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カープと趣味の日記

10/14(木)○「長崎から来た二人」(カープ2021)

広島東洋カープ5-3横浜DeNAベイスターズ

回戦(カープ勝敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良9勝5敗

敗戦投手 ロメロ4勝3敗

セーブ投手 栗林1敗33セーブ

 

本塁打

(C)鈴木誠35号①

(De)-

 

打点

(C)鈴木誠①小園②西川①松山①

(De)柴田①-楠本①-宮崎①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良②-森浦-島内①-バード-コルニエル-栗林

(De)ロメロ②-田中健-平田-三上-砂田

 

先発大瀬良は再三走者を背負う投球で6回6被安打2失点で降板。

打線は相手のミスに付け込んで中盤に5得点も突き放せず。

8回以降で投手4人を投入する継投で逃げ切りに成功しカード勝ち越し。

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今季ドラフトが終わっても12球団で唯一未だに戦力外通告が一人も出ていないという異常な状態だったカープでしたが…試合前に発表された戦力外リストに今村猛の名が入っていたのに驚いたファンは私だけではないでしょう。

3連覇を達成したチームのブルペンの中核を担った投手であるばかりでなくまだ30歳という若さ。

今季も二軍で試合には出ていたので故障で全く投げられないという訳でもないというのですから…。

とはいえ高卒で入団して2年目から勝っても負けても投げ続けて50試合連続登板を果たし3連覇時には2年連続で65試合以上の登板。

特にキャリア前半での酷使はその後の野球人生に深刻な影を落としたのは想像に難くありません。

一部では現役引退という報道も出ていますが、今は彼の今後に向けての決断を見守りたいと思います。

 

偶然ながら今村が戦力外通告と日となった今日の試合での先発は大瀬良大地。

言うまでもありませんが、大瀬良と今村は同い年かつ高校時代から同じ長崎県内でしのぎを削ったそれぞれ全国に名を轟かせたうえに、プロ入り後はそれぞれカープの3連覇に貢献し、広島と長崎の人々を熱狂させてくれた二人。

カピバラ兄弟の長男と次男」などという球団と「大本営」が考えた販促用のチープなあだ名で呼ぶのが失礼なぐらいに奇妙かつ強烈な縁で結ばれた右腕同士です。

大瀬良も試合の出来事を意識して今日はマウンドに上がる際の登場曲をわざわざ今村が使用していた曲に変更するという粋な計らいを見せてくれました。

相手は過去、本拠地ではなかなか勝てていないというベイスターズ相手でしたがいつも以上に気合は入っていたかと思います。

しかし、そんな事とは裏腹に制球は最後までアバウトで何とか6回を2失点ながら内容的には何とかギリギリで踏みとどまるのが精一杯という苦しい投球。

学生時代からのライバルでプロに入って以降は盟友という同級生の事で気合が空回りしてしまったのかもしれません。

本人も不本意でしょうが、それでも2年ぶりの二桁勝利まであと1勝と迫ったのは何よりです。

 

一方、大瀬良以上に苦しかったのが記録に残るだけでも3つのエラーを重ね5失点を喫した先発投手の自責点が僅か2という事からも分かる通り半ば相手が自滅してくれたにも関わらず突き放せなかった打線と、8回表2死無走者から3人も投手を費やし一打同点のピンチまで招いたリリーフ陣。

特に後者はほとんど放送事故にしか見えない通訳のフェリシアーノ氏の無茶苦茶な通訳でロベルト・コルニエルの自身初となるヒーローインタビューが場内の笑いを誘う事になった事をもっても覆い隠す事が出来ないぐらいの酷さだったかと思えます。。

かつて今村が文字通り身を削ってまで守り続けたブルペンが栗林良吏という稀代のルーキーの力を以てしても今はこれほど無残な事になってしまったという現実を改めて思い知らされた気分です。