06/19(土)○「終わる悪ければ全て悪く」(カープ2021)
10回戦(カープ6勝3敗1分)
東京ドーム
勝利投手 4勝4敗
敗戦投手 ピープルズ2勝3敗
セーブ投手 栗林1敗14セーブ
(C)菊池涼7号①林3号①中村奨1号①
(De)伊藤光2号①オースティン14号①宮崎6号④
打点
(C)林④西川②坂倉①菊池涼①中村奨①石原貴①羽月②
(De)伊藤光①オースティン②大和②宮崎⑤楠本①
投手
※数字は自責点
(C)森下③-愚か者-愚か者-栗林①
(De)ピープルズ⑤-櫻井-京山②-三上①-石田①-砂田③
先発、森下は初回に本塁打2本を浴びるなど精彩を欠くも中盤以降は立ち直り7回3失点。
打線は林の4打点の活躍などで初回から得点を重ねて17安打で今季最多の12得点。
8点リードの最終回2死から1点差まで詰め寄られるも辛くも逃げ切り2連勝。
中村奨成がプロ初本塁打を記録。
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先発、森下暢仁は石原貴規との初バッテリーに戸惑いもあったのか、はたまた自身が投げている試合であるにも関わらず打線が初回から得点を重ねる思わぬ自体に動揺したのか前回同様に初回から不安定な投球。
初回の3点リードを守り切れず4回まで許した安打は7でどう考えても6回まで持ちそうになかったのですが、以降は立ち直って無安打で7回を投げ切ってくれました。
打線の上記の通り、初回に3得点を挙げると以降も得点を重ねて苦しい投球を続ける森下を援護し中盤以降の立ち直りに導く形となりました。
その後も中押しダメ押しとまんべんなく得点して、今季最多の12得点を挙げたので活躍した選手は多いのですが…やはり林晃汰の大活躍の前では「林選手とその他大勢」となってしまうでしょう。
それだけ4打数4安打4打点の活躍を見せたこのプロ入り2年目の内野手の活躍は素晴らしいものでした。
初回はいきなり適時打で2点の先制点を奪うと同点に追いつかれた直後にも勝ち越し安打に加えて本塁打であわやサイクル安打。
更にいえば得点圏打率は驚異の.692で打点も鈴木誠也に迫る勢いです。
吊られる形で不振の菊池涼介、鈴木誠也、西川龍馬も得点に絡む活躍を見せた他に、かつて甲子園では1大会で5本もの本塁打を放った中村奨成がプロ入り4年目にしてのプロ初本塁打も放ちました。
普段は全く頼りない打線ですが若き力に導かれて思わぬ大量得点で本調子でない先発を援護するというコロナ禍以来のこの苦しい1か月でファンの多くが待ち望んだ理想的な展開に持ち込めた試合でした。
9回裏さえなければ…。
9回裏8点差で2死から5失点を喫したうえに、本来なら休養が取れる筈だった栗林良吏をろくな準備もさせずにマウンドに送り込むというのはプロとしてあるまじき行為で断じて許される事ではありません。
この馬鹿げた事態により上記の若き打者たちの活躍や森下の立ち直りというポジティブな要素は全て雲散霧消したに等しいでしょう。
もっとも、いきなり堂林翔太の幼稚極まりないエラーで出鼻をくじかれたとはいえ、この事態を引き起こした愚か者である高橋樹也に関しては正直、不愉快なだけなので今は語りたくありません。
ただ今は8回裏にこれまた5点差あるにも関わらず押し出しで失点するという論外な投球で「今季補強した外国人選手は全員ハズレ」である事を証明するだけだったカイル・バードともども当分は一軍のマウンドに上がらない事を祈るのみです。