24回戦(カープ13勝11敗)
勝利投手 田川1勝1敗
敗戦投手 塹江1敗
セーブ投手 マクガフ6勝3敗10セーブ
(C)磯村4号②
(S)雄平12号②廣岡7号②8号③
打点
(C)坂倉①松山②磯村③堂林①
(S)雄平②廣岡⑤バレンティン①
投手
※数字は失点
(C)塹江④-中田①-レグナルト③-ケムナ-遠藤
(S)田川①-ハフ-石山④-梅野-マクガフ②
先発、塹江は2回以降打ち込まれ3回1/3を4失点でノックアウト。
打線は6回まで1失点に抑えられ磯村の3打点の活躍で中盤以降に反撃も及ばず。
序盤の大量失点が響いて惨敗し、カード初戦を落とす。
7回にケムナがプロ初登板を記録。
------------------------------------------------------------------------------------
この日は試合終了後に今季限りの現役引退の表明とカープ球団の駐米スカウト就任を発表したブラッド・エルドレッドの引退セレモニーが開かれるとあって多くのファンの注目が集まる試合となりました。
試合前には鈴木誠也による場内アナウンスというおまけ付きで本人が打撃練習に登場したり、5回終了時にはもはや彼のシンボルマークにすらなった「ママチャリ」に乗って家族と共に登場するなど今季最高の入場者数となったマツダスタジアムは大いに盛り上がりました。
昨年の退団直後から私も含めて多くのファンが彼に感謝を伝える機会を欲していただけにそれが最高の形で実現した事は本当に喜ばしい事。
しかし、「セレモニーの前座」ことカープの試合は散々なもの。
今季初先発となった塹江敦哉は初回こそは良い立ち上がりだったものの2回から早々に馬脚を露わして4回途中でノックアウト。
3年前の優勝決定の試合の翌日に1死も取れずに天文学的な防御率を残したあの試合以来の先発でしたが、内容結果共に何の進歩も成果も感じられず逆に今季終了後の契約については一考を要する事となっただけでした。
また、打線についても最終回に一時8点のリードで1点差まで詰め寄ったものの、中盤までの酷い攻撃を考えるとたんなる帳尻合わせ程度にしか思えません。
そもそも、上記のとおり試合を作ることすら困難な実績の皆無な投手が先発する試合でこんな試合運びをすれば敗れるのは必然とすら言えます。
カープというチームはこういう特別な雰囲気の試合をえてして散々なものにするのは良くある事ですが、今回もそうなってしまったのは大変残念。
しかし、その後のエルドレッドのセレモニーの感動は揺らぐことはありません。
公私に渡って支えてくれた球団通訳への感謝に始まり、両親、家族、球団、スタッフ、チームメイト、ファンへ飾ることのない素直な言葉で真っ直ぐに感謝の気持ちを伝えれるのはまさに生真面目な彼だからこそ。
成績だけでいえば入団して1年ほどで帰国して不思議ではない決して順風満帆とは言い難かった来日当初から、投手に優先的に外国人枠を割り当てる必要があったチーム事情故に必ずしも常時1軍にいられなかった時期も少なくはなかった彼のカープでの7年。
舞台が超満員の球場でも由宇のような山奥でも決して変わらなかった野球に対する真摯で真面目な姿勢は本当に称賛以外の言葉が出てきません。
「広島を愛し広島に愛された男」の称号は決して数字だけでは無いことは私がわざわざここで書くまでもなくカープファン全ての共通項です。
自身がどれだけ打っても勝ちに直結する事が少なかった暗中模索の時代から3連覇の栄光までチームの中核にあって支えてくれた男の最後の輝き。
私も多くのファンと同じく決して忘れはしないでしょう。
ありがとうビッグカントリー
ありがとうブラッド・エルドレッド。