25回戦(カープ13勝11敗1分)
広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)
勝利投手 パットン5勝1敗
セーブ投手 山崎2勝4敗36セーブ
敗戦投手 中崎4勝2敗32セーブ
(De)ソト40号②
先発、大瀬良は先制を許すも8回を投げて3失点。
打線は5回に集中打で追いつくも以降は勝ち越せず。
最終回に中崎が勝ち越しを許し2連敗でレギュラーシーズン最終戦を終える。
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もはや3位に入るためには一つも試合を落とせないベイスターズに対して、こちらの興味は大瀬良大地の最多勝と、丸佳浩の本塁打王と40本塁打到達だったかと思います。
しかし、結果的にはライバルであるネフタリ・ソトに本塁打を打たれて丸の本塁打王の可能性が消えたばかりか、大瀬良大地も勝ち星を伸ばせず最多勝獲得は厳しくなるという最悪の結果に終わりました。
もっとも、大瀬良に関しては今日の結果に関わらず可能性は残ってはいました。
そう考えると、何故まともにソトと勝負してしまったのか、ベンチもしくは、バッテリーの判断は理解に苦しむところです。
正直、あの本塁打を打たれた場面で敬遠したとしても3番打者が乙坂智であったことを考えれば勝ち星を狙ううえでも合理性はあったと思えます。
その点、やはり勝ちとタイトル両方を狙いに行く観点から場内のブーイングも物ともせず丸を敬遠し続けた相手の勇気に比べて遥かにこちらのベンチは劣る部分があったと言わざるを得ません。
ところで、この敗北によりベイスターズが3位に入る可能性は残りました。
昨年の屈辱を鑑みれば望ましいと思うファンはまあ、多くはないかと思います。
しかし、一方で優勝前後の戦いぶりを思い出すと、どこと対戦する事になったとしてもやはり難しいように思えます。
露骨に本塁打を狙うような大雑把な打撃で丸が調子を崩したかと思えば、鈴木誠也も打点は最後の5試合で「1」と明らかに不振です。
打線の中核をここまで担ってきた二人に引きずられる形で打線全体の破壊力は明らかに落ちているように見えるのは気がかりです。
また、投手に関しては恐らくプレーオフでも主戦を務めるであろう4人…すなわち大瀬良大地、クリス・ジョンソン、野村祐輔、九里亜蓮こそいずれも無難な形でシーズン最後の登板を終えましたが、リリーフ陣はアドゥワ誠が明らかに疲れを隠しきれていませんし、優勝決定まで無敗だった中崎翔太も1周間で2敗と不振。
これに加えて、ムチャクチャな起用が目立ったヘロニモ・フランスアの調子も気になります。
以上含めて、これからに向けての不安が隠しきれない最後の試合になったとも言えます。
まあ、オープン戦が低調だったにも関わらず開幕ダッシュは成功したチームである以上は「消化試合だし」は確かに通用はするでしょう。
というか、そう信じるしかありません。