吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

8/6(火)○「ピースナイター2019」(カープ2019)

広島東洋カープ8-4横浜DeNAベイスターズ

16回戦(カープ8勝7敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 アドゥワ3勝4敗

敗戦投手上茶谷6 勝4敗

 

本塁打

(C)西川11号②菊池9号①

(De)-

 

打点

(C)小園②松山①西川②會澤①菊池①三好①

(De)上茶谷①佐野①

 

投手

※数字は失点

(C)アドゥワ③-今村-フランスア

(De)上茶谷⑥-笠井-斎藤①-藤岡-櫻井①

 

先発、アドゥワは松山の失策もあり序盤に3失点も以降は耐えて7回3失点。

打線は3点先制された直後に小園の適時打で反撃を開始、西川の2ランで逆転。

2回以降中盤まで小刻みに加点し逆転勝利で令和最初のピースナイターを勝利で飾る。

------------------------------------------------------------------------------------

74年前に起こった人類史上未曾有の惨劇でもあり汚点でもある出来事の場所となったが故に、たんなる地方都市の広島が、世界から多くの人々が平和を祈る地「ヒロシマ」に姿を変える8月6日。

試合中の鳴り物応援も自粛という特別なムードの中での試合は期せずしてこのカード次第では首位へ浮上する可能性もある上位チーム同士の対戦ともなりました。

いやが上にも盛り上がる試合ではありますが…。

 

もっとも、過去の事例から考えるとこういう特別な日の地元でも試合というと大体カープは弱いというイメージもありました。

2回に松山竜平のとんでもないエラーからあっさり3点を先制された時などその最たるものでしょう。

それに加えて、先発投手の不足からまたしても駆り出された形のアドゥワ誠が先発でしたからこのまま大量失点で大敗という可能性はおおいにあったかと思います。

しかし、直後に會澤翼の長打から最近5試合で僅か1安打だった小園海斗の適時打で反撃すると一点差で迎えた4回には西川龍馬の起死回生の逆転弾が飛び出すという展開。

それに加えて3回以降は相手の拙攻にも助けられてアドゥワが7回まで投げ抜き、小刻みに加点していくという理想的な試合運びすら実現しました。

特に5回の連打はあれよあれよと得点が入って、現状での勢いの恐ろしさを感じます。

 

とはいえ、その中でも結果的に西川の逆転弾へ繋がったアドゥワの1塁への激走や、終盤での菊池涼介の好守など後々に影響を与えるような流れを掴むワンプレーがあったことも確か。

しっかりとサボらずに戦えば、序盤のとんでもないエラーですら帳消しになるという非常に良い教訓をもたらしてくれたようにすら思えます。

 

その一方で、9連戦初戦という観点から考えるとセーブもホールドもつかない場面での今村猛や、ヘロニモ・フランスアの登板というのは解せません。

同じような状況が見られた前の試合はカード勝ち越しがかかっていたばかりでなく、次の日が休養日だった事を考えると妥当な判断だったと言いましたが今回はいずれにも該当しません。

正直、今日の起用はリリーフ陣の疲労を考えると9連戦全体では結果的に大きな瑕疵になる危険性も秘めていると言えるでしょう。

 

まあ、それはそれとして上記のとおり今日はピースナイター。

74年前に爆風と熱風に追われて負傷した弟をおぶった祖母が市外への脱出を試みた日と同じ日に、こうしてのんびりと野球を見られる平和に感謝。

同時に首位浮上が掛かった試合で上記のように独特のムードの中での試合となったにも関わらず快く私達と同じく平和への祈りを捧げてくれた横浜ベイスターズの選手やファンの皆様にも感謝です。

 

そして改めて祈りたいと思います。

広島のある

日本がある

世界が平和でありますように。

8/4(火)○「成果の前半、課題の後半」(カープ2019)

広島東洋カープ10-5阪神タイガース

18回戦(カープ9勝9敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 九里6勝5敗

敗戦投手 岩田3勝4敗

 

本塁打

(C)メヒア3号③

(T)原口1号②

 

打点

(C)鈴木②會澤③メヒア③野間②

(T)原口②糸原②

 

投手

※数字は失点

(C)九里②-遠藤③-今村-フランスア

(T)岩田⑦-浜地-高野③-岡本

 

打線は初回に鈴木誠也の適時打やメヒアの3ランなどが飛び出し一挙5得点を先制。

先発、九里は大量援護に守られて6回2失点の投球も遠藤が連夜の失点。

序盤のリードを守って逃げ切り5カード連続の勝ち越し。

------------------------------------------------------------------------------------

初回に鈴木誠也の平凡な内野ゴロがイレギュラーバウンドするという幸運な形で先制。

ここまでは昨日と似たような展開でしたが、今日に関してはその後會澤翼の適時打とアレハンドロ・メヒアの3ランという形で一挙5得点と大量援護を得る事が出来ました。

昨日がなかなか追加点が入らずに最終的には逆転負けを喫しただけに今日、こういう展開になったのは何よりです。

そういえば、先発の九里亜蓮は昨年、先発した優勝決定戦でも野手正面の当たりがイレギュラーバウンドするという幸運がありましたが…つくづくそういう得点に縁がある投手ですね。

その後、2回にも追加点が入ってリードは7得点と後はつつがなく試合を終えるだけ。

しかし、そうは簡単には行きません。

というよりも、序盤でなかなか纏まった得点が出来ない打線が今日は活躍した代わりに、さらなる問題が持ち上がってきました。

それは、ここまで11連敗からの反攻を支えてきてくれたリリーフ陣。

中盤以降は完全にバテてしまった九里に代わってマウンドに上がった遠藤淳志は3失点で昨日に続いて疲労の極みにある姿を見せてしまいました。

何しろ6月のプロ初登板を飾ったばかりの投手にして7月に入ってからはこれで15試合20イニングで、これで疲れないわけがありません。

正直、どこかで中崎翔太などの投手と役割を交代させるべきかと思えます。

とはいえ、僅差でリードしている場面だと苦しみながらも何とか抑えてきているというのも事実。

「リリーフは向いていない」と酷評されていた中崎翔太が起用され続ける中で強靭さを身に着けた前例もありますから、簡単にすぐに代えようとも思えません。

この遠藤に限らず、8点差もある状況で昨日も投げた勝ちパターンに入っている投手を全員出すべきだったのかという疑問もあったかと思いますが、カード勝ち越しが掛かった週末最後の試合だとある程度こういう「斧でクルミを割る」ようなやり方もやむを得ないでしょう。

そもそも、今の遠藤、今村猛ヘロニモ・フランスア以外で落とせない展開で迷わず起用出来る投手もいないのですから。

 

とはいえ、質と量の両方でリリーフ陣に陰りが見えているのは心配です。

なにしろ火曜日からの9連戦の相手はいずれも上位なのですから…。

 

産休を終えてドミニカから帰還したヘンディ・クレート氏の通訳によるメヒアのヒーローインタビューに勝利の余韻を感じながら、憂鬱になるファンも少なくはなかった事でしょう。

8/3(土)●「同じ展開の限界」(カープ2019)

広島東洋カープ4-1阪神タイガース

17回戦(カープ8勝9敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 西5勝7敗

敗戦投手 床田6勝6敗

セーブ投手 藤川4勝1敗4セーブ

 

本塁打

(C)菊池8号①

(T)近本8号①

 

打点

(C)菊池①

(T)糸原①近本①マルテ①

 

投手

※数字は失点

(C)床田②-菊池保-遠藤②-中崎

(T)西①-ジョンソン-岩崎-藤川

 

先発、床田は序盤に失点を重ねるも6回2失点。

打線は初回に菊池の本塁打で先制するも中盤以降の好機を活かせず1得点に留まる。

3番手遠藤が2失点を喫し突き放されて連勝を3で止める。

------------------------------------------------------------------------------------

9連勝して3連勝とここのところ勝ち星が先行しているカープ

大体の試合のパターンとしては下記の2通りだったかと思います。

序盤に先制はできても、追加点がなかなか生まれず先発が耐えなければならない展開になり、中盤以降に待望の追加点が入って漸く突き放す。

もしくは最後まで追加点が入らないがリリーフ陣の奮闘で守り切る。

今日は、上手く行けば上記のパターンになる筈でしたが、さすがに相手の主戦クラスの好投手とリーグ屈指の安定感を誇るリリーフ陣の前ではそのパターンは何度も通用するものではなかったようです。

こういう浮き沈みの激しいシーズンを送っている以上は、圧倒的な試合展開だけで勝ち進むという事を求めるのは無理な話です。

しかし、それでもさほど先発もリリーフも盤石とは言い難いチームですから序盤からある程度得点を取る機会を増やさないと今後の上位争いは難しいとも思えます。

 

リリーフ陣といえば、6月のプロ初登板以来安定感のある投球を続けて、セットアッパーの座に登りつめた遠藤淳志ですが、ここ3試合の登板機会で2度の失点と精細を欠いています。

さすがに、疲れが隠せなくなってきているようで改めて心配ではあります。

一方で、不振で二軍で調整していた中崎翔太が46日ぶりの登板で「安定の4者凡退」で戻ってきました。

上記の遠藤もですが、今村猛も決して万全とは言い難く、先発の人材不足からカイル・レグナルトを上げたくても上げにくい現状ではやはり彼の力は必要となってくるでしょう。

髭も剃ってさっぱりしたこの右腕を今後、どう活用するかで戦い方は変わってくるかもしれません。

8/2(金)○「対象的な好守の要素」(カープ2019)

広島東洋カープ7-0阪神タイガース

16回戦(カープ8勝8敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良8勝6敗

敗戦投手 高橋遥2勝3敗

 

本塁打

(C)バティスタ25号④

(T)-

 

打点

(C)會澤①西川①バティスタ

(T)-

 

投手

※数字は失点

(C)大瀬良

(T)高橋遥⑦-岡本-高野

 

先発大瀬良は4回以外得点圏に走者を許さず9回無失点で今季2度目の完封。

打線は初回に相手のエラーで先制し、6回2死から西川の適時打とバティスタの満塁弾で突き放す。

大瀬良の好投と西川の4安打の活躍が光って3連勝。

------------------------------------------------------------------------------------

ここ最近は、9連勝を飾ったチームにあって低調な投球が続いていた大瀬良大地。

ギリギリQSか、試合を作れない投球のどちらかでリーグトップだった防御率も3点台にまで落ち込んでいました。

しかし、今日は序盤から落ち着いた投球を見せて久しぶりに7イニング以降もマウンドに立つと最終的には今季2度目の完封という素晴らしい結果。

ここ最近は勝利を重ねているとはいえリリーフ陣が出ずっぱりだったという事を考えても価値ある投球でした。

ここまで明らかに疲れが見て取れる内容と結果が続いていただけに、今日の活躍で再び一時の勢いと安定感を取り戻して欲しいところです。

そもそも、このチームの先発ローテーションはまだまだガタガタなのですから彼が安定感を出してベースを作らないとシーズンは成り立たないのですから。

 

一方、打線は初回に相手内野手のエラーと内野ゴロの間の得点という微妙極まりない形での先制で以降も好機を活かせず5回までで2得点と到底十分とは言い難い援護。

特に得点圏ではまったくの無力で迫力不足なアレハンドロ・メヒアがブレーキになっていました。

そのメヒアは得点圏でないと途端にそこそこ打つという習性がありますが…。

彼の作った好機を生かしたのが待望の適時打を放った西川龍馬と、満塁弾で試合を決めたサビエル・バティスタ

特に西川は4安打という固め打ちで、この適時打も前の打者の大瀬良が犠打を失敗するなど悪い流れだっただけに大きな一打となりました。

適時打となった当たりを見ても分かるとおり、何故あれが打てるか分からない極端な「悪球打ち」が特徴的な彼ですが、制約の少なく自由に振る舞いやすい1番に座ってから絶好調です。

出塁率得点圏打率もさほどでもない代わりに一発が魅力のバティスタが3番に戻ってからの活躍も合わせて考えると、このあまり緻密とは言い難く攻守ともに大雑把な選手二人に事実上、このチームの打線の浮沈がかかっている事実が分かります。

そして、それは今季通してこのチームにまとわりつく攻撃面での安定感の無さにも通ずるという事かと思えます。

そうである以上は、3位以上の確保の為には、比較的年間通して安定はしている大瀬良とは対象的なこの二人が好調を維持してくれるのを祈るしかないでしょう。

「鎮魂から可能性へ」(カープ2019+球場観戦記)

f:id:Allen1991_09:20190805224134j:plain

8/1(木)

読売ジャイアンツ2-8広島東洋カープ

17回戦(カープ11勝5敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 野村5勝3敗

敗戦投手 メルセデス6勝6敗

 

本塁打

(C)松山4号①坂倉1号③

(G)-

 

打点

(C)松山①磯村①菊池①鈴木②坂倉③

(G)丸②

 

投手

※数字は失点

(C)野村②-遠藤-今村-菊池保

(G)メルセデス④高木①-澤村-田口-鍵谷-大竹③-堀岡

 

先発、野村は序盤を1失点で切り抜けると6回1失点で試合を作る。

打線は4回に松山の本塁打で追いつくと7回に集中打を見せて逆転。

先発の頑張りに打線が終盤に応えて2連勝でカード勝ち越し。

坂倉が、プロ入り初本塁打を記録。

------------------------------------------------------------------------------------

f:id:Allen1991_09:20190805224339j:plain

この日の東京都内は快晴。

なかなか梅雨明けせずに冷夏と言われた7月が嘘のような酷暑となりました。

私が後楽園駅から地下鉄を下りた15時30分辺りはまだまだ暑さのピークだったかと思います。

早速、どこか涼しいところ…出来れば冷たいビールが飲めるところに駆け込みたいところでしたが今日はその前に寄るところがありました。

 

戦没プロ野球選手を偲ぶ「鎮魂の碑」

例年、8月の東京ドームでのカープ観戦の前、私は必ずここに来ることにしています。

プロ野球創成期にあってその名を知らないファンは恐らくはいないであろう活躍を見せながら乗船した輸送船と運命を共にした沢村栄治

その沢村と名勝負を繰り広げた強打者であり、飢えとマラリアが蔓延するフィリピンで戦病死した景浦将。

特攻隊に志願し、爆装零戦に乗り込んで南の空に消えたノーヒッター、石丸進一。

短いプロ野球人生の中で後世の捕手に多大な影響を与えながらビルマで部隊ごと玉砕した吉原正喜。

彼らをはじめいずれもプロ野球選手として生命を全うできていれば歴史を大きく変えていたであろう選手たちの名前がここには刻まれています。

今とは比べ物にならないぐらいにプロ野球選手の社会的身分も低かった時代。

彼らが戦地に赴く事なく野球だけに打ち込む事が出来ればどれだけ実りある記録が生まれていたのか。

今となっては想像するしかありません。

 

f:id:Allen1991_09:20190805224232j:plain

そういえば、この日は東京ドーム内にある野球体育博物館ではこの日のカードに合わせて「広島カープデー」と銘打ってカープに関する特別展示や記念ポストカードの配布などがありましたのでそちらにも足を向けてみました。

映像展示のコーナーではカープが優勝した3度の日本シリーズの試合映像が公開。

私が偶然見たのは1984年の日本シリーズでしたが、古い映像からでも分かる当時の主戦投手、山根和夫のシュートの切れ味には見ていた誰もが舌を巻いていました。

まあ、私の前に座っていた子供は何故かベイスターズのキャップを被っていましたけれど…。

 

f:id:Allen1991_09:20190805224144j:plain

 

野球殿堂にも殿堂入りしたカープの選手や関係者にだけ目印がつけられるというサービス。

名選手たちに混じって、中には明らかにカープのユニフォームではない方もいますが…それも今となってはこの球団の歴史の一部という事なのでしょう。

 

f:id:Allen1991_09:20190805224201j:plain

 

今日の座席は3階席の最前列。

実は最前列に座るのは初めてだったのですが、なかなかの高さです。

そういえば、昔はネットがなかったような気がしますが大変危なかったんですね…。

 

f:id:Allen1991_09:20190805224245j:plain

試合は、野村祐輔が初回から捕まり、うち損ない気味とはいえよりによって丸佳浩に先制打を許すという苦しい立ち上がり。

打線も初回に走者を置いて、鈴木誠也の長打が出るも想像以上の酷さを披露したサビエル・バティスタの鈍足のおかげで無得点に終わると、その後は走者を出せども、クリストファー・メルセデスの前に得点出来ず。

2回裏にメルセデスのバントで本塁へ突入したアレックス・ゲレーロ會澤翼のタッチが間一髪で届いていなかったら試合は一方的な展開になっていたでしょう。

しかし、それを変えたのは4回に起死回生の同点弾を放った松山竜平と散々だった序盤を何とか切り抜けて3回以降は1安打と持ち味を出した野村祐輔の投球だったかと思います。

野村祐輔が6回まで抑えた直後の7回にアレハンドロ・メヒアの2塁打と田中広輔のこれまた際どいタイミングでセーフとなったバントを経て、磯村嘉孝のバスターエンドランという奇策が的中するという非常に幸運な形での勝ち越しも、こういう散々な序盤でも何とかビハインドを維持する努力あっての事だったかと思います。

そして、最終回には坂倉将吾のプロ初本塁打となる意外な一発も飛び出して終わってみれば6点差をつけて昨日、2イニングを投げたヘロニモ・フランスアを温存して勝利に終わったこの試合。

上記で書いた通り決して点差ほど相手を圧倒した試合ではありませんでした。

最終的には野村祐輔からマウンドを引き継いだリリーフ陣が荒れそうな予感も漂う7回以降をしっかり抑えたのが効いた形。

特に逆転直後の7回という難しいマウンドを3者凡退でしっかりこなした遠藤淳志の活躍は特筆に値するかと思います。

将来を期待されながら、なかなか殻を破れない状態ながら待望の一発が出た坂倉共々、若い選手がところどころで光る試合というのはやはり見ていて素晴らしいもの。

今日は、鎮魂と先人への尊敬の念を新たにしたのが試合前でしたが、試合後は若くこれから道を切り開いて欲しい選手たちの可能性への思いが溢れて来る帰り道となりました。

 

f:id:Allen1991_09:20190805224219j:plain

…と言いたいところですが、それは後づけです。

 

というのも帰りは、乗り換える駅を間違えてしまうぐらいに気分良く酔ってしまったので、何を考えていたのかあまり覚えていないからです。

そうなったのは多めに持ち込んだ酒類をいささか過ごしすぎたせいか、それとも目まぐるしくも最後は喜びをもたらした今日の戦いぶりと若い選手の活躍か…。

まあ、そんなところですかね…。

f:id:Allen1991_09:20190805224801j:plain

7/31(水)○「運と勢いだけのチーム」(カープ2019)

読売ジャイアンツ2-3広島東洋カープ

16回戦(カープ10勝5敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 ジョンソン8勝6敗

敗戦投手 高橋3勝4敗

セーブ投手 フランスア6勝3敗6セーブ

 

本塁打

(C)西川10号①菊池7号①

(G)ゲレーロ10号②

 

打点

(C)西川①菊池①鈴木①

(G)ゲレーロ

 

投手

※数字は失点

(C)ジョンソン-遠藤②-今村-フランスア

(G)高橋③-鍵谷-戸根-澤村-大竹-高木-デラロサ

 

先発、ジョンソンは毎回走者を背負うも耐えて6回無失点。

打線は初回に西川、菊池の2者連続弾で先制も以降は好機を活かせず。

リリーフ陣が崩れるもフランスアの好救援で守りきり逃げ切り勝ち。

------------------------------------------------------------------------------------

球団史上初の記録となる月間4本目となる西川龍馬の先頭打者本塁打で先制すると、菊池涼介本塁打で続くというド派手な攻撃を見せながらも打線は尻すぼみ。

クリス・ジョンソンは3年ぶりの完封を果たして前回に比べるとさすがに見劣りはするものの、要所を抑えて試合を作ったもののリリーフ陣が崩れる。

どう考えても逆転されるのは時間の問題だったかと思いますが、8回1死から登板したヘロニモ・フランスアの好投と相手の良い当たりが尽く野手の正面にいったりポール際で逸れたりという幸運に救われました。

前回登板では1点差で素晴らしい投球を見せた遠藤淳志は2番手で登板した今日はあっさり2失点と、リーグ屈指の強打のチーム相手ではまだまだ荷が重すぎたようです。

今村猛も崩れて早々とフランスアの救援を乞うという無様な内容と結果で、カイル・レグナルトを2軍に落とした再編されたリリーフ陣は早くも綻びを見せてしまった形。

もっとも、遠藤に関してはその後、結果的には一打逆転の場面を抑えて望みを繋いだのですから秘められた力を信じて次回に期待としか言いようがありません。

そもそももう代わりを任せられる投手がいないのですから…。

 

それにしても、この試合を見ていると改めて今季のカープは「勢いと運だけのチーム」である事が分かります。

それに加えて、昨日期待はずれの出来に終わったエマイリン・モンティージャを2軍に落としたのはともかく余った外人枠を埋めるため(としか思えない)に1軍へ上げたアレハンドロ・メヒアをスタメン起用したり、1点差の終盤の代打に松山竜平會澤翼が残っているにも関わらず野間峻祥を起用したりとベンチも明らかなミスが目立ちます。

特に8回無死1塁での「平手打ちのお兄さん」こと野間を起用したのは誰もが首を傾げた事でしょう。

案の定、ろくに送りバントも決められず「監督室で平手打ち」どころか、その場で鉄拳をぶちかまされても仕方がない酷いプレー。

結果的に怪我の功名で、安打で好機を広げましたが、その後の拙攻は明らかにこの起用が影響していたとしか思えません。

 

このチームの現実的な目標はあくまで「3位以上の確保」である以上は、このカードでノルマであった1勝を確保したのは喜ばしい事ですが…消耗させすぎたフランスア共々先々を考えるとまた大型連敗が始まりそうな予感が漂います。

7/30(火)●「あくまで目標は」(カープ2019)

読売ジャイアンツ8-5広島東洋カープ

15回戦(カープ9勝5敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 山口11勝2敗

敗戦投手 モンティージャ1敗

セーブ投手 デラロサ1セーブ

 

本塁打

(C)西川9号①松山3号③

(G)若林4号①

 

打点

(C)菊池①西川①松山③

(G)亀井①ゲレーロ③坂本勇②若林①重信①

 

投手

※数字は失点

(C)モンティージャ③-アドゥワ①-中村恭③-島内①

(G)山口⑤-中川-デラロサ

 

来日先発のモンティージャは初回から崩れ2回1/3 3失点でKO。

打線は中盤から反撃を開始し8回に本塁打2本で一時2点差に迫る。

先発、リリーフ陣共に総崩れで反撃も及ばず連勝が9で止まり7月の負け越しが確定。

------------------------------------------------------------------------------------

どん底の状況から破竹の9連勝を飾ってきたカープ

ファン心理としてはここで一気に連勝を伸ばして夢を繋ぎたいといったところだったでしょうが、さすがにそう簡単に虫の良い話とはなりませんでした。

虫の良い話といえば、支配下登録から来日初登板初先発に漕ぎつけたエマイリン・モンティージャ。

一昨年前のサビエル・バティスタ、昨年のヘロニモ・フランスアに続いて2匹目ならぬ「3匹目の泥鰌」を狙いましたが、エラー絡みとはいえあっさり初回に失点して3回もたずにKO。

正直、あまりにも投げた時間が短いので何が良くて何が悪い投手なのかが私にはさっぱり分かりませんでしたが…カイル・レグナルトを上げるにはあと10日程度あり先発投手も不足気味な訳ですからもう1回ぐらい投げるかもしれませんので次に期待しましょう。

まあ、他に適当な先発がいれば、別に無理に投げさせなくてもいいですけど…。

 

前回の同カードでは奮闘して奇跡的な逆転劇の呼び水になったリリーフ陣ですが今日はその時とは真逆の展開だったのも大きな敗因です。

アドゥワ誠こそ大ピンチを凌いだものの、中村恭平が試合を事実上終わらせる投球を見せると9連勝中まったく出番のなかった島内颯太郎も実力通りの働きしか見せられず失点。

打線が中盤からおっとり刀で反撃してワンサイドゲームこそは免れましたが、これだけ失点を投げた投手全員で重ねると負けるのは必然と言えるでしょう。

もっとも、2点差に追いついた場面で前のイニングで決して好投とは言えなかった島内をそのままマウンドに上げた事に批判があるかもしれませんが、それはたんなる結果論に過ぎません。

9連勝とはいえ先発が仕事をしない試合が多かった中でリリーフ陣が疲労している状態で迎えた週明けの試合で総力戦は避けるのは当然の事かと思います。

「首位攻防戦なのに」という意見もあるでしょうが、今季のカープは7月半ばには自力優勝が消滅確実だったぐらいに弱いチーム。

最近、やや精細を欠いているとはいえ優勝を確実にしつつあるチーム相手の試合の目標はあくまで2勝1敗でありノルマは1勝2敗程度と考えるのが現実的でしょう。

そもそも、私達のチームの目標は既に3位以上の確保なのですから。