12回戦(カープ6勝4敗2分)
勝利投手 大瀬良3勝3敗
敗戦投手 大野3勝7敗
(C)-
(D)-
打点
(C)鈴木誠③松山①菊池涼①
(D)根尾①阿部①
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良②-コルニエル-栗林
(D)大野④-ロドリゲス①-田島-橋本-佐藤
先発、大瀬良は初回に失点し、7安打を浴びるも粘りの投球で7回2失点。
打線は初回に鈴木誠の適時打で逆転に成功すると一挙4得点し6回裏にも2得点。
終盤もコルニエルと栗林が無得点に抑えてカード初戦を制し2連勝。
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試合開始直前にゲリラ豪雨に見舞われて中止を余儀なくされた昨日の神宮球場から地元に戻っての前半戦最後のカード。
今日も今日で昼過ぎから広島市内では一部道路が冠水するようなゲリラ豪雨に見舞われたものの、今度は何とか試合を開催する事は出来ました。
先発を務めた大瀬良大地と大野雄大はいずれも主要タイトル獲得の経験もあるチームを代表する投手でありながら今季はゲリラ豪雨どころか慢性的に雨に打たれているかのような低調さを見せてはいましたが…。
いきなり大きく試合が動いた初回の攻防はそんな二人を象徴するかのような展開でした。
大瀬良は先頭打者の京田陽太にいきなり3塁打を浴びると39試合に渡り打点を記録してない根尾昴からあっさり先制点を奪われる酷い立ち上がり。
その後も毎回のように安打を浴びて5回表には根尾の折れたバットがあわや直撃かというヒヤリとする場面もありました。
それでも何とか6回裏はしっかり抑えて2試合連続でQSも達成はしましたが、鈴木誠也が試合後のヒーローインタビューで「勝てずにガリガリになっていった」と比喩したのが適切な表現と思えるぐらい、いつ崩れても不思議ではない不安定さ。
それだけに6回終わって球数は100球近くに達していた大瀬良を、その裏の追加点を挙げる好機でも打席に立たせたうえになお続投させたベンチの判断は誤りとしか思えませんでした。
その後は、幸運にも大瀬良は自身が打った内野ゴロが相手のエラーを誘って追加点を手にしたばかりでなく、7回表も無死1塁2塁のピンチで驚異的な粘りを見せてはくれましたが…それは単なる結果論というものでしょう。
とにかく、大瀬良が調子の悪い中でも今日は最後まで意地を見せてくれた事に限るという事です。
一方、先制された直後の初回に3連打で得た無死満塁の好機で鈴木誠也の走者一掃となる二塁打もあり一挙4得点で試合をひっくり返した打線ですが、その後は得点の予感がほとんどしない拙攻。
正直、初回の好機を活かせなかったら恐らく大野にQS以上を余裕で許していた事でしょう。
5番に座った坂倉将吾が大瀬良のケアに追われた影響がモロに出て打席では完全にブレーキとなっていましたが、5回6回での稚拙な走塁も目立ちました。
結果的には珍しく…というか今季初めて攻守の主軸の活躍が噛み合い大瀬良も長いトネルを抜けて実に3ヶ月ぶりの白星を手にした試合ではありました。
しかしその攻守両方において、試合の始まりから終わりまで腰が引けて動きが少ないわりにいざ動いたら混乱しか巻き起こさないベンチワークの貧弱さは覆い隠しようがないようにも見えます。
この点に関しては大瀬良とは異なり今日の球場のような「雨上がり」を迎えた事にはなりそうにはありません。