12回戦(カープ5勝5敗2分)
勝利投手 フランスア1勝1敗7セーブ
敗戦投手 岩崎2勝2敗
(C)菊池涼5号①坂倉3号②
(T)大山13号①
打点
(C)菊池涼①坂倉②上本①
(T)梅野②大山①
投手
※数字は自責点
(C)森下②-塹江-フランスア①
(T)西勇③-岩貞-馬場-岩崎①
先発、森下は6安打を浴びるも7回2失点の好投もフランスアが救援失敗。
追いつかれた直後の9回裏に上本の7年ぶりの適時打が飛び出し今季初のサヨナラ勝ち。
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ここまで3試合連続QSで3連勝を飾ってきた森下暢仁。
前回対戦時にプロ入り初の完封勝利を飾った相手に最後は若干バテてしまったものの7回2失点と見事な投球を見せてくれました。
与四球1奪三振8からもわかる通り相変わらずのテンポの良い投球でしたが、4回以降は打線が無安打とさほど援護に恵まれなかったのが残念。
もっとも、現状では調子が上がらない打線では天敵とも呼べる西勇輝を相手に3打点も挙げられた時点で奇跡的とよぶべきかもしれませんが…。
しかし、それも今月は自責点0での活躍を見せていたヘロニモ・フランスアが救援に失敗した事で全てフイに。
ここまでの活躍から安易にフランスアを責める事は出来ませんし、バタバタした動きで併殺を失敗したばかりかとんでもない悪送球まで見せた上本崇司についてもタイミング的には同点は避けられなかったかと思います。
とはいえ、試合の結果に関して多くのファンの興味が完全に失われたも同然の展開になったのもまた確かです。
しかし、ここで驚くべき事が起きて何故か勝利を納める事となりました。
例えて言うなら「ウミガメの産卵」もしくは「ダイオウグソクムシの食事」。
いや、7年ぶりのプロ通算3回目となる上本の打点となるとそれ以上の貴重な光景かと思われます。
何しろ上本といえば、ほとんど縁故採用に近い経緯での入団にこの程度の成績でプロ野選手を8年も続けていて一体彼が何の競技の選手であるかすら分からなくなっていたも同然の選手。
彼が3打点目をあげるまでの7年もの間で打席に立つこと自体が投手以上に極めて稀でしたから、一時期彼はプロ野球選手のくせに自前のバットを持っていないのではと疑ったほどですから…。
しかもそれがなんと、プロ入り初のサヨナラ打。
偶然、今日は我が国の総理大臣が電撃的に辞任を表明したニュースが全国を駆け巡りましたが、個人的にはそれに匹敵するぐらいの衝撃です。
シーズンの半分に差し掛かったあたりで漸く今季初のサヨナラ勝利を飾る程度のチームの勝利などにもはや何の意味などありませんが大変めずらしいものを見せて貰えました。
まあ、走者がホームインする前に選手がグランドに雪崩込んで場合によっては得点が無効になるかもしれないという致命的なミスをやらかしてもいるのですが…。