16回戦(カープ8勝7敗1分)
勝利投手 アドゥワ3勝4敗
敗戦投手上茶谷6 勝4敗
(C)西川11号②菊池9号①
(De)-
打点
(C)小園②松山①西川②會澤①菊池①三好①
(De)上茶谷①佐野①
投手
※数字は失点
(C)アドゥワ③-今村-フランスア
(De)上茶谷⑥-笠井-斎藤①-藤岡-櫻井①
先発、アドゥワは松山の失策もあり序盤に3失点も以降は耐えて7回3失点。
打線は3点先制された直後に小園の適時打で反撃を開始、西川の2ランで逆転。
2回以降中盤まで小刻みに加点し逆転勝利で令和最初のピースナイターを勝利で飾る。
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74年前に起こった人類史上未曾有の惨劇でもあり汚点でもある出来事の場所となったが故に、たんなる地方都市の広島が、世界から多くの人々が平和を祈る地「ヒロシマ」に姿を変える8月6日。
試合中の鳴り物応援も自粛という特別なムードの中での試合は期せずしてこのカード次第では首位へ浮上する可能性もある上位チーム同士の対戦ともなりました。
いやが上にも盛り上がる試合ではありますが…。
もっとも、過去の事例から考えるとこういう特別な日の地元でも試合というと大体カープは弱いというイメージもありました。
2回に松山竜平のとんでもないエラーからあっさり3点を先制された時などその最たるものでしょう。
それに加えて、先発投手の不足からまたしても駆り出された形のアドゥワ誠が先発でしたからこのまま大量失点で大敗という可能性はおおいにあったかと思います。
しかし、直後に會澤翼の長打から最近5試合で僅か1安打だった小園海斗の適時打で反撃すると一点差で迎えた4回には西川龍馬の起死回生の逆転弾が飛び出すという展開。
それに加えて3回以降は相手の拙攻にも助けられてアドゥワが7回まで投げ抜き、小刻みに加点していくという理想的な試合運びすら実現しました。
特に5回の連打はあれよあれよと得点が入って、現状での勢いの恐ろしさを感じます。
とはいえ、その中でも結果的に西川の逆転弾へ繋がったアドゥワの1塁への激走や、終盤での菊池涼介の好守など後々に影響を与えるような流れを掴むワンプレーがあったことも確か。
しっかりとサボらずに戦えば、序盤のとんでもないエラーですら帳消しになるという非常に良い教訓をもたらしてくれたようにすら思えます。
その一方で、9連戦初戦という観点から考えるとセーブもホールドもつかない場面での今村猛や、ヘロニモ・フランスアの登板というのは解せません。
同じような状況が見られた前の試合はカード勝ち越しがかかっていたばかりでなく、次の日が休養日だった事を考えると妥当な判断だったと言いましたが今回はいずれにも該当しません。
正直、今日の起用はリリーフ陣の疲労を考えると9連戦全体では結果的に大きな瑕疵になる危険性も秘めていると言えるでしょう。
まあ、それはそれとして上記のとおり今日はピースナイター。
74年前に爆風と熱風に追われて負傷した弟をおぶった祖母が市外への脱出を試みた日と同じ日に、こうしてのんびりと野球を見られる平和に感謝。
同時に首位浮上が掛かった試合で上記のように独特のムードの中での試合となったにも関わらず快く私達と同じく平和への祈りを捧げてくれた横浜ベイスターズの選手やファンの皆様にも感謝です。
そして改めて祈りたいと思います。
広島のある
日本がある
世界が平和でありますように。