8/2(金)○「対象的な好守の要素」(カープ2019)
16回戦(カープ8勝8敗)
勝利投手 大瀬良8勝6敗
敗戦投手 高橋遥2勝3敗
(C)バティスタ25号④
(T)-
打点
(C)會澤①西川①バティスタ④
(T)-
投手
※数字は失点
(C)大瀬良
(T)高橋遥⑦-岡本-高野
先発大瀬良は4回以外得点圏に走者を許さず9回無失点で今季2度目の完封。
打線は初回に相手のエラーで先制し、6回2死から西川の適時打とバティスタの満塁弾で突き放す。
大瀬良の好投と西川の4安打の活躍が光って3連勝。
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ここ最近は、9連勝を飾ったチームにあって低調な投球が続いていた大瀬良大地。
ギリギリQSか、試合を作れない投球のどちらかでリーグトップだった防御率も3点台にまで落ち込んでいました。
しかし、今日は序盤から落ち着いた投球を見せて久しぶりに7イニング以降もマウンドに立つと最終的には今季2度目の完封という素晴らしい結果。
ここ最近は勝利を重ねているとはいえリリーフ陣が出ずっぱりだったという事を考えても価値ある投球でした。
ここまで明らかに疲れが見て取れる内容と結果が続いていただけに、今日の活躍で再び一時の勢いと安定感を取り戻して欲しいところです。
そもそも、このチームの先発ローテーションはまだまだガタガタなのですから彼が安定感を出してベースを作らないとシーズンは成り立たないのですから。
一方、打線は初回に相手内野手のエラーと内野ゴロの間の得点という微妙極まりない形での先制で以降も好機を活かせず5回までで2得点と到底十分とは言い難い援護。
特に得点圏ではまったくの無力で迫力不足なアレハンドロ・メヒアがブレーキになっていました。
そのメヒアは得点圏でないと途端にそこそこ打つという習性がありますが…。
彼の作った好機を生かしたのが待望の適時打を放った西川龍馬と、満塁弾で試合を決めたサビエル・バティスタ。
特に西川は4安打という固め打ちで、この適時打も前の打者の大瀬良が犠打を失敗するなど悪い流れだっただけに大きな一打となりました。
適時打となった当たりを見ても分かるとおり、何故あれが打てるか分からない極端な「悪球打ち」が特徴的な彼ですが、制約の少なく自由に振る舞いやすい1番に座ってから絶好調です。
出塁率も得点圏打率もさほどでもない代わりに一発が魅力のバティスタが3番に戻ってからの活躍も合わせて考えると、このあまり緻密とは言い難く攻守ともに大雑把な選手二人に事実上、このチームの打線の浮沈がかかっている事実が分かります。
そして、それは今季通してこのチームにまとわりつく攻撃面での安定感の無さにも通ずるという事かと思えます。
そうである以上は、3位以上の確保の為には、比較的年間通して安定はしている大瀬良とは対象的なこの二人が好調を維持してくれるのを祈るしかないでしょう。