18回戦(カープ9勝9敗1分)
勝利投手 ロドリゲス3勝4敗
敗戦投手 床田3勝7敗
セーブ投手 R・マルティネス2勝20セーブ
(D)木下4号③
打点
(C)松山①鈴木⑤
(D)遠藤②木下③高橋①阿部②
投手
※数字は自責点
(C)床田③-菊池保②-中田-中村恭-島内-藤井②
(D)ロドリゲス③-谷元-福-祖父江-藤嶋③-R・マルティネス
先発、床田は先制点を奪った直後の2回表に4失点を喫するも6回まで投げ抜く。
打線は鈴木誠也が2本塁打3打点の活躍を見せるも中盤の再三の好機を活かせず。
終盤、リリーフ陣が打ち込まれて惨敗を喫して2連敗。
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この試合に先駆けてマツダスタジアムで石原慶幸の引退記者会見が開かれました。
カープのフランチャイズプレーヤーとして低迷期から3連覇まで19年間に及んだ現役生活の中の半分以上は苦難に満ちた道のりだった筈ですが、それを「幸せな時間」と言い切ってくれたのは苦難ゆえに掴んだ栄光が素晴らしいものだったという事なのだと思います。
引退する石原の思い出に関しては引退試合の日に改めて書きたいと思いますが、あの会見のさっぱりした表情を見ると彼がいるチームを見つめ続けた歳月に思いを馳せて誇らしさと共に寂しさが去来します。
一方、試合自体はその石原の現役生活で苦難の時代だった2010年前後を重い浮かべるかのような投手陣の質の低さが顕著に出た試合でした。
先発、床田は初回に先制点を貰いながら直後にあっさり4失点。
宇草孔基のエラーもあり自責点は3であり6回を投げた以上は久方ぶりのQSはきろくできましたが、序盤にこれだけ失点を喫するとなると試合を作れたとは言い難いです。
昨日、ヘロニモ・フランスアを2イニング投球させるなど勝っている時に起用する投手を使い切った状況のリリーフ陣は2線級を起用せざるを得ないのは仕方ありませんし、ビハインドを維持できない事も想定内です。
そもそも現状を打破出来る以前に将来性すら感じられない投手しか今の一軍には一握りしかいないのですから。
とはいえ、それが菊池保則のような到底1イニングを無失点で抑えるのが奇跡のようなレベルの投手を調子に乗ってイニング跨ぎさせた挙げ句、かえって投手を逐次投入する事態を招いたベンチの場当たり的かつ反知性守備とも呼べる愚かな行為を看過する理由にはなりえません。
これでは田中法彦のような実力はともかくフレッシュな投手を一軍登録した意味すら分からず、勝ち負け以前にチームマネジメント自体がまったく考慮されていないとしか言いようがないでしょう。
数字自体は平均以上のものを持っていても試合の主役になる事が今季は稀な鈴木誠也が珍しく2本塁打と大暴れしたにも関わらず試合が惨敗に終わるという弱いチームの典型を新たに見せた試合と呼べるでしょう。
引退会見を開いた功労者の苦難の時代を再現するかのような試合になったのは大変遺憾であると共に悲しく思います。