3回戦(カープ2勝1敗)
勝利投手 秋山1勝
敗戦投手 中村祐1敗
(C)-
(T)糸原1号③佐藤輝2号①
打点
(C)堂林②松山①
(T)マルテ①糸原③サンズ①佐藤①
投手
※数字は自責点
(C)中村祐⑤-島内-コルニエル
(T)秋山②-岩崎-スアレス
先発、中村祐太は初回から安定感を欠く投球で2本の本塁打を浴びるなど6回6失点。
打線は秋山相手に5回までパーフェクト投球を許す拙攻。
終盤に堂林の適時打などで追い上げを見せるも、連勝が3で止まる。
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昨日の勝利により破竹の快進撃で広島に乗り込んできていた阪神にカード勝ち越しをあっさり決めたばかりか、実に一昨年シーズンの6月以来の単独首位となったカープ。
しかし、その栄華は「邯鄲の夢」のようにあっさりと最初の3イニング程度で終わりました。
相手先発が昨年はカープ相手に4勝無敗とまさに無敵の強さを誇る秋山拓巳ということもあり、得点はおろか好機を作ることすら難しい展開が予想はされていましたが…。
そもそも、こちらの先発はオープン戦でまずまずの結果を残して自身初の開幕ローテーションに滑り込んだ中村祐太の投球がまったくお話になりません。
昨年の登板時にいきなり3者連続本塁打を浴びた事からも分かる通り大変長打を打たれやすい投手ですが、今日も初回からピンポン玉のように相手の打球が外野にビュンビュン飛んでいく不安定極まりない投球に終始。
確かに3回表に浴びた3ランは直前に昨日に続いてストライクゾーンが動きまくるアンパイアの微妙な判定や、田中広輔の拙守という要素はありましたが、正直それらがなくてもあの内容では大量失点は時間の問題だったでしょう。
このカードではやや不振だった相手ルーキーの佐藤輝明もさすがに「あ、こいつなら打てる」と自信を取り戻したであろう事は想像に難くありません。
一方、3連勝中とはいえ拙攻が目立つ打線も打線で上記の通り苦手極まりない秋山相手に適当にバットを振りまわしては当てるだけの酷い打撃を繰り返した挙げ句、5回までパーフェクト投球を許す展開。
正直、あまりの酷さに5回終わった時点から相手投手の完全試合の可能性すら真剣に考えて色々と完全試合に関する記録を試合そっちのけで調べてしまったぐらいです。
投球が内容も結果もボロボロの中村祐太を既に4失点を喫した5回過ぎても続投させてベンチが事実上、試合を捨てているのですから、もはや試合への興味がそこにしかいかないのもやむを得ない事かと思います。
そもそもここまでの文章自体、現在6回表の時点で書いているわけですし…。
で、幸いな事にケビン・クロンが6回裏に安打を放ち悲劇の可能性は無くなりましたが…結局、試合はそのまま一方的な展開での惨敗。
もっとも戦前は負け越し以前に3タテされる可能性が非常に高いと思えた明らかに格上の対戦相手のカードを勝ち越しできたのですからカード全体で考えれば上々の結果であるのも確かです。
元々、このチームは勢いを維持できるほどの地力があるチームではない以上、今日のところはそこで仕方ないと思うしか無いでしょう。