吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

10/22(木)○「消化試合の流儀」(カープ2020)

阪神タイガース5-9広島東洋カープ

23回戦(カープ8勝12敗3分)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 薮田1勝2敗

敗戦投手 岩田1勝2敗

 

本塁打

(C)ピレラ11号③

(T)原口3号③

 

打点

(C)會澤①堂林①西川①長野①田中広①鈴木誠①ピレラ③

(T)糸原①原口③

 

投手

※数字は自責点

(C)薮田②-塹江③-ケムナ-フランスア

(T)岩田⑥-小川-能見-エドワーズ-岩貞②-藤川

 

先発、薮田は5回まで1安打無失点の投球で6回2失点と試合を作る。

打線は初回から繋がり3回までに6失点も以降は8回まで無得点。

塹江が崩れ1点差に追いつかれた9回表にピレラの本塁打で突き放し今季最後の甲子園での試合を勝利で終える。

薮田は2年ぶりの白星。

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プレーオフが行われない今季にあって優勝の可能性が完全に消滅したのが昨日。

初のプレーオフ進出を遂げた2013年以降でAクラスを逃した2015年と2019年は最終戦までプレーオフ進出の可能性を残していたわけですから純然たる消化試合というのは実に8年ぶりという事になります。

で、その記念すべき消化試合の開幕戦はこれまでの適当な試合が嘘のように序盤から優位に試合を進めて、6回7回だけで5失点を喫して一時6点差を1点差まで詰め寄られる辺りの「らしさ」は見せたのものの勝利となりました。

もっとも、こんな次のステージに繋がる事もないオープン戦以下の価値もないような試合ですから勝敗など二の次なのは言うまでもありません。

むしろ今日の試合の先発が薮田和樹で、スタメンには長野久義、ホセ・ピレラ、上本崇司が名を連ねるには唖然とさせられました。

ファンの方には大変申し訳ないですが、言わせて貰えば彼らはそれぞれ「ピークを過ぎた終わった投手」や、「ロートル」に「伸びしろのない冴えない中堅」に「来季以降の契約が微妙な外国人」に過ぎません。

負傷した宇草孔基はともかく、こんな勝敗に意味がない試合で大盛穂や葉月隆太郎を起用しない理由が分かりませんし、二軍での大活躍が認められて支配下登録を勝ち取った藤井黎來を二軍に落としたばかりか田中法彦にもまったく出番を与えないとは…。

正直、この期に及んでこんなメンバーで試合に臨む必要がどこにあるというのでしょうか?

ベンチに居座る連中は何も考えずに試合に臨んでいる…というより昨日優勝の可能性が無くなった事やプレーオフが今季は無いことすらを知らないし興味もないとしか思えません。

勿論、今日の試合で薮田は久しぶりにまともな投球を、長野やピレラは試合を決定づける活躍をそれぞれ見せて最低限以上のパフォーマンスをファンに提供してくれた事は確かです。

また、全員若手でスタメンを組むべきなどとも思いません。

しかし、これが森下暢仁のような個人記録がかかった投手の試合ならまだしも、ローテーションの谷間の投手の試合でまったくの中堅以上のメンバーで試合をする必要も今更どこにもないでしょう。

カープという球団は成績や能力に関わらず最低3年以上、指導者はその地位に居座ることが約束されているという世界的にもかなり特異な契約形態を持っているのは周知の事実。

それならばもはや勝敗が度外視されている消化試合においては来季以降の長いスパンを見据えて戦う事がベンチを預かる者としての義務の筈です。

それが果たせない以上は、改めて佐々岡真司監督以下の指導者たちにその資質が無いと言い切っていいかと思えます。