オープン戦(2勝1敗)
福岡PayPayドーム
勝利投手 中崎1勝
敗戦投手 藤井1敗
セーブ投手 島内1敗
(C)-
(H)-
打点
(C)野間②
(H)-
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良-戸根-中崎-益田-河野-ターリー-島内
(H)大関-藤井②-古川-又吉-甲斐野
先発大瀬良は3回をパーフェクト投球で抑える。
打線は9安打も6回表に野間の適時打による2得点に留まる。
リリーフ陣も無失点で抑えてそのまま逃げ切りオープン戦2連勝。
------------------------------------------------
攻走守はおろか球団そのものの経営手腕に至るまであらゆる面でカープを大きく凌ぐパ・リーグの雄・福岡ソフトバンクホークス。
そんなチームと本拠地が近所という安直な理由で対戦したところで実力が違い過ぎてお互いに得るものはないばかりか、かえって新シーズンに臨む選手が自信を失うだけだから止めるべきというのは長年の私の持論ではあります。
しかし、今季はあろうことかホーム、ビジター併せて実に5試合も対戦する予定…。
一方的にボコボコにされる事が約束されたような試合にあって何に注目すべきかはこれまた毎年悩むところではありますが…意外にも今日の試合は勝利を収めてしまいました。
昨日、日本代表が何故かセ・リーグ最下位だったドラゴンズにボコボコにされるという喜劇を演じたそうですが、それと共に奇妙な事例だったと思わざるを得ません。
前回での登板では微妙極まりない立ち上がりを見せた大瀬良大地は今日は自身と同じく開幕投手に内定している大関友久との投げ合いで3回をパーフェクト投球という素晴らしい結果を残しました。
まあ、相手打線がまだエンジンがかかっていない状態と言えばそれまでですし、大瀬良レベルの投手では、この時期の結果や内容はあまり参考にならないものではあるのですが、床田寛樹や森下暢仁が戻りつつある先発陣にあってはやはり朗報です。
しかし、現状でのチームの大きな懸念点をなっているのは栗林良吏が「徴兵」されたうえに矢崎拓也も開幕が絶望的な状況と見られるブルペンでしょう。
大瀬良の後を受け継いだ投手6人は新人の益田武尚、河野圭含めて、いずれも無失点という結果を残しましたが、いずれも無用に走者を背負う場面が多く安定感が全く感じられませんでした。
また、僅差でリードの終盤に登板したニック・ターリーに至っては四球で走者を出してからあわや本塁打かという大飛球を2度も浴びるなど昨年以来の試合への入り方の悪さは全く改善されていないようでガッカリしました。
正直、なんでこんな投手とわざわざ再契約してしまったのだろうかと思えるぐらいに…。
一方、打線は6回表に野間峻祥の適時打で先制はしましたが、その場面と2年目の若手・田村俊介による2塁打以外はさほど見る場面がないばかりかこれまた相変わらずの走塁の拙さが悪目立ちしました。
エンドランした直後に打球に当たってアウトになった上本崇司や、上記の先制打の直後にあっさり牽制死した野間などの間抜けなプレーを見るにつけて、このチームの選手は「相手投手やボールから出来るだけ目を離さない」という走塁の基本的な事すら指導されてないのかと思えてしまいます。
また、9安打も放っておきながらまともな長打が上記の田村だけというのも今日のように坂倉将吾を先発で起用できない試合はそれほど少なくないだけにおおいに不満を感じます。
不可解な事に負けて当たり前の試合で「金星」を得る事は出来ましたが、それでもチーム自体に進化が未だに見られないと思うのは私だけでしょうか?