1回戦(カープ1勝)
勝利投手 大瀬良1勝
敗戦投手 菅野1敗
(C)安部1号①
(G)-
打点
(C)安部①野間①會澤①
(G)-
投手
※数字は失点
(C)大瀬良-中崎
(G)菅野①-大江-宮國④
打線は安部の12球団最初の本塁打で先制すると終盤にも加点。
大瀬良が相手エースに投げ勝った末に開幕戦を勝利で飾る。
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オープン戦では初回から失点を重ねる事が多く、優しすぎる性格からして決して大舞台に強いとは言い難かった為、オープン戦期間中通して「開幕投手としてはあまりにも頼りない」と個人的には酷評していた大瀬良大地でしたが…。
見事に私の見る目のなさを暴露するかのようなこれ以上ない素晴らしい投球をいきなり見せてくれました。
初回に吉川尚輝に内野安打を許した時は「またか」とは思わせましたが、それを三者連続三振で切り抜けるとその後も球威、コントロール申し分なく8回を7安打ながら1四球無失点に11奪三振。
更に相手チームにFA移籍した丸佳浩に対してはそのうち1/3近い4連続三振でファンの溜飲を下げさせるという嬉しいオマケつき。
元来、丸は出塁率の高さと引き換えに三振の数も多い選手ではありますが、それでも1試合全てで三振という姿はちょっと記憶にありません。
これだけ選球眼に恵まれ出塁率の高い選手に見逃し含めて全ての打席で三振を奪うという事はそれだけストライクゾーンで勝負出来る投球が出来ていたという事なのでしょう。
正直、何とか6回2失点程度で終われば…と思っていた投手がこれだけの投球を見せてくれるとは驚き以外の何物でもありません。
一方、打線はやはり球界屈指の好投手である菅野智之相手に思うように得点出来ないもどかしい展開。
今日の菅野はところどころで四球を出すなど決して盤石とは言えませんでしたが、そこをしっかりとつけこめませんでした。
しかし、そこに風穴を開けたのがこれまた「期待が大きくなかった選手たち」。
即ち、「他にサードが守れる選手がいないから」「同じ打てないなら守れる選手をセンターで起用した方が良い」というどう考えても前向きとは言い難い理由で起用されていたとしか思えない安部友裕と野間峻祥。
安部は先制本塁打を放ち、野間は俊足を活かした内野安打を2本も放ち相手のエラーも誘発させる活躍。
オープン戦好調だった矢先の最終戦で顔面に死球を受けた影響を心配されながら試合を、決定づける適時打を放った會澤翼共々、今日の攻撃面での主役は彼ら下位打線だったのもやはり驚きです。
昨年最多勝同士の対戦とはいえ、投球の内容的には明らかに格上の相手に投げ勝った開幕投手にさほど期待されていなかった選手たちの活躍による得点。
更に、これまで何度も何度もFA移籍で出奔した選手たちとシーズン初対戦する際は「古巣凱旋試合」を演出してきた事が多かったチームにあって、これを阻止した事も併せて…。
勝利もカタルシスもファンにもたらしたこれほどの開幕戦を私は過去知りません。