5回戦(カープ1勝4敗)
勝利投手 高梨2勝2敗
敗戦投手 ジョンソン1勝3敗
セーブ投手 石山1勝1敗5セーブ
(C)バティスタ2号②
(S)荒木2号①青木5号①バレンティン7号①山田哲7号①
打点
(C)バティスタ②
(S)荒木①青木①バレンティン①山田哲①
投手
※数字は失点
(C)ジョンソン③-菊池保①-レグナルト-中村恭
(S)高梨-ハフ②-近藤-石山
先発、ジョンソンは序盤から一発攻勢に沈み4回3失点でKO。
打線は再三の好機を活かせぬ拙攻でバティスタの本塁打による得点のみ。
投打で終始圧倒される展開で惨敗を喫し連勝が8で止まる。
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思いもよらぬ8連勝で5割復帰を果たしたカープ。
4月中で借金8以上に陥りながら一気に5割復帰した事例はプロ野球史上初の快挙という事ですから改めて驚くべきことでした。
とはいえ、その事とチームの状態が充実しているかどうかはまた別問題だったかと思います。
例えば今日の先発のクリス・ジョンソン。
8連勝中の先発陣のQS率が驚異の8割を超える中で唯一QSからは程遠い投球を見せて、たんなる「みそっかす」と化しており、もっとも連勝を止める確率の高い要素でした。
また、先発陣の驚異的な頑張りに隠れていただけで、実際はさほど威力を回復しているとは言い難い打線。
打率.180台と悲惨そのものの打率で未だに1番に居座る田中広輔を筆頭に軒並み低打率が並び、勝負強さの欠片も見られない状況。
正直、これでよく8連勝も出来たものだと思えます。
そして、今日の試合はそれらの要素が全て悪い方向に出てしまった試合だったと言えるでしょう。
ジョンソンは初回から安定感の欠片もなくポコポコ本塁打を許す姿からは今季通しての状態の悪さしか感じられません。
これで防御率は7.20、WHIPに至っては1.85と天文学的にボロボロの数字が並び、もはや先発ローテーションはおろか、一軍で投げられる状態ではないと言い切れます。
現在、純然たる交代要員である筈のケーシー・ローレンスも二軍では低調な投球が続いていて当てにならない状況ですが、それならそれでジョニー・ヘルウェグを上げてリリーフを厚くしたうえで中村祐太などを呼び寄せるという選択肢もあるかと思います。
とにかくイニングイーターはおろか序盤から試合を壊しているだけの投手に過ぎないジョンソンにことさら拘る必要はないという事です。
打線も打線で大変クオリティの低さばかりが目立つ攻撃に終始して連勝を止める事に貢献してくれやがりました。
5試合ぶりの4番スタメンとなった鈴木誠也がいきなり猛打賞と気を吐きましたが、1番～3番、及び5番が安打はおろか出塁すら出来ないようではまったく意味がありません。
特に5番に座った西川龍馬の酷さは目を覆うばかり。
低め高め構わず明らかなボール球でも振り回す半ば投げやりな打撃で、誠也の作った好機を潰し続ける姿は一人だけ違う競技をしているようにしか見えません。
案の定、試合途中で交代となりましたがあれだけ選球眼が壊滅的にない選手に中軸を任せるのは難しいという事を改めて感じました。
また、交代で登場したバティスタが2打席目で本塁打を放ったのも結果的には皮肉なもの。
石原慶幸に代打を送らなかったなども含めて、中途半端に打順を動かしているだけのベンチの存在も、この貧打に拍車をかけているという事が改めて分かります。
この現実を早いうちに是正出来ないならばいつ大型連敗が始まってもおかしくはないでしょう。
