JR東日本が主催する「ガンダムスタンプラリー~あなたならできるわ~(開催期間:2020年1月9日(木)~2月27日(木))に参加して1日で制覇してみたのでその所感をここに残したいと思います。
最初に書いときますが、このスタンプラリー。
決して1日でクリアする事を想定して設定している訳ではないので真似する事は推奨しません。
少なくとも、私は達成した翌日は疲労で丸一日寝込んでしまいましたし、その週はあまり仕事も捗りませんでした。
やはりこういうイベントは3日程度に分けてコツコツやっていくのが正しい楽しみ方かと思えますね…。
ちなみに私がこの酔狂極まりないチャレンジを決断したのは実行の前日。
つまり思いつきです。
そもそも、全駅制覇特典のガンプラはデザインが最高にカッコ悪いうえにHGですらない低スペックな品でガンプラ好きの友人に上げようとしましたが断られたレベルですし…。
しかし、思いつきとはいえノンビリ昼ぐらいから家を出てどうにかなるほどこのスタンプラリーは甘い物ではないことは過去2回同様のスタンプラリーを制覇している私には分かっていました。
それもその筈、攻略対象は北は赤羽、南は蒲田、西に西荻窪、東に至っては取手…つまり茨城県までと、とんでもない範囲なのですから。
従いまして、思いついたと同時に下記のように作戦を練りました。
①移動するための手段。
勿論、JR1本です。
全てのスタンプが改札外に設置してあるとはいえ、それ以外の手段なんてもっての外です。
とはいえ、全65駅を正規の運賃で制覇するなんていくらお金があっても足りません。
従いまして使用したのはJR東日本が発行する「休日おでかけパス」です。
https://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2490
スタンプ帳には同じくJR東日本が発行している「都区内パス」がPRされておりますが、こちらはスタンプラリー全ての範囲をカバーしていません。
また、「休日おでかけパス」は「都区内パス」に比べて値段は高く原則として土日だけしか使用できないのが難点に見えますが、「都区内パス」の範囲外である常磐線の松戸&亀有~取手間及び東京モノレール区間だけの運賃の元が十分取れます。
ちなみに私は上記の情報は鉄道好きの友人に昔、教えて貰いました。
②ルート
①で示した通り「休日おでかけパス」を有効に使い切る為にはまずは「休日おでかけパス」でしか行けない区間を先に潰す必要があります。
この為、真っ先に常磐線及び常磐線快速、そして東京モノレールを攻略するルートを取る必要があります。
ちなみに私の最寄り駅から一番近いスタンプラリー実施駅は赤羽駅。
という訳で考えたルートは下記の通りです。
赤羽→尾久→上野→取手→松戸→亀有→松戸→上野→浜松町→羽田空港第1ターミナル→浜松町→蒲田→品川→新宿→西荻窪→御茶ノ水→錦糸町(対象外)→東京→高田馬場→池袋→赤羽→王子→東十条
…我ながら書いていて頭が痛くなってくるようなルートですね。
しかし、過去に参加したスタンプラリーの経験からこのルートが恐らくは一番スムーズな筈。
③準備物
まず、終日電車の中で過ごすも当然なのでマスクは衛生の為にも準備した方が良いでしょう。
また、駅に降りる度にカバンからスタンプ帳を出したりするのでスタンプ帳が変形しないようにクリアファイルに入れておくと良いかと思います。
更にいえば、スタンプ台は常に綺麗ではないうえのでスタンプ帳が汚れないように下敷きとなるような用紙を持っていくこともお勧めします。
勿論、必要に応じて駅のホームでも摂取できるような軽食を用意する事も必要です。
何しろこれから始まるのは軽く12時間を超える長丁場なのですから…。
赤羽~尾久~上野~取手
時間は6時30分すぎ。
最初の駅は最寄り駅から一番近い赤羽駅(サザビー)。
上記でも書きましたが、この駅は今回のスタンプラリーの北限。
とはいえ、埼京線、上野東京ライン、京浜東北線と3つのルートがここから分岐しているので少なくとも2回はこの駅で乗り換えをしないといけない為、端の駅としては一番煩わしい思いをする駅でもあります。
ここでまずは記念の1枚目のスタンプ。
この後、上野東京ラインに乗り換えて今回、唯一の上野東京ライン(東北線)単独駅である2駅目の尾久駅(ミデア)へ。
滅多に利用しない駅なのですが、車両基地がすぐ隣にあって何となく心が弾みます。
ここでいきなり上野東京ラインが遅延して少し焦りましたが、大事なくそのまま上野へ。
上野ではスタンプ台にはいきなり向かわずそのまま常磐線快速に乗り換えて一路、東端である3駅目取手駅(Zガンダム)に向かいます。
ちなみのこの上野~取手までの移動が今回の挑戦でもっとも社内でゆっくり出来た区間だったりします。
スタンプ押すためだけに茨城県に来てしまいましたね…。
ちなみにこの常磐線区間。
列車の運転間隔が長いうえに一駅毎の距離も長いのでこの手のスタンプラリーでは俗に「鬼門」と呼ばれています。
取手駅でもそれを意識した掲示が…。
とはいえ、大きなZガンダムの掲示物や、Zガンダムへの思い入れを書く用紙なんてのも置いてあったりして、遠くから尋ねてくるファンをもてなす心は伝わってきましたね。
取手~松戸~亀有~松戸~上野
東端をクリアしたのでここから松戸まで戻りつつ、途中でスタンプを押します。
まずは4駅目我孫子駅(ファ・ユイリィ)
と、ここではスタンプラリー以外の楽しみが。
鉄道好き&駅そば好きの方なら恐らくは知らない人はいないでしょう。
やよい軒謹製の「唐揚げそば」
ちなみのこのやよい軒はこんな人がアルバイトしていた事でも有名です。
もっとも、山下清が在籍していた当時は駅弁製造が本業でそばはやってなかったみたいです。
勤務態度は真面目でしたが、いきなり置き手紙をして放浪の旅に出てしまう事があったとか…。
続いて訪れたのは5駅目柏駅(黒い三連星)
駅の構内放送では駅員さんがちょっと芝居がかった声で「ジェットストリームアタックの如く全65駅を駆け抜けよう!!」なんて洒落たアナウンスが聞けたりします。
そして、6駅目新松戸駅(ギャン)、7駅目北松戸(ランバ・ラル)を経由して8駅目松戸駅(ハヤト・コバヤシ)へ。
ここで気づいたのが前回前々回でスタンプ設置駅だった流山駅が今回は除外されている事。
正直、ただでさえ長い常磐線区間で更に本数が少ない武蔵野線に新松戸駅乗り換える必要があったのが負担だっただけに助かりました。
もっとも、その代わりにとんでもない駅が追加されたのですけれどね…。
そして、松戸から乗り換えて今度は常磐線が鬼門と呼ばれるもう一つの所以とも呼べる常磐線各駅停車区間へ。
ところでこの区間。
綾瀬から先はJRでない為、当然ながら「休日おでかけパス」は対象外なのですが、スタンプ帳の経路上は北千住に直接行けるかのように見える事もあって、私も最初に来た時はよく分からず混乱してしまったのを覚えています。
おそらく常磐線ユーザー以外の参加者が一番迷った区間の一つかもしれません。
地下鉄を使えば楽かもしれませんが、これはあくまで「JR東日本のスタンプラリー」。
ここは拘りたいところです。
そんな訳で、まずは9駅目金町駅(ジェリド・メサ)へ
金町駅は前回のガンダムスタンプラリーでもガンプラを多数展示していましたが、今回も素晴らしい展示。
というか、これ私物なんですかね?もしかして…。
次いで10駅目は亀有駅(クワトロ・バジーナ)。
亀有といえばガンダム関係ないけどこの三人ですね。
ここから踵を返して、松戸駅に戻って再び常磐線快速で都内へ戻ります。
11駅目北千住駅(ララァ専用モビルアーマー)。
「大人の事情」で名前が変わったMAとして有名なやつですよね。
そして12駅目南千住駅(ジュドー・アーシタ)と13駅目三河島駅(ジェガン)。
これで最初の鬼門である常磐線区間は完了ですが…この時点で未だ13駅目であるにも関わらず、時間は既に昼前という事態。
正直、1日でクリア出来る気がまったくしませんが、果たして…。