吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

5/14(火) ○「ツキと日程を活かして」(カープ2019)

広島東洋カープ9-4東京ヤクルトスワローズ

7回戦(カープ2勝5敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 レグナルト2勝

敗戦投手 原2勝3敗

 

本塁打

(C)バティスタ8号②

(S)-

 

打点

(C)鈴木①バティスタ②會澤②安部②西川①

(S)雄平②村上①太田①

 

投手

※数字は失点

(C)野村④-レグナルト-九里-一岡-フランスア-中崎

(S)原⑥-ハフ①-大下①-中尾-風張①

 

先発、野村が連打を浴びた末に四球で自滅し3回2/3でノックアウト。

打線は、序盤から得点に成功し5回に失策と押し出しで逆転に成功。

リリーフ陣の好救援と追加点が効いて3連勝。

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負け越し8という絶望的な状況から勝ち越し1まで持ち越したカープの今日の相手は、ここまで延長戦では日本ワースト記録となる12失点を喫した歴史的大敗も含めて6戦で5敗と大きく負け越しているスワローズ。

先週末の読売戦では初戦で18失点と記録的な大敗を喫しながら最終的に連勝でカード勝ち越しを決めるなど試合巧者ぶりも垣間見える難敵です。

そんな相手に、先発の野村祐輔が早々にKOされるという苦しい展開ではありましたが、終わってみれば5点差をつける勝利。

勿論、今日の勝因は2度の逆転を許しても食らいついていった打線の粘りと層の厚いリリーフ陣…ではなく変則的な2連戦+3連戦というリリーフ陣を潤沢に使える今週の日程と、微妙極まりない球審による四球連発及び失策で相手が自滅してくれた運によるところが大きかったかと思えます。

そもそも5回の鈴木誠也の平凡極まりない当たりを相手サードが普通に取っていればスコアは逆になっていた可能性が高い訳ですし…。

とはいえ、勿論それだけとは言えません。

リリーフ陣は先発が4回途中4失点で降板する荒れ気味な状況で9回に投げた投手以外は完璧に抑えてくれましたが、中でも僅差の中盤で投げたカイル・レグナルトと九里亜蓮の存在が効いていました。

九里に至っては、やはり彼は先発なんかよりもミドルリリーフの方がずっと向いている天職だと言い切って良いかと思えるぐらいです。

彼らのような「ミドルリリーフ」は試合展開によっては複数イニングを投げる事も想定され、勝ち負けもつきにくく、貢献度のわりには注目が低い若干損な立場にあります。

それだけにそういう仕事をこなせる投手が複数いると本当に心強い限りです。

 

また、打線も決定的な場面ではツキに恵まれたものの、安部友裕の適時打に代表されるように、その後の追加点でそのツキを逃さない努力を見せることが出来たのは良かったかと思います。

昨年までの破壊力にはまだまだ及びませんが、相手がミスをしたらそこに徹底的につけ込むという「底意地の悪さ」をようやく見せることが出来たのは何よりです。

 

ところで、今日の試合で絶不調だった田中広輔が4試合連続となる安打。

こうなると「我慢の起用が実って遂に復活した」と言いたい方も大勢いるかと思いますが、所詮は4試合連続安打の内訳は1試合1本ずつで、うちシングルヒットが3本。

はっきり言って調子に乗るのはまだ早いかと思います。

そもそも、彼がまだまだ復調とは言えない理由は長打が出ない事でも複数安打でもなく、四球がまったく出てない事でしょう。

思い出して欲しいのは広輔といえば「早打ち王国」のカープ歴代の1番打者でも稀有なほどの出塁率が武器だった選手という事。

従って、今のように空振りが多く、複数回四球で出塁してチャンスメイクする本来の動きが出来ない状況は単なる小休止としか言いようがありません。

一方、守備での貢献が大きいにも関わらずたった2試合打てないだけでスタメンを外された野間峻祥は今日で2試合連続の猛打賞。

どれだけ不振でも試合に出続けて、一日一安打で喜ばれる程度の打者とどちらがより重要かは一目瞭然でしょう。