吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

09/08(火)○「結果以外に見るべきものがない」(カープ2020)

広島東洋カープ5-1東京ヤクルトスワローズ

9回戦(カープ4勝4敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 九里3勝4敗

敗戦投手 石川3敗

 

本塁打

(C)會澤6号①

(S)中山1号①

 

打点

(C)松山①田中広①會澤①

(S)中山①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里-島内-塹江①-フランスア

(S)石川②-長谷川-梅野①

 

先発、九里は5四球も要所を抑えて6回無失点で試合を作る。

打線は、松山と田中広輔の適時打で先制し相手の失策などで5得点。

リリーフ陣は塹江が失点も逃げ切りに成功し連敗を3で止める。

------------------------------------------------

台風10号の影響で昨日の試合が中止になり、13連戦の真ん中で思わぬ休息を得た状況で迎えた「ブービー対決」。

一番この恩恵を受けたのは恐らくは今日、先発の九里亜連だったかもしれません。

なにしろ先週は崩壊した先発陣の中にあって唯一、試合を作っていたものの、7回まで2失点もベンチの無謀な采配により140球以上というこれまでの彼にとっては考えられないような球数を投げた末に最後は打ち込まれていたのですから、これに加えて中5日となるとどう贔屓目にみても好投は期待できませんでした。

とは今日の投球の内容も無意味に四球で走者を背負い4回5回は2イニング連続で満塁のピンチを迎えるという到底、前回同様の結果を残せるとは思えない投球。

しかし、最終的には要所を抑えて6回無失点という結果で1ヶ月ぶりの勝利を手にする事になるから分からないものです。

走者を背負った後に開きなったかのように力強く投げ抜く彼らしい気持ちの強さが出ていたかと思います。

もっとも、「何故そのボールを振るのか?」と言えるほどの相手の拙攻に助けられたという事実の方が大きいでしょうが…。

結果だけを見れば今季の彼の成績を考えると十分すぎる事なのは言うまでもありません。

 

一方、打線は2回裏に4試合連続の打点となった松山竜平と、なんとあれだけ試合に出ていながら今さら今季初の2安打をやっと記録した田中広輔の適時打で先制はしました。

しかし、以降は繋がらず、最終的に決定的な得点をもたらしたのはホセ・ピレラの平凡なショートゴロを逸した名手アルシデス・エスコバーの信じられないようなエラーとこれまた低レベルな内容でさほど次回以降に期待をもたせるものではありません。

 

このように今日は3連敗はなんとか止めて最下位脱出にも成功はしはしましたが、端的にいえばその結果以外に見るべきものがない大変低調な試合ではありました。

まあ、今季は新型コロナウイルスの影響でプレーオフがない訳ですから目的を完全に喪失したチーム同士の試合となるとこうなるのはやむを得ません。

まあ、弱小最下位球団のファンとしては身の程を知ってとりあえず勝てた事だけに満足しなければいけないのでしょうが…。

なんとも虚しいものです。

09/06(日) ●「1巡目で全滅」(カープ2020)

広島東洋カープ5-8横浜DeNAベイスターズ

17回戦(カープ5勝10敗2分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 京山1勝

敗戦投手 ケムナ1敗

セーブ投手 三嶋1勝1敗9セーブ

 

本塁打

(C)鈴木15号①長野4号②

(De)宮崎11号②

 

打点

(C)鈴木①松山①田中広①長野②

(De)宮崎④柴田①ソト①佐野②

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤④-薮田-ケムナ②-島内②-菊池保-塹江

(De)京山⑤-平田-エスコバー-伊勢-石田-三嶋

 

先発、遠藤は5四球の乱調で3回4失点で試合を作れず降板。

打線は、5回裏に長野の逆転2ランが飛び出して一時逆転に成功も相手継投を打ち崩せず。

逆転直後の6回表にケムナが逆転を許し連日の投壊で4連敗。

------------------------------------------------

今日、先発の遠藤淳志はここ3試合は勝ち星が付かないながらQSを守り続けてはきましたので、ここ最近の投壊を何とか止めてくれればと期待せざるを得なかったのですが…。

初回に4四球で無安打ながら失点という酷い立ち上がりから始まり、3回もたずに4失点で降板という最悪の結果と内容になりました。

これで今週は火曜日に先発した九里亜連を除いて全員がQSを達成できないばかりか、うち4人は5回すらもたずという結果で13連戦のローテーション1巡目にして「全滅状態」。

ついでに言えばそのうちクリス・ジョンソンと大瀬良大地に至っては登録抹消に追い込まるという惨憺たる有様。

そのしわ寄せは元来脆弱だったリリーフ陣にも及んでこのカードは先発、リリーフ問わずに打たれに打たれまくってカード3戦でなんと30失点。

今日も鈴木誠也長野久義台風10号の影響で強風が吹く球場をものともしない本塁打などによる逆転劇もまったく無意味な事となりました。

もっとも逆転直後でイニング跨ぎを強いることになり、敗戦をもたらしたケムナ誠の起用法については賛否あるかと思いますが、今週これだけリリーフを投入し続けている状況を考えるとやむを得ない部分はありました。

それだけに投手事情は本当に苦しいという事実がわかるというものです。

13連戦+9連戦という過密日程の最初の1週目ででこの結果と内容ではこの先、プロ野球チームを名乗るに足るような試合が出来るとは到底思えません。

09/05(土) ●「自力優勝消滅」(カープ2020)

広島東洋カープ1-10横浜DeNAベイスターズ

16回戦(カープ5勝9敗2分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大貫6勝2敗

敗戦投手 大瀬良5勝4敗

 

本塁打

(C)-

(De)ソト11号①柴田1号③ソト12号③

 

打点

(C)松山①

(De)ソト④宮崎①柴田③

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良⑧-中田①-高橋樹-矢崎

(De)大貫①

 

先発、大瀬良は初回から崩れ、8失点を喫し4回途中でノックアウト。

打線も8安打で1得点の拙攻で大貫にプロ入り初完投を許す。

一方的な展開で大敗を喫し、3連敗で自力優勝の可能性が消滅。

------------------------------------------------

昨日はあまりにもグダグダな試合を長らく繰り広げて投手を消耗した挙げ句引き分けた両チームでしたから、以降の試合でも両チームともに精彩を欠くのではと予想しました。

しかし、それはよくよく考えれば実力的には遥かに格上だった相手チームの実力を見誤ったあまりに配慮に欠けた意見でした。

横浜DeNAベイスターズのファンには心から謝罪したいと思います。

 

改めて格上チームに実力差を遺憾なく発揮された末に自力優勝消滅…。

これまで、開幕当初から攻守ともにまったく良いところがない低調な戦いぶりから既に事実上の終戦を迎えていたとはいえこの言葉を聞くと身につまされます。

新型コロナウイルスの影響により例年より遥かに試合数が少ない中での単純な比較ではありますが65試合目でのこの結末はオールスター前に相当しますので2013年シーズン以降では恐らく最速と呼べる事態でしょう。

今日の試合に関しても「かつての主力投手」が低調な投球で試合を完全に壊してしまいましたし、打線はまるで自分たちが得点ではなく、安打数を競う競技をしていると勘違いしているのではないかと思えるほど得点が入らず。

2年前に3連覇を果たした事実がもはや単なるホラ話にしか思えないぐらいに弱体化し攻守ともに完全崩壊したチームらしい末路と呼ぶに相応しくかえって清々しさすら感じてしまいます。

 

むしろ、本当に悲しむべき事になんと今シーズンは残り55試合も残っている事。

しかも「超」が付くほどの過密かつ過酷な日程です。

ファンによっては「若手を積極的に起用」という点で来季へ向けてポジティブな材料を得られると思っている方もいるかもしれませんが、到底プロの一軍での試合に耐えられるレベルとはいい難い桒原樹のような選手を出場登録せざるを得ない惨状を見るとその考えも限界があるように見えます。

むしろ、この先の超超過密日程を考えると、「頑張った感」を出したいだけの醜い保身に走ったベンチや球団により塹江敦哉や遠藤淳志といった芽が出た選手が潰されないようにシーズンを終了していくように祈るしか残念ながら、もはや我々には出来ることはないでしょう。

09/04(金)△「錯乱試合」(カープ2020)

広島東洋カープ12-12横浜DeNAベイスターズ

15回戦(カープ5勝8敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 -

敗戦投手 -

セーブ投手 -

 

本塁打

(C)-

(De)ソト10号①

 

打点

(C)松山③田中広①ピレラ②菊池涼介③長野②堂林①

(De)ソト④嶺井①倉本③梶谷③

 

投手

※数字は自責点

(C)森下③-中田-菊池保③-薮田-ケムナ①-島内③-塹江-フランスア

(De)井納⑤-伊勢-平田-山崎③-石田②-三嶋②-エスコバー

 

先発、森下は3回表に連打を浴びて3回5失点でプロ入り最速で降板しリリーフ陣も失点を重ねる。

打線は4回裏に一挙5得点の攻撃を見せ7回裏以降でも7得点で土壇場9回裏で追いつく。

両チーム33安打が飛び交う乱戦で延長突入も決定打なく引き分けに終わる。

------------------------------------------------

今季の特別規定で延長戦が10回までと決まっているにも関わらず5時間超えという大変長く密度の濃い試合となりました。

何しろお互いに33本もの安打が飛び交い、5点差をつかられたと思えば追いつき、そこから4点差に突き放されたかと思えば1点差に迫り、更に4点差を追いつくという一息に説明するだけで苦労するような錯乱とも呼べる内容なのですから。

しかも最終的にはお互いに大型連戦の序盤で投手陣を完全消耗した末に引き分けというまさに痛み分けという結果。

このカードの結果がどうなるかは分かりませんが、これだけ徒労感が残る試合をしてしまった以上は、少なくともこの大型連戦で両チームともに大きく勝率を落とす可能性は高いように見えます。

まあ、異例づくしで開幕したうえに超超過密日程という異常なシーズンの中で実績がないにも関わらず活躍を見せてくれていた森下暢仁は勿論、やはり期待以上の活躍の島内颯太郎にしても決して責められるものではありませんが…。

 

もっとも、前節では2試合の完封負けを喫した打線は今季3戦3敗と苦手にしている井納翔一相手によく追いつきましたし、その後のブルペン崩壊で再三に渡って大きなビハンドを背負った状況で最終的に引き分けに持ち込んだというのは鬱憤晴らしとしてはなかなか痛快ではありました。

特に7回裏にあわや同点という場面で3塁コーチズボックスにいた廣瀬純が考えられないような指示ミスを犯して同点の走者を本塁憤死させて逆転の芽を潰したうえに直後に島内颯太郎が打ち込まれて試合の流れを手放しかけていただけに以降の攻撃での同点劇は相手投手の自滅があったとはいえ驚異的の一言。

まあ、それが投手陣がほとんどまともに抑えられないような試合で出たからと言って、今さら何になると問われればそれまでですが…。

 

ところで廣瀬はいつぞやの菊池涼介の本塁への暴走同様に、走者を中途半端な指示で混乱させた挙げ句、憤死させるミスをまたしても繰り返した事になります。

これは得点の好機を潰すだけではなく、際どい場面でのプレーにおいて走者の大怪我にも繋がりかねない危険極まりない行為でしょう。

また、これだけ指示ミスが多いと残念ながら彼は選手からはまったく信頼されていないとしか思えませんし、もはや3塁走塁コーチという攻撃場面では重大な役割を果たせる能力はないと断じるしかありません。

重大な事故が起こる前に早急に別のコーチと配置転換をする事が強く望みます。

 

09/03(木) ●「タオルを投げ入れるべき時は来た」(カープ2020)

中日ドラゴンズ6-0広島東洋カープ

15回戦(カープ7勝7敗1分)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 福谷3勝2敗

敗戦投手 K・ジョンソン7敗

 

本塁打

(C)-

(D)福田4号①

 

打点

(C)-

(D)福田③ビシエド①高橋周①福谷①

 

投手

※数字は自責点

(C)K・ジョンソン⑤-薮田①-菊池保-矢崎

(D)福谷-祖父江-福

 

先発、K・ジョンソンは初回から失点を重ね4回5失点で試合を作れず。

打線は3度目の対戦の福谷を打ち崩せず今季2度目の無得点。

序盤から攻守で圧倒される惨敗でカード負け越し。

------------------------------------------------

今季、他チームとの対戦と比してカープ相手には無敵の強さを誇り、これまで2戦対戦して奪えた得点は僅かに1得点という「新・カープだけキラー」こと福谷浩司相手に今日もネギを背負ったカモを撃つかのような楽しそうな投球を許してあわやプロ初完投初完封を許すという投球。

幸運にも不可解極まりない8回表途中での降板で免れる事が出来ましたが、せっかくの栄誉を逃した福谷が降板後に見せた涙は私達にとっては複雑そのものでしょう。

なにしろ泣きたいのはこちらの方なのですから。

昨日、3本塁打に9打点と一昨日喫した今季初の完封負けから一転して素晴らしい結果を見せた打線も、この「天敵」を前にして昨日の事は結局は単なるマグレもしくは偶然だったと思い知らされただけでした。

プロ初スタメンで1番に座った大盛穂が安打を放ち3番に座った坂倉将吾が3安打と活躍を見せはしましたが、すっかり安定的な活躍を見せるのが難しくなった鈴木誠也をはじめ軒並み主軸が低調な出来に終わると意味がありません。

西川龍馬が故障離脱し、堂林翔太も故障して満足に活躍できなくなっている現状ではこの状態はシーズン終了まで続くようにすら思えます。

 

しかし、打線以上に残念なのはクリス・ジョンソン。

前回の登板で久しぶりにQSを達成して立ち直りのきっかけとなればと思いましたが所詮は儚い夢でした。

打たれるためだけにマウンドに上がっているも同然のまったく良いところがない乱調により4回5失点で早々に試合を壊して降板し、これで開幕から7連敗になりました。

これは自身と同じく海外出身投手で沢村賞に輝いたジーン・バッキーと、かつてカープにも所属したデニス・サファテと並ぶ外国人投手としてはプロ野球史上ワースト記録です。

正直、今のチームと本人の状況を考えると次回登板した際にはこの記録を更新するのはほぼ確実かと思います。

残念ですが、もはや限界でしょう。

これまで私を含めて多くのカープファンに数え切れない喜びと希望を与えたうえにチームに多くの栄誉をもたらしてきたこの球団史上最高助っ人のキャリアにそのような汚点を残すべきではありませんし、何より今の彼がマウンドで投げる姿は痛々しいだけで悲しさしか感じません。

ジョンソンの名誉を守る為にも、速やかに彼の1軍登録を抹消したうえで、これまでの彼の功績を讃えて残りのシーズンのどこかで花道になるような機会を球団が作る事を願います。

先発を務められるほどの投手がもはや残っていないというチーム事情や、「何とか1勝だけでも」という本人の強い希望はあるかと思えますが、タオルを投げ入れるべき時は来た…という事です。

09/02(水) ○「弱小チーム流の連敗脱出法」(カープ2020)

中日ドラゴンズ5-9広島東洋カープ

14回戦(カープ7勝6敗1分)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 野村4勝1敗

敗戦投手 小笠原1勝3敗

 

本塁打

(C)ピレラ8号①菊池涼7号①會澤5号④

(D)-

 

打点

(C)ピレラ①菊池涼①會澤⑤田中広①

(D)

 

投手

※数字は自責点

(C)野村⑤-ケムナ誠-島内-塹江-フランスア

(D)小笠原⑥-又吉-山井-谷元-岡田②-ゴンサレス-木下

 

打線は初回にピレラと菊池涼介の連続弾で先制すると4回に會澤の満塁弾でリードを広げる。

先発、野村は2安打無失点で迎えた6回に崩れて5回1/3でノックアウト。

一時は6点差から1点差に迫られるもリリーフ陣が凌いで逃げ切り連敗を止める。

ケムナはプロ入り初のホールドを記録。

------------------------------------------------

攻守ともに奮わず敗れたばかりか、許しがたいベンチのミスも飛び出した昨日とは異なり今日は試合開始からド派手な展開。

正直、1番起用が今更感しか感じなかったホセ・ピレラがいきなり先頭打者本塁打を放つと菊池涼介も続いて14イニング連続無得点だったチームにたった2分程度で2得点が舞い込むと、4回には會澤翼の満塁弾で一挙に6点差で、とにかく中盤までに得点が入らないチームにしては珍しくまとまった得点を奪うことすらできました。

こうなると前回、前々回と試合を作った野村祐輔がどこまで頑張ってくれるかだけが注目…であった筈ですが6回に打者一巡の猛攻を許して一時は1得点差に迫られる苦しい展開に。

代わったケムナ誠も井領雅貴からあわや逆転満塁弾という痛打を浴びた瞬間に大逆転負けを確信したのは私だけではないでしょう。

その後は何とかリリーフ陣も総力を結集して凌いだすえに打線も8回に相手投手の自滅に乗じて追加点を挙げて連敗を脱出することはできましたが…改めてカープというチームが普通にそつなく試合を進めるという事自体が困難なレベルの弱小チームになってしまった事を実感すると共に徒労感ばかりが目立つ試合になったのは本当に残念です。

まあ、これだけ弱くて絶賛連敗中の弱小チームのファンが試合の内容を云々する事自体がおこがましいのかもしれませんが…。

 

しかし、それでも敗北を免れる事が出来たのはこれだけ恐慌状態に陥った試合を上手く収束させたリリーフ陣にあるかと思えます。。

特に、まさか6点差もある状況でベテランが突然、プロ入り初登板の投手のようにパニックになって打たれまくるなどという予想などしようがない状況でマウンドに立ち、苦しみながらも文字通り土俵際で踏みとどまったケムナ誠と、完全に試合の流れが相手チームにいっていた状況の7回で上手くかわしてみせた島内颯太郎についてはもっと評価されるべきでしょう。

今やセットアッパーとして活躍している塹江敦哉と同じく彼らも開幕前は存在自体を忘れられていたも同然の投手でしたが、こういうチーム状況で今日のような結果を見せられた事が自信になれば良いのですが…。

まあ、それもこの弱い弱いチームにとっては儚い夢…なんでしょうね。

09/01(火)●「怒りを通り越して憎しみすら感じる」(カープ2020)

中日ドラゴンズ5-0広島東洋カープ

13回戦(カープ6勝6敗1分)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 大野雄5勝3敗

敗戦投手 九里2勝4敗

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)-

(D)大野雄①ビシエド①高橋①阿部②

 

投手

※数字は自責点

(C)九里⑤-ケムナ

(D)大野雄

 

先発、九里は7回まで2失点の好投も8回に力尽き5失点でKO。

打線は大野雄大の前に2塁すら踏めない拙攻で今季初の無得点。

13連戦初戦で今季初の完封負けを喫して3連敗。

------------------------------------------------

コロナ禍と、開幕直後の天候不良の影響により13連戦+9連戦で始まり1ヶ月に実に27試合を消化するというかつてない程の超超過密日程の9月。

正直、故障者が続出し助っ人は総崩れというカープの現在の惨状を考えると、これほど無茶苦茶な日程を選手に課すぐらいなら、いっそ主催試合の何試合かは不戦敗扱いで開催放棄した方がはるかに賢明な気がしますが…まあ、仕方のない事です。

その悪夢のような9月の初戦は完封負けというこれまた見事なまでに悲惨な結果に終わりました。

もっとも、結果に関してはさほど関心はありません。

そもそも両チームの先発が今季まともに試合を作れない試合が続く九里亜連と、今季12球団最強の左腕と呼んで差し支えない大野雄大と聞いてよほど熱心はファンでも勝利を確信出来る人など皆無だったでしょうから。

西川龍馬に続いて野間峻祥も登録抹消され先細りが否めない打線は案の定、大野雄大の前にまったく刃が立たず…というよりもはや大人と子供のレベルと呼んでいいぐらいで仮に大野雄大が右腕で投げても得点を奪うことはできなかったとすら思える酷さ。

これだけ酷いと、完全試合やノーノーという屈辱からお目こぼしして貰えただけでも相手投手に感謝するしかありません。

 

この試合開始前から勝敗がすでに決まっていて、開催するのがまったくの無意味に思えるような試合にあって意外にも九里亜蓮が珍しく好投を見せてくれました。

先制を許した4回以降は毎回得点圏に走者を背負いながらも7回まで2失点しか許さないという結果は、ここ2試合はまともに試合を作ることすら能わなかった投手にしては上出来も上出来です。

しかし、そんな九里の僅かながら次回以降の復調に期待を抱かせる投球も116球も投げた後の8回も続投させるというベンチの稚拙かつ愚劣な判断が全て台無しにしてしまいました。

スタミナや集中力を保てるのがせいぜい100球程度のレベルでかつ、ここ2試合で6イニング以上マウンドに立ってない投手をビハインドで無理に続投させた挙げ句滅多打ちに合う憂き目を味わわせて降板させる…。

非常に理解に苦しみますし、この許しがたい失策を犯したベンチには怒りを通り越して憎しみすら感じます。

「13連戦初戦だから投手を温存するため」という意見もあるでしょうが…それなら

ビハンドかつ打線が逆転する可能性が限りなく低いという状況であった以上は矢崎拓也や薮田和樹のような、結果も内容もどうでもいい二線級の投手を適当に投入すればいいだけの話ですし、そもそもただでさえスタミナも集中力も優れているとはいい難いにも関わらず次回も中5日で登板をさせなければならない投手に142球も投げさせる方がよっぽど過密日程を戦ううえでは深刻な影響でしょう

また、試合の結果はどうあれ7回できっちり抑えて降板した事と、滅多打ちにあってイニング途中でマウンドから引きずり降ろされる事では次回の登板時の影響が雲泥の差であるのは言うまでもありません。

単純に試合に負けるという事以上に視野狭窄とも呼べるベンチの愚行で何もかもが台無しになってしまった事に腹立たしさと後味の悪さばかりが目立ちました。

13連戦の初戦は最悪の試合と呼ぶに相応しい代物であった理由は結果以上に上記のような現実にあるのは言うまでもありません。