7回戦(カープ4勝3敗)
勝利投手 レグナルト1勝
敗戦投手 野上1敗1セーブ
(C)バティスタ6号①
(G)-
打点
(C)バティスタ②會澤①
(G)丸②
投手
※数字は失点
(C)ジョンソン-一岡②-フランスア-中崎-レグナルト
(G)今村①-畠①-戸根-中川-野上①
先発、ジョンソンは6回無失点で今季初のQSも、2番手一岡が逆転打を許す。
打線は初回にバティスタの本塁打で先制も以降は繋がらず9回までに2得点。
延長10回にバティスタの適時打が飛び出しサヨナラ勝ちでカード勝ち越し。
緒方監督が1回の菊池の走塁を巡る抗議で退場処分。
レグナルトが今季初勝利。
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ここまで貧打続きながら大瀬良大地と、床田寛樹の悲壮なまでの孤軍奮闘ぶりで何とか連勝を収めていたカープ。
そういう状況ですから、昨日一昨日同様の試合展開で大瀬良や床田以外の投手が先発する試合ではまず勝利を納めるのは難しいと思われました。
そして、今日の先発はクリス・ジョンソン。
開幕から低調で防御率、WHIP共に壊滅的な数字が並び、正直未だに先発ローテーションに残っている理由が理解しがたいレベルの投手に成り下がっていました。
しかし、今日は比較的落ち着いた投球を披露したのには正直、驚きました。
もはや、一軍に投げられる状況ではなかったと思っていたのですが、二軍でケーシー・ローレンスがようやく調子を挙げてきた事への危機感なのでしょうか?
もっとも相変わらずの四球の多さに球威の無さですから、これで復活とまではまだまだ言えそうにありません。
一方、打線は相変わらずの貧打と拙攻ぶりを発揮。
もっとも今日は、先発投手の都合で石原慶幸を起用せざるを得ない状況でただでえ得点力が落ちるのは確実でしたから妥当と言えば妥当ではあるかもしれません。
得点にはまったく絡んでないものの、2安打も田中広輔が放つのは意外中の意外ではありましたが…。
しかし、それでもサビエル・バティスタの長打が、微妙極まりない判定で監督が退場した序盤と膠着状態となった終盤のチームの沈滞ムードを吹き飛ばしてはくれました。
チームとしては「令和初の本塁打」に「令和初の勝利打点」と来て今度は「令和初のサヨナラ適時打」と球団史の「令和初」の項を自身で独り占めする勢い。
元来、長打率は驚異的なものの出塁率と得点圏打率は高いとは言い難く3番は難しいと思われましたが、ここに来て結果を残し続けてくれています。
鈴木誠也の孤立を避ける為にも3番5番が固定できない現状は打破すべきなのですが、そこで素晴らしい解をもたらしてくれると期待したいものです。
ところでそのバティスタへのヒーローインタビューにおける今日の通訳は、いつもの「相棒」ヘンディ・クレートが出産への立会でドミニカに帰国した事により、急遽来日したファン・フェリシアーノが務めました。
その名前を聞いて「おっ」と思った方は私だけではないでしょう。
2004年~2006年にカープに投手として在籍し1軍未勝利ながら何度か先発もした懐かしい投手です。
確か、先発した試合の一つが地元広島出身ながら読売に入団した経緯が物議を呼んだ西村健太朗のプロ初先発の試合で妙に注目されていた記憶があります。
そんな同時代に在籍したエスタリン・フランコ、ビクトル・マルテなどと同じくまったく活躍できずに退団したドミニカンたちの一人が、通訳という形ではありますが現役時代叶わなった本拠地球場で声援を受ける…。
近年は、バティスタにヘロニモ・フランスアと大当たりが続いているドミニカカープアカデミーですが彼ら以前は成果がほとんど出なかった時期の方が圧倒的に長かったかと思います。
それを思えば、自身の現役時代の背番号を付けたバティスタの通訳にフェリシアーノが登場するというのは、実に感動的で泣ける光景でした。