吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

04/03(日)●「消えた開幕6連勝」(カープ2022)

中日ドラゴンズ1-0広島東洋カープ

3回戦(カープ3敗)

バンテリンドームナゴヤ

 

勝利投手 柳1勝

敗戦投手 遠藤1敗

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)-

(D)阿部①

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤①-松本-黒原

(D)柳

 

先発、遠藤は先制点を許すも6回1失点の好投。

打線は柳の前に3塁すら踏めない拙攻で無得点。

リリーフ陣が無失点も最後まで得点できず今季初の完封負けで3連敗。

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巷では阪神がリーグワースト記録となる開幕9連敗を喫した事で話題のようですが…。

それに負けないぐらいこのチームもこの週末は大変悲惨な結末を迎えたと言って良いでしょう。

何しろ、開幕連勝の球団記録まであと2イニング抑えるまでだったにも関わらずベンチの愚かな判断ミスで初戦を落としてから、結局1試合も勝てずにカード3タテを許したのですから。

 

試合は相手先発が泣く子も黙るリーグ屈指の好投手である柳裕也である事から苦戦が予想されましたが思った以上に接戦には持ち込めました。

前回、試合展開の都合の為4イニングでマウンドを降りた遠藤敦志でしたが、今日は6回1失点と十二分に試合を作ったうえに後続の松本竜也、黒原拓未のルーキーコンビも無失点といずれも素晴らしい投球を見せてくれたからです。

それだけに一昨日、昨日ですっかり低い前評判通り姿に戻ってしまった打線の援護がなかったのは良そう通りとはいえ大変残念です。

もっとも、今日の柳との対戦を見るとむしろ3安打も出来た事の方が奇跡としか言いようがないぐらいでしたから今季に関しては恐らく彼からは1得点も出来そうにないように思えてきます。

 

それにしてもこのカードは上記の通り、ベンチの致命的なミスで全てが台無しになり開幕6連勝はたんなるマグレであった事を証明しただけになりました。

この3連戦通じてリリーフ陣が栗林良吏除けばいずれも無失点であった事を考えると余計に1試合目8回裏のあの判断が好調なチームに自ら水を差したとんでもない愚行であった事を改めて浮き彫りにしています。

「3日前の事をいつまでもグチグチ言ってるんじゃねえ」という意見もあるでしょうが、ここ数年では最高のスタートを決めた成果を全て台無しにしてしまったという事実だけが残った以上は、それだけこのカード全体通してあそこは大変重大なベンチの瑕疵であったという事です。

それ以上に残念なのは、今までが今までだけにこの大失敗から監督以下ベンチが何かを学ぶという事も期待できそうにない事かもしれませんが…。

04/02(土)●「打たれない投手はいないから」(カープ2022)

中日ドラゴンズ4×-3広島東洋カープ

2回戦(カープ2敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 森1勝

敗戦投手 栗林1敗2セーブ

 

本塁打

(C)末包1号①

(D)大島1号①

 

打点

(C)マクブルーム①末包①坂倉①

(D)阿部①大島②岡林①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下②-中崎-島内-塹江-菊池保-栗林②

(D)笠原②-清水-ロドリゲス-R・マルティネス-田島-藤嶋-山本-福-森

 

先発森下は2度のリードを追いつかれるも7回2失点の好投。

打線は初回に先制も以降は繋がりに欠け延長12回までで3得点に留まる。

1点差の延長12回裏に栗林が逆転を許しサヨナラ負けで今季初の連敗。

末包がプロ入り初本塁打を放つ

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試合前にチーム内でのクラスター発生によりイーグルスとホークスの週末2試合が中止になるという残念なニュースがありました。

チーム内クラスター発生と聞くと昨年にこのチームで起きた事態を思い出してしまったファンは私も含めて少なくなかったでしょう。

しかし、その時も言った通りウイルスへの感染はどれだけ努力しても完全に避ける事は不可能な事。

感染した選手たちの無事な復帰を祈るしかないでしょう。

 

一方カープは昨日、終盤までリードを保ちながらベンチの致命的なミスで開幕から続いた連勝を止めてしまうという嫌な流れでのナゴヤドームでの2戦目。

今日の相手先発は昨日の大野雄大と異なり実績十分とは言い難い笠井祥太郎でしたが、打線は全く繋がらず3安打で2得点のみと森下暢仁を十分に援護できませんでした。

勿論、相手投手が素晴らしい投球を見せたというのもありますが、それ以上に開幕以来好調を維持していた打線の勢いが完全に止まってしまったという印象の方が強いです。

末包昇大がプロ入り初の本塁打を放ったとはいえお世辞にも長打力に優れた選手が多くない以上、打線全体で好調を維持する事は難しいようです。

また、3年ぶりそして現体制下では初めて12回まで延長戦を戦う事になった試合ですがその割に選手が余りまくっていたのも気になります。

恐らくは裏の守備を考えても事もあったでしょうが、それでも野間峻祥田中広輔と内外野を守れる選手も残していたのですからもう少し大胆に起用しても良かったように思えます。

 

一方、投手陣は7回2失点の森下以下、リリーフ陣含めて良く耐え抜いてくれました。

最後の投手以外は…。

もっとも、プロ入り初のセーブ失敗となった栗林良吏についてはオープン戦から不調でしたか来るべきものが来たとしか言いようがありません。

むしろ、今日のところは「栗林で負けたなら仕方ない」と割り切るしかないでしょう。

絶対に打たれない投手なんてこの世に存在はしないのは勿論ですし、これまでの素晴らしい活躍ぶりを振り返れば、そう思われる権利が彼にはあるのですから。

 

04/01(金)●「変わらない本質」(カープ2022)

中日ドラゴンズ3-2広島東洋カープ

1回戦(カープ1敗)

バンテリンドームナゴヤ

 

勝利投手 大野雄1勝1敗

敗戦投手 大瀬良1勝1敗

セーブ投手 R・マルティネス1敗2セーブ

 

本塁打

(C)-

(D)阿部2号①

 

打点

(C)曾澤②

(D)阿部②鵜飼①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良①

(D)大野雄①-R・マルティネス

 

先発、大瀬良は7回まで1失点も8回に連打を浴びて逆転を許す。

打線は3回まで無安打で4回表に逆転に成功するも以降は沈黙。

終盤で逆転を許して開幕からの連勝が6で止まる。

大瀬良は史上361人目の1000イニングを達成。

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ご存じの通りプロ野球のシーズンは143試合もあるのですから当然ながら全ての試合に勝つことは無理です。

また、下馬評が大変低かった今季のカープのようなチームで球団タイ記録となる開幕6連勝を飾った事自体は偉大な事です。

従って「たかが1敗で…」という意見があるのも理解はできますが…残念ながらそれは今日の試合とちゃんと見ていない人にだけ許されるセリフではないでしょうか?

 

試合は開幕投手同士が先発とあって予想通りの投手戦となりました。

2回にいきなり本塁打を浴びたものの安定した好投を続けてくれた大瀬良大地に対して打線は大野雄大に全く手も足も出ない序盤でしたが、4回表にその大野のエラーで得た好機を活かして逆転に成功。

その後は打線が音無しとなった事で非常に苦しい展開ではありましたが8回裏までリードを保って勝てる状況に持ち込む事が出来たのはチームの勢い故だったかと思えます。

しかし、そこでベンチが選んだのは球数が100球超えているうえに6回7回に走者を背負うなど疲れの見えていた大瀬良の続投。

前節の阪神戦では僅差の場面で投げたリリーフが悉く抑えてブルペンにも活気のあった状況であったにも関わらずこの判断は理解に苦しむものでした。

のみならず、その大瀬良が打ち込まれて逆転されても投げさせ続けるという意味不明なベンチの行為に頭を抱えたファンは私だけではないでしょう。

佐々岡真司監督といえば就任当初から試合状況無関係で、先発投手をとにかく引っ張りたがる傾向が強く、私も開幕前のその点を大きく危惧していましたが…球団新記録まであと少しというところでその本質的な問題点が現れてしまった形です。

結局のところ、監督を3年勤めようが球団タイ記録を樹立しようが指揮官の指導者としての資質はそう簡単に変わるものではないという事でしょう。

また、これまで開幕6連勝を支えていたブルペンとベンチの間の信頼感もこの一件で大きく揺らいだと言わざるを得ません。

そうである以上は、今日の敗戦はたんなる今季初黒星以上の意味をこのチームにもたらす事になるかと思えます。

3/31(木)○「守り抜いて球団記録」(カープ2022)

広島東洋カープ3-2阪神タイガース

3回戦(カープ3勝)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 塹江1勝

敗戦投手 秋山5敗

セーブ投手 栗林2セーブ

 

本塁打

(C)-

(T)-

 

打点

(C)末兼①上本①マクブルーム①

(T)秋山①佐藤輝①

 

投手

※数字は自責点

(C)玉村②-塹江-島内-中崎-栗林

(T)秋山③-渡邊-アルカンタラ-齋藤

 

先発玉村は毎回の8安打を浴びながら5回を2失点で降板。

打線は4回終わって無安打も5回に上本の適時打で同点に追いつくと6回にマクブルームが勝ち越し打。

リリーフ陣は6回以降を無失点で抑えて逃げ切り連夜の逆転で球団タイ記録の開幕6連勝。

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ここまで苦手極まりなかった西勇輝、伊藤将司を相手に連夜の逆転勝利を飾り1993年シーズン以来となる実に29年ぶりの開幕5連勝となったカープ

今日の相手先発はその中でも特に打てない事で知られる秋山拓巳

加えて先発がローテーション投手の中でももっとも非力かつ経験の浅い玉村昇悟とあって非常に勝つのが難しい試合と思われました。

案の定というべきか玉村は初回から得点圏に走者を背負い続ける苦しい投球となりましたが…最終的には決定的な一打を許したのは佐藤輝明による適時打を許した4回表のみ。

先日の選抜高校野球で甲子園初出場を決めた母校が期しくも広島の高校と対戦したこの若左腕は、持ち前のリリースの分かりにくさを活かして非常に粘り強い頑張りを見せてくれたと思えます。

一方、秋山に対して昨シーズンは10勝のうちの半分を献上した打線は4回まで無安打と一昨日、昨日同様に全く歯が立たない予想通りの展開。

しかし、5回裏の先頭のマクブルームの初安打から繋いだ末に末包昇大の幸運極まりない内野ゴロの間の得点と、ここまでまさかの活躍を見せている上本崇司の適時打であっという間に同点に追いつけました。

直後に出た代打宇草孔基の二塁打で一塁走者の上本が河田雄祐コーチの無謀極まりない判断ミスで本塁突入しなければ一気に逆転はおろか大量得点も可能だったように思えますが…とにかく全打者が次打者に繋ぐ事が出来ていて長打の少なさのわりに得点が出来ている今季の良さが今日も出てくれました。

続く6回裏にもマクブルームがあわや本塁打かという来日初の長打で逆転に成功。

同点機の演出に続いて決定的な仕事を果たしてくれたのは何よりです。

 

試合中盤で鮮やかに逆転に成功したものの気になるのがこの後の僅差での継投。

先週の日曜日のベイスターズ戦では今日のように先発が早めに降板して展開で逆転した直後に逆転を許したのは記憶に新しいところ。

しかし、今日は6回裏からの継投で結果的には誰も失点を許さず見事に1点差を守り抜く事が出来ました。

横浜スタジアムではあっさり勝ち越し弾を許した中崎翔太や、今季は不安のある投球が続く栗林良吏とどこで躓いても何ら不思議ではなかったのですが、何とか今のチームの勢いに上手く乗る事が出来たようです。

 

それにしても、開幕節で手を抜いてまで昨シーズンたかが4位のチームに全力を投入してきた相手に対して3連敗の可能性は高かったのですが…。

逆に3連勝を飾ると共にこれで開幕からの連勝も6と球団記録タイとは大きな驚きです。

上本の意外過ぎる活躍や連日ただの内野ゴロが何故か得点になってしまう末包に代表される幸運などあり得ない事が連日続いて何だか訳が分からなくなってきましたね…。

03/30(水)○「ステイヤーの輝き」(カープ2022)

広島東洋カープ8-3阪神タイガース

2回戦(カープ2勝)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 床田1勝

敗戦投手 伊藤将1敗

 

本塁打

(C)-

(T)ロハス・ジュニア1号①

 

打点

(C)坂倉②曾澤①菊池涼①マクブルーム①松山①西川①

(T)ロハス・ジュニア①佐藤輝①大山①

 

投手

※数字は自責点

(C)床田①-中崎-コルニエル②

(T)伊藤将⑤-浜地-小野

 

先発床田は5回表に先制弾を浴びるも安定した投球で7回1失点の好投。

打線は5回まで2安打の拙攻も6回裏に逆転に成功し以降も追加点を重ねる。

打線が終盤に8得点と先発の頑張りに応える逆転劇で29年ぶりの開幕5連勝。

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苦手投手の前にほとんど得点の機会がなかったものの最終回に劇的なサヨナラ勝ちを収めた昨日。

今日も今日で相手先発は昨シーズン、1勝も出来なかったばかりか防御率も0点台とまともに得点すら出来なかった伊藤将司。

案の定というべきか…初回の菊池涼介の安打が出た以降は5回裏途中まで走者を一人も出せないという拙攻。

はっきり言って相手投手の完封勝利は確実な状況とすら思えました。

一方で、こちらの先発である床田寛樹は見事に復活を果たした昨シーズン終盤同様に安定した素晴らしい投球。

変化球も直球も良くコントロールされていてメル・ロハス・ジュニアに喫した先制弾にしても失投というよりは単に運が悪かったとしか思えないほど。

今季はここまで先発がいずれも安定した投球を見せてくれてはいますが、今日の床田はその中でも白眉といえるものだったかと思えます。

それだけに打線が上記のような状況が大変歯がゆかったのですが…。

これだけ援護なしの状況に耐え続けてくれた床田に打線も6回裏の逆転劇で、ようやく応える事が出来ました。

結果的には坂倉将吾の幸運な内野安打が同点打となったり、末包昇大の平凡なショートゴロが中野拓夢のとんでもないエラーを誘発したりと運が味方した部分が多かったですが、一方でこれまでの試合同様に打線全体で繋ぐ意識が高かったのも大きかったかとも思います。

来日初の…そしておそらくは球団史上初の左投右打ちの4番での出場となったライアン・マクブルームも昨日同様に無暗に力まない打棒でむしろ「繋ぐ4番」としての働きを見せてくれました。

長距離砲としての活躍が期待されていた点から考えれば少々物足りませんが、来日半月も立たずキャンプにもオープン戦にも参加していない状況である以上は今のところは、これも仕方ない事かもしれません。

 

それにしても圧倒的に下馬評が低かった最下位確実と言われたチームが3連覇の時ですら果たせなかった開幕5連勝は本当に驚きです。

最終回のロベルト・コルニエルの酷い投球を見ての通りブルペンの不安は拭えませんが、それを補って余りある先発投手の充実と、試合前までなんとリーグ首位打者だった上本崇司に代表される打線の意外過ぎる爆発が上手く嚙み合ってこの不可解な結果をもたらしています。

元々選手層が薄いだけにどこまで行けるかは不安ではありますが、とにかく今は行けるところまでこのまま勢いを維持して欲しいものです。

3/29(火)○「劇的な結末を呼び込んだのは…」(カープ2022)

広島東洋カープ3×-2阪神タイガース

1回戦(カープ1勝)

 

勝利投手 矢崎1勝

敗戦投手 ケラー1敗

 

本塁打

(C)-

(T)-

 

打点

(C)小園①西川②

(T)糸井①大山①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里②-黒原-松本-矢崎

(T)西勇①-渡邊-岩崎-ケラー②-湯浅

 

先発、九里は6回に逆転を許すも6回2/3を2失点。

打線は3回裏に先制以降は9回まで無安打の拙攻。

リリーフ陣が無失点で抑えて迎えた最終回に西川の逆転サヨナラ打が飛び出し開幕4連勝。

菊池涼介プロ野球史上8人目の通算300犠打を達成

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桜が満開を迎えつつある一方でベンチにストーブが設置されるぐらいの冷え込みにもなった広島で迎えた本拠地開幕戦。

同時に3年ぶりとなる動員制限なしでのマツダスタジアムでの試合ともなりました。

目下、カープは前回の横浜との開幕3連戦で開幕3連勝を飾っています。

これは優勝した2018年以来4年ぶり…と同時にビジターでの開幕3連勝は最後に最下位になった2005年以来17年ぶりという不吉な数字でもあります。

更にいえば、2005年に開幕3連勝した後に対戦したのも、今日と同じくこの年優勝していた阪神だったというのもどことなく不吉。

その阪神西勇輝秋山拓巳、伊藤将司と二桁勝利を挙げた実績のある投手をわざわざこのカードにぶつけるという策に出ました。

確実に勝利する為とは昨年日本一となったチームとの開幕カードで手を抜いてまで、昨年はCSにかすりもしなかったたかが4位のチーム相手にここまでする理由がよく分かりませんが…しかし、その狙い上手くいっていたかと思います。

案の定、カープ戦では無敵の強さを誇る西勇輝相手に打線は先制点は序盤で挙げたものの以降は1本も安打を放つ事すら出来ず最少失点で6回2/3まで悠々と泳ぎつかれてしまう貧打を披露。

以降も8回まで無安打が続いて敗色濃厚となりましたが…。

9回裏にそれまで全く打てる気配はせず外野の守備の危なっかしさだけが目立った新外人ライアン・マクブルームの安打をきっかけに打線が繋がり最後は前の試合と同じく西川龍馬が起死回生の一打を決めてサヨナラ勝ちという幕切れ。

特に上記のマクブルーム出塁の後に「神様(西川談)」こと上本崇司と長野久義がしぶとく繋いで西川にバトンを渡すという展開も前の試合と全く同じで余計に劇的です。

もっとも、この逆転劇には開幕戦で散々なデビューとなった相手クローザーのカイル・ケラーの不振と、マクブルームの代走で出た曽根海成の無謀な盗塁が相手の落球でセーフになったり長野の凡打をケラーが弾いて内野安打になったりと幸運に恵まれた部分も大きかったかと思います。

何より苦手な投手をやはり苦手なままにしたという事実も変わらないのですから、打線で勝てたとは言い難いでしょう。

 

むしろ、この劇的勝利の呼び水となったのは先発を務めた九里亜蓮以下の投手陣の頑張りかと思えます。

九里は、最後は得点圏に走者を残して降板とバテてしまった形ですが、逆転打を許したとはいえ無死満塁のピンチから適時打など決定的な当たりは許しませんでしたし、後を受けたルーキー黒原拓未もプロデビューでいきなり2死2塁3塁というピンチを凌ぎました。

また、前回のプロ初登板が不本意だった松本竜也も1イニングを無得点で抑え、矢崎拓也に至っては期せずしてノーヒットノーラン未遂となったプロ初勝利以来実に5年ぶり、また登録名「矢崎拓也」として初の白星を飾る事にもなりました。

未だに継投パターンが決まったとはいえず質も層も薄い状況のチームにあって新人含めた継投でこれだけ粘れたのがやはり大きかったかと思います。

現状の栗林良吏の調子も併せて決して相手チームのブルペンが直面している苦難を嘲笑う資格などこのチームにはないのですが…これで上手く回って欲しいものです。

03/27(日)○「開幕3連勝」(カープ2022)

横浜DeNAベイスターズ6-7広島東洋カープ

3回戦(カープ3勝)

横浜スタジアム

 

勝利投手 中崎1勝

敗戦投手 山崎1敗

セーブ投手 栗林1セーブ

 

本塁打

(C)-

(De)佐野1号①宮崎1号①牧1号①

 

打点

(C)上本①長野②西川④

(De)楠本②佐野①宮崎①牧②

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤②-コルニエル②-塹江-中崎①-栗林①

(De)坂本④-エスコバー-山崎③-田中

 

先発、遠藤は3回裏に先制を許した後、代打を送られ4回2失点で降板。

打線は4回までパーフェクトに抑えられるも5回表に上本と長野の適時打で逆転。

リリーフ陣が打ち込まれて逆転を許すも最終回に西川の適時打で逆転し開幕3連勝を飾る

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2日連続での横浜スタジアムでの観戦となった今日は、昨日と異なり3塁側内野席での観戦。

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ベイスターズ選手寮である青星寮のカレーを食べながら見回すとコロナ禍を経て満員での動員を取り戻した現状でも、ベイスターズファンの方が圧倒的に多い事に改めて気づきます。

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むしろ、私の座席の周りも大半がベイスターズファンだらけ。

一昔前の横浜スタジアムの3塁側内野席といえばカープファンと空席が目立つようなエリアだったのですから本当に変わりました。

勿論、これはカープの人気が落ちたという事ではなく、DeNA球団の努力の証という事。

満員になったからこそ改めて良い球場になったなと感心してしまいます。

もっとも、昨日も今日も売店の行列は大変なもので、本来はこれがあるべき姿とはいえなかなか慣れるのに時間がかかりそうです。

こういう事があるから今季は出来るだけ早めに球場入りする必要があるかと思いますね。

 

試合の方は、先発が滑り込みでローテーション入りを果たした遠藤敦志という事もあって2試合連続の二桁得点の勢いを駆って序盤から得点を重ねるという展開を目指したいところでしたが、さすがにそうは問屋が卸しませんでした。

相手先発の坂本裕哉の前に4回までパーフェクトに抑えられるという事態に陥りまずまずの立ち上がりとなった遠藤に援護点を与える事ができませんでした。

遠藤は5回表の好機で打順が回って代打を出された事もあり4回2失点という結果に終わりましたが、内容的には勝利に値する投球は見せてくれたかと思います。

特に3回表に先制打を許したもののその後に続いた佐野恵太、牧秀悟という好打者たちを連続三振に打ち取るなど粘りを見せた場面は素晴らしいものでした。

次回以降に是非とも期待したいものです。

一方で接戦になった場合の振る舞いが心配されていたリリーフ陣ですが、こちらはロベルト・コルニエルと中崎翔太が相次いで本塁打を浴びて2点差を守り切れずにあっさり逆転されるという結果。

森浦大輔のあまりの不調から呼ばれただけのコルニエルはともかく中崎に関しては島内颯太郎と共にセットアッパーとして期待されただけに非常に残念。

今日が今季初登板となった栗林良吏も制球が全く定まらないというオープン戦でも見られた状況から抜け出せず明らかに不振に陥っている事も併せて今季も継投に悩まされる事が多くなりそうです。

もっとも、今日の開催されたカードのうち4試合が終盤の逆転劇となった事からも分かる通りどこも今季は難しいようですが…。

 

先発が5回持たずにマウンドも降り継投も失敗という状況の中で、打線は先制されて逆転して逆転されるという忙しい展開をものともせず結果的には今日も得点を重ねる事ができました。

特に5回表の逆転劇は上記の通り決して悪くはなかった遠藤を1点差ビハンドで下げたうえで長野久義を投入して逆転した場面などベンチの好采配と呼んで良いでしょう。

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もっとも、その直後に長野の走塁ミスがかえって相手のエラーを誘発させるなどの幸運に助けられたという事もありますが…。

今日も含めてこの3連戦は全体的にどの打者も打てているのですが、今日も昨日に続いて上本崇司の活躍には驚かされました。

2安打を放ったうえにそのうち1本目は1点を返す適時打、2本目は9回2死から逆転の呼び水となった内野安打といずれも重要な当たりばかり。

恐らく2試合連続打点を挙げたのも初めてですし、この1カードだけでこれまでの現役生活で最多打点にあと1打点で並ぶことになった形。

開幕スタメンに選ばれた時は多くのファンの頭にクエスチョンが浮かんだ彼の思いもよらない快進撃は一体どこまで続くのでしょうね…。

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