの大勝は明日以降の勢いに繋がるどころか、連敗の合間の単なる徒花に過ぎないという事です。

07/10(金)●「衝撃的な一日の最後で」(カープ2020)

中日ドラゴンズ3×-2広島東洋カープ

4回戦(カープ2勝2敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 R・マルティネス1勝1セーブ

敗戦投手 フランスア1敗

 

本塁打

(C)菊池涼①

(D)ビシエド7号①

 

打点

(C)ピレラ①菊池涼①

(D)木下①大島①ビシエド

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良①-塹江-菊池保①-フランスア

(D)大野雄②-福-祖父江-R・マルティネス

 

先発、大瀬良は2回以降毎回安打を許すも凌いで7回1失点で試合を作る。

打線はピレラの適時打で先制も以降は続かず散発4安打で2得点。

9回に菊池保則が救援に失敗すると延長10回にフランスアが被弾しサヨナラ負けで2連敗。

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今日から新型コロナウイルス感染拡大により、無観客という異常事態も限定的ながら解消されたこの試合。

未だに首都圏を中心に感染者は増加し続け、社会情勢は予断を許さない状況ですが、この一歩が多くの歓声が溢れる大人と子供の楽園たる満員のスタジアムを取り戻す第一歩となる事を祈るばかりです。

しかし、そんな晴れの試合の日もカープファンにとっては様々な意味で苦しい一日となりました。

まずは、試合当日の朝に入ってきたカープ3連覇の立役者の一人で前日に千葉ロッテマリーンズを電撃退団したジェイ・ジャクソンが大麻取締法違反により広島県警に逮捕されたというニュース。

カープ時代の3年間で投手としての実力も最高でしたが、「ジャクソンスマイル」で知られた陽気さに加えて真面目かつ誠実だった男が犯罪に手を染めていたという事態に驚いたファンも多かったでしょう。

逮捕直後で取調べ等が進んでいない状況なので何とも言えませんが、私自身未だに信じたくないし、何かの間違いだとすら思っています。

 

また、これに加えてプロ初登板を飾って以来素晴らしい投球を見せてくれていた森下暢仁が登録を抹消されるという事もありました。

ボロボロの投手陣にとって痛手なだけでなくますますチームは崩壊に向けて前進したと言えるぐらいの衝撃です。

恐らくは何らかの故障と思われますが、軽症である事を祈るばかりです。

 

これらの嫌なニュースに加えて更に極めつけだったのは今日の試合そのものです。

 

カープにとって終盤2点差以内のリードは実質敗北に等しい」

「大瀬良は完投しない限り勝ち投手になれない」

これらの事は試合前から多くのファンが予想していて事ですが、最後の最後で大変分かりやすい形で具現化してしまいました。

プロのレベルですらなかったテイラー・スコットがあっさりと馬脚を現して二軍に降格してから妥協案として抜擢された菊池保則もヘロニモ・フランスア同様にクローザーの適性がないのは前回の登板で既に明らかでしたから、この結末は予想は出来ていました。

しかし、他に投手が存在しない以上は佐々岡真司監督が言うようにまだまだ試行錯誤の最中という事なのでしょうが…これだけ低レベルな投手が居並ぶブルペン全体の質が低い惨状を見ると試行錯誤というよりもはやお手上げとしか思えません。

まあ、この投手の分業制が完全に定着した令和の時代において、シーズン通してクローザーが不在で戦う反知性主義的なチームがどれだけ悲惨であるかを示す実験と考えると興味深くはありますが…。

07/09(木)●「表面的な部分だけ」(カープ2020)

広島東洋カープ1-5横浜DeNA

2回戦(カープ1勝1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 井納2勝

敗戦投手 森下1勝1敗

 

本塁打

(C)-

(De)オースティン3号②

 

打点

(C)會澤①

(De)ロペス①宮崎①ソト①オースティン②

 

投手

※数字は自責点

(C)森下②-高橋樹-フランスア-中崎③-島内

(De)井納①-三嶋-石田-パットン-山崎

 

先発、森下は初回から失点し毎回走者を背負う投球で5回2失点。

打線は中盤と終盤の好機を活かせず1得点に留まる。

終盤の好機を逃した直後に中崎が試合を壊して惨敗。

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月のオープン戦以来続いてきた無観客試合という異常事態も取りあえずは興行に関する自粛の緩和により今日で最後。

前回前々回と素晴らしい投球を見せてくれたルーキー・森下暢仁は今日は初回から失点を喫するなど不安定な投球に終止して5回までに122球も費やして降板となりました。

前回登板から異常気象による順延が重なり調整に苦しんでいるのが明らかでしたが、それでも何とか踏みとどまって5回まで投げぬいた点は評価されるべきでしょう。

コロナに災害レベルの長雨と不運に振り回されている彼ですが、次回は万全な状態での投球を期待したいと思います。

 

一方、堂林翔太のあまりにも劇的な本塁打により私もすっかり忘れていましたが…昨日は実に残塁数15を数え堂林のあの一発がなければ残塁のワースト記録を更新していた可能性があったほどここ最近は投手陣に負けず劣らず元気がない打線は、今日も昨日のような奇跡がない以外はほとんど変わらず拙攻に終始しました。

元々、エンジンがかかるのが遅く中盤からおっとり刀で得点する傾向が顕著ではありましたが今日は會澤翼の適時打による得点のみで以降が続きません。

堂林が首位打者に立ち、鈴木誠也も打率4割を超えるなど決して打てていない訳ではありませんが正直、その割には打線全体からは得点の匂いはさほど感じられないのが実情です。

鈴木誠也にしても数字の割には試合を左右する決定的な場面での強さは感じられず、打線全体としても好機になった途端に怯えて萎縮すらしているように見えます。

今日の7回裏の一打同点の好機で、高めの浮き球を見逃した後にあっさり空振りして三振ゲッツーとなった長野久義の無様極まりない醜態などはその最たる例でしょう。

はっきり言って本当の意味でこの打線を驚異だと思って相手投手は相対しているのかとすら思えてきます。

こういう見掛け倒しとも言える表面的な数字だけの打線では結局は先発が何とか堪えれば後は、こちらの貧相なリリーフが勝手に得点をくれるという今日のようなパターンに持ち込めるのですから、むしろ相手としては楽に勝たせてくれるチームにしか見えないのではないでしょうか?

7/8(水)○「今日、堂林という選手を見つけた」(カープ2020)

広島東洋カープ6-3横浜DeNAベイスターズ

4回戦(カープ3勝1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 塹江1勝

敗戦投手 パットン2勝1敗

セーブ投手 菊池保1セーブ

 

本塁打

(C)堂林3号④

(De)-

 

打点

(C)堂林⑤松山①

(De)大和①高城①

 

投手

※数字は自責点

(C)K・ジョンソン③-塹江-菊池保

(De)濱口②-三嶋-エスコバー-パットン④

 

先発、K・ジョンソンは初回に失点し、以降は安定も7回に逆転を許し3失点で降板。

打線は再三の好機を活かせず中盤まで2得点も8回に堂林の逆転満塁弾が飛び出す。

劇的弾含める堂林の5打点の活躍で逆転勝利を収めて連敗を止める。

2番手で登板の塹江がプロ初勝利。菊池保則がプロ初セーブを記録。

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「堂林はもはやトレードに出してもまともな選手と交換する事すら出来ないよ」

平日デイゲーム神宮球場の外野席。

カープのオープン戦を見ている最中に、そんな会話を隣に座っていた知らないおじさんと交わしたのはかれこれ2年前の事です。

堂林翔太に関しては、再三に渡って「実力もないのに未だに人気があるのが理解できない」「とっくの昔に終わった選手」と言い続けていた私ですから、今季の活躍に関しても予想外でしたし、ましてやかつて失格の烙印を押された三塁手でのスタメン起用などとは禁じ手どころかチームにとっても彼にとっても単なる自殺行為としか思えませんでした。

恐らくホセ・ピレラやアレハンドロ・メヒアより更に劣るであろう守備に引っ張られて好調だった打撃にも影響が出るだろうと…。

 

しかし、敗色濃厚の8回裏に彼が何を起こしたか…?

 

正直、この文章を書いていても未だに頭がついていけていないのが現状です。

私としては序盤に適時打を放って苦手なポジションでの守備に足を引っ張られる事無くしっかりと打撃で結果を見せただけで今日の彼には満足だったのですが…。

昨年のサヨナラ適時打の時に号泣した女性ファンの姿に彼が心打たれたという有名になったエピソードそのままに、未だに堂林を信じ続ける熱狂的な「堂林マニア」とも呼ぶべき彼個人のファンたちは勿論、私のような偏屈なひねくれ者の感情を揺さぶるような活躍を見せられる選手だったとは…。

 

今更もっともらしく「忘れていて」なんて言いません。

むしろ「初めて知った」という意味でこう言うべきでしょう。

「今日、初めて堂林翔太という選手を見つけた」と…。

 

正直、この試合に関しては25年ぶりの優勝決定試合の翌日にプロ初先発し、天文学的な防御率を残して敗戦した塹江敦哉の4年越しのプロ初勝利や、プロ入り初セーブで菊池保則がシーズン14試合目にしてチーム初のセーブを飾ったなどの出来事がありましたし、今週に入って2年前の水害を思い出すような豪雨に見舞われた広島に本拠地初勝利を捧げる事が出来た試合でもあるので他に書くべきネタには困らない試合だったのですが…。

やはりこれがメインになってしまいました。

他のメディアやファン同様にこれに全て持っていかれるようでは私もまた凡百なファンの一人に過ぎない事を思い出させて貰えたような気分でもあります。

07/05(日)●「抜け出すのは困難」(カープ2020)

広島東洋カープ3-8阪神タイガース

2回戦(カープ2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 西勇1勝1敗

敗戦投手 遠藤1敗

 

本塁打

(C)鈴木誠6号①

(T)ボーア2号④大山2号②サンズ2号①

 

打点

(C)坂倉①鈴木誠①松山①

(T)大山③ボーア④サンズ①

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤⑧-ケムナ-高橋樹-フランスア

(T)西勇③-伊藤和

 

先発、遠藤は制球が定まらず3回に満塁弾を浴びるなど5回8失点で降板。

打線は2回に坂倉の内野ゴロの間に先制も以降は散発6安打で3得点。

先発早々に試合を壊す連日の投壊で4連敗を喫し2カード連続の負け越し。

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昨日に続いて先発がまったく試合を作れないぐうの音も出ない惨敗となり「序章」の筈だった昨日から一転して「投手陣完全崩壊」ですら印象付けただけの試合となりました。

先発の遠藤淳志は準備期間も少ない中にあって、半ば員数合わせで先発ローテーションに入ったのも同然の投手でありましたし、前回登板こそは良く投げてくれましたがずば抜けた内容でもなかった訳ですから今日のような結果はある程度は予想が出来ました。

しかし、それらを差し引いても5イニングで6四死球に8失点はさすがに酷過ぎで到底一軍レベルの先発は務まらない程度の実力を露呈した形です。

運良く先制出来た直後の3回の投球に至っては犠打を失敗して2ストライクに追い込んだ投手を歩かせるなど、とにかく捕手が構えたミットの方向にボールがいかないのですからこの結果は当たり前かと思います。

明日から、二軍落ちするのは当然としてせめて観戦に耐えうる程度の制球ぐらいは身につけて帰って来てくれる事を願うばかりです。

まあ、当分は帰って来られないでしょうけれど…。

 

かくして貧打にあえぎ4連敗中だった相手に2連敗でカード負け越しをあっさり喫したばかりか相手打線に自身を植え付ける事となりました。

それどころか、4連敗と今週は一度も勝利を挙げることすらできず、一気に最下位転落の可能性が濃厚になってきました。

特に投手陣は今週だけで31失点を喫し、先発にQSが一人もいないという悲惨極まりない状態。

当然ながら、野球とはまず守備ありき投手ありきの競技です。

また、投手陣の不振に引っ張られる形で開幕1週間は大量得点をもたらしてきた打線の勢いも明らかに陰りが見られるようになりました。

これらの現状を見ますと連敗に歯止めが掛からないばかりか、ここから昨年の球団記録に匹敵するような大型連敗を喫する可能性すら濃厚に見えます。

昨年までのコーチとしての実績を考えると佐々岡真司監督はお世辞にもやりくりを上手くやっていける能力はなさそうですから、この状況から抜け出すのは余計に困難でしょう。

残念ですが、私達は早々と今季のシーズンの結末がどのようになっても素直に受け入れる心の準備を進めざるを得ないかもしれません。

7/4(土)●「投手陣完全崩壊への序章」(カープ2020)

広島東洋カープ3-9阪神タイガース

1回戦(カープ1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 岩貞1勝1敗

敗戦投手 大瀬良2勝1敗

 

本塁打

(C)-

(T)マルテ2号②大山1号①

 

打点

(C)鈴木誠②メヒア①

(T)マルテ②近本③糸井①ボーア①上本①大山①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良⑤-高橋樹-薮田-今村②-中村恭①-中崎①

(T)岩貞③-岩崎-スアレス-馬場

 

先発大瀬良は毎回走者を背負う投球の末に4回5失点のKO。

打線は中盤に集中打で3得点も以降は及ばず。

リリーフ陣も中押しとダメ押しを許し大量失点で今季本拠地開幕戦で惨敗し3連敗。

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開幕から12試合と異例の長さをもってようやく本拠地開幕戦を迎えたカープ

ドーム球場のように応援団の聞くに耐えない素人演奏をスピーカーで垂れ流すような事をしないまでも無観客の客席には風葬地跡の石塔の如くカープ坊やを模したダッコちゃん人形が鎮座するという不気味かつ異様な雰囲気での開幕となりました。

また、イニング間にリモート接続したファンの姿をビジョンに映すという趣向もありましたが、会議システムの操作に失敗して操作画面とファンのユーザ情報が大写しになるという失態もありましたが、試合はそれ以上の大惨事と相成りました。

前回、前々回で2試合連続完投と素晴らしい投球で開幕からの長期ロードを5割で乗り切る原動力となった大瀬良大地でしたが今日は、初回から降板までまったく良いところ無く5失点で降板。

本人や周囲は否定するでしょうが、1割台の打者が並ぶ4連敗中の対戦相手にこれだけの惨敗を喫した以上、2試合連続完投を果たした疲れは明らかでしょう。

つまり、リリーフがまったく頼りにならないという状況でマウンドを簡単には降りられないというストレスはやはり大きなものであったという事なのです。

しかも、過密日程の中での昨日の雨天順延の影響で今日からは休みなしの9連戦ですので疲れたところで更に追い打ちが来るような状況でもあります。

正直、あれだけの奮闘を見せて疲れ切っている投手に対して、次回以降も期待するのはいささか酷なように思えます。

 

その大瀬良の疲れの原因となっているリリーフ陣も相変わらずの低レベルな投球であっさり試合を終わらせる事に終始しました。

日本のプロ野球のレベルではなかったテイラー・スコットを二軍に落とした矢先に今村猛中崎翔太ら実績組が不甲斐ない投球を見せると代わりに登録された中村恭平も失点でブルペン崩壊に歯止めがかかりません。

むしろ、これで3試合連続で先発がQSすら守れないという事態になり、リリーフ陣どころか、それに引きずられて先発陣も大きな綻びが目立ち初めている状況で正直、安定して勝ち続ける絵がまったく見えなくなってしまいました。

そうである以上は、今日の試合はたんなる1敗という以上に投手陣完全崩壊の序章であり、大型連敗と最下位転落への始まりと呼べるかもしれません。