広島東洋カープ10―2阪神タイガース
2回戦(カープ2勝2敗)
マツダZoom-Zoomスタジアム広島
勝利投手 床田1勝1敗
敗戦投手 岩貞1勝1敗
本塁打
(C)鈴木4号②5号③松山1号①會澤1号①
(T)福留1号①
打点
(C)鈴木⑤菊池①松山②會澤①
(T)上本②福留①
投手
(C)床田②-一岡-中田①-菊池保
(T)岩貞④-藤川③-尾仲③-守屋
先発、床田は中盤味方のエラーで失点も6回2失点と試合を作る。
打線は鈴木の2本の本塁打含め一発攻勢で今季最多の10得点。
先発の頑張りに4番が応えて連敗を止める。
床田は2017年4月以来のプロ2勝目。
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一昨年前のシーズンで開幕ローテ入りしプロ初勝利を挙げながらも故障により長らく白星はおろか、登板からも遠ざかっていた床田寛樹に待望の白星がもたらされました。
実績が皆無なうえに故障明けながら、先発投手陣の層の薄さからいきなり開幕2戦目を任されるなど少し期待が大きすぎて酷ですらあったのですが、見事にそれに押しつぶされる事なく最高の結果を見せてくれた姿は私を含めて多くのファンに勇気と感動を与えてくれるものでした。
故障後にトミー・ジョン手術を受けた投手ながら、その割には球速も球威も良いとは言われていた床田。
これは手術の効果…だけではなく、辛く長く必ずしも努力が報われる保証などどこにもなかったリハビリの日々の中で挫けず努力を怠らなかった証と言えるでしょう。
チームが隆盛を極める中で2年という長い雌伏の期間を耐えた強さをこれからも発揮してくれる事を祈るばかりです。
貧打がここまで続いた末にあろうことか堂林翔太の如き選手をサードスタメンで起用するまで追い詰められていた打線は鈴木誠也が躍動しました。
昨日に続いて2試合連続の2ランに続いてダメ押しの3ランと素晴らしい勢いを見せてくれています。
特に最初の2ランは相手の自滅で先制はしたものの床田の頑張りに応えるにはあまりに頼りない展開だっただけにまさに値千金ともいえるものでした。
その後、不振でここまで散々打線の足を引っ張ってきた松山竜平や會澤翼にも決定的な当たりが出てきた事からもその大きさは分かるかと思います。
今季初の2桁得点とはいえ適時打が少なく大雑把な印象が抜けない打線。
とにかく誠也が頑張っているうちに周囲の選手が試合を決める活躍を見せるべきでしょう。
投打ともに輝いた選手がいた一方で今後への不安が深まるばかりなのが上記のとおり堂林を起用するというベンチが集団ヒステリーを起こしたとしか思えない事態にまでなったサード。
案の定、堂林の何の進歩も今後の期待も感じられないエラーが失点に繋がると、代わって入った安部友裕もこれまた開幕3戦目を思い起こすような無様極まりないエラーで床田の2年ぶりの勝利を邪魔する為に試合に出ているとしか思えない始末。
この愚か者二人が床田と誠也を中心にした勝利の歓喜の輪に入る資格がないのは勿論ですが、明らかに守備が出来ない選手をビハンドならともかく、僅差でリードの場面で起用するベンチの意図も分かりません。
年齢的にも実力的にも彼ら二人にはサードの守備に関してはもはや伸びしろはない訳ですから諦めて守備専任の選手をああいう場面では入れるべきでしょう。
要するに「使う奴が悪い」という事です。