5回戦(カープ3勝2敗)
東京ドーム
勝利投手 高橋昴1勝
敗戦投手 戸郷2勝2敗
セーブ投手 栗林7セーブ
(C)鈴木誠6号②西川4号②
(G)坂本4号②
打点
(C)小園①高橋昴①鈴木誠也②西川②
(G)坂本②戸郷①
投手
※数字は自責点
(C)高橋昴②-中田-大道-塹江-栗林
(G)戸郷④-大江-鍵谷-高木-田中豊-ビエイラ②-桜井
先発、高橋昴也は序盤に3失点を喫するも以降は立て直して5回1/3を3失点。
打線は1点差の5回表に鈴木誠也逆転2ランと8回表の西川の2ランもあり6得点。
リリーフ陣も無失点で凌いで逃げ切り連敗を3で止める。
高橋昴也がプロ入り初打点を記録。
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試合前に球団史上初の日本一にも貢献し、1970年代後半のカープで活躍したエイドリアン・ギャレット氏が奇しくもチームメイトだった「鉄人」衣笠祥雄氏の命日だった昨日、死去したというニュースが入ってきました。
私が生まれる前に活躍していた選手ですがカープにおける外国人史上初の40本塁打とオールスター戦MVPはカープの歴史を紐解けばすぐに出てくる偉業。
数字の上での功績は同時期に来日したジム・ライトルに譲りますが、緊急時には捕手を務めるなど「義理人情が分かる男」と大変記憶に残ったこのレジェンドとして、いつまでも語り継がれるに違いありません。
さて、リーグ5位の得点数に留まる貧打が響いてここ5試合勝ち星がない状況のカープ。
今日の先発は前回の3年ぶりの復帰登板で好投を見せた高橋昴也でしたが、初回に坂本勇人から先制弾を浴びるなど不安定な立ち上がり。
2回裏には小園海斗のエラーがきっかけで走者を溜めて投手の戸郷翔征にスクイズを決められた時点で3回もたず降板の予感すら漂いましたが…最後は中田廉に助力を仰ぎながらも何とか6回まで持ちこたえてくれました。
また、2点差つけれた4回表2死から放ったプロ入り初の打点となった適時打は自身にとっては勿論、拙攻に苦しむチームにとっても黄金の価値をもたらしました。
このような攻守に渡る奮闘の末に3年前のトミージョン手術からの復活を経て実に1031日ぶりの勝利を手にした姿は本当に感動的でした。
一昨年前も同様の事例から復活した床田樹寛が飛躍を見せましたが、彼もそれに続いて欲しいものです。
一方、あまりの酷さに「誰かが勝手に打ち始めるのを待つしかない」と半ば投げやりな状況であった打線でしたが、それは昨日、打順を入れ替えたばかりの鈴木誠也と西川龍馬のアベック弾という形で意外にも早く来ました。
そのうち昨日の本塁打を場内アナウンスが150号と勘違いして訂正されるという珍事に遭遇した鈴木誠也にとっては今日の本塁打は正真正銘の打ち直しともなりました。
そう言えば、2014年に彼がプロ入り初本塁打を神宮球場で放った試合は現地で観戦していました。
同行者が来るのを球場正面で待っていたのでその場面は見逃してしまいましたが、12年ぶりにシーズン勝ち越しが確定した試合でもあり、喜びのあまり帰りに渋谷で痛飲した挙げ句、終電を乗り過ごして夜行バスで帰った事も含めて大変懐かしいですね…。
実力的に考えれば通算300号は固い彼にとってこれは単なる通過点に過ぎませんが、やはり素晴らしい記録。
もっとも、二人の本塁打はいずれも得点圏に走者を置かないうえでの「個人技」であり、肝心の得点圏では2度の満塁の好機で挙げた得点は小園の内野ゴロの間の1点のみ…というよりまともに得点圏で仕事したのが上記の高橋昴也のみという惨状。
そういう点を見れば今日の結果をもって打線復活の兆しとはなり得ないでしょう。
また、積極走塁の名の下に走塁ミスを重ねる一方で、上記の通り3カード連続でスクイズを簡単に決められるこのチームは一体何なのでしょうかね?