4回戦(カープ2勝2敗)
勝利投手 中崎1勝2敗
敗戦投手 R・マルティネス1敗
(C)磯村1号①
(D)平田2号①3号①
打点
(C)長野①磯村①小窪①
(D)平田②
投手
※数字は失点
(C)アドゥワ②-フランスア-中崎
(D)大野雄-R・マルティネス
今季初先発のアドゥワは2本塁打を浴びるも粘りの投球で7回2失点の好投。
打線は序盤に2得点しながら3回以降は繋がりに欠ける展開。
同点の最終回に小窪のプロ入り初のサヨナラ適時打が飛び出し5連勝。
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昨シーズンは主にミドルリリーフを努めながら6勝を挙げたアドゥワ誠。
高橋昂也を始めとする5番手6番手当たりの情けない先発投手たちが壊しかけた試合を再生させた手腕に「最初からアドゥワが投げれば…」と感じたファンは少なくなかったでしょう。
今季はオープン戦で出遅れながら二軍での先発としての活躍ぶり…及び現状の一軍の先発陣の低調さから早くから待望論がありましたが、見事にその期待に応えてくれました。
初回にいきなり初球をホームランにされるという最悪の立ち上がりに加えて、鈴木誠也の欠場に雨が降りしきるグランドコンディションとあまりにも過酷な状況をものともせず7回を投げ抜いた姿は素晴らしいの一言に尽きます。
最終的にどん詰まりの当たりが幸運極まりないサヨナラ適時打となり、試合を何とか決めたのは小窪哲也でしたが間違いなく今日の試合一番の殊勲と呼べるでしょう。
現状、同じく実績が少ないながら投手陣を牽引している床田寛樹ともども今後に期待したいものです。
一方、勝ったとはいえ前回のサヨナラ勝利の試合同様に先発の頑張りに結果的には応えきれなかった打線。
とはいえ、今日に関しては4番であるだけでなく、数少ないまともな数字を残していた鈴木誠也の欠場というハプニングがあったのですから仕方ないかもしれません。
ようやく当たりが出てきたとはいえ、リーグ最低の打率を誇る質も層の薄いチームですからこのような状況でパニックになってしまうのは無理からぬ事。
誠也に関しては戦術的に下げる理由はないばかりか、昨年まで足にボルトを入れた状態で試合に出ていた通り多少の怪我では欠場しない選手でもある訳ですから、かなりの重傷だと考えた方が良いかと思えます。
そうなると、恐らくは明日以降も打線はパニック状態から抜け出せずに低調なパフォーマンスに終始する事は容易に想像できます。
そもそも1番から4番のうち3人が打率1割台という異常な状況なのですから…。
また、今日はアドゥワの素晴らしい活躍はありましたが正直、こういう試合展開を拾えるほどの投手陣もいないチームでもありますから5連勝とはいえ、非常に厳しい戦いが続くことでしょう。
サヨナラ勝利は素晴らしい事ですが、非常に不安しか残らない側面も大きな試合であったとも思えます。