16回戦(4勝11敗1分)
勝利投手 森下9勝6敗
敗戦投手 高梨5勝6敗
(C)-
(S)-
打点
(C)菊池涼①西川①
(S)-
投手
※数字は自責点
(C)森下
(S)高梨①-久保-今野-山本
先発森下は初回から安定した投球で9回を4安打無失点で投げ抜く。
打線は3回裏に先制以降は再三の好機を活かせず2得点に留まる。
森下のプロ入り初の本拠地での完封で逃げ切りカード初戦を制する。
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今日は8月6日の「広島の日」に続いて8月9日の「長崎の日」。
核兵器の惨禍に見舞われた御霊を慰霊すると共に広島が「世界で最初に核攻撃の惨禍を受けた都市」である事はもはや変えようがありませんが、長崎が「世界で最後に核の惨禍を受けた都市」であり続ける為に祈る日です。
それと同時に私の故郷である広島を襲った戦禍と同じくらいに、それ以外の戦禍を受けた国内外の街での平和への願いに改めて思いを馳せたい日でもあります。
同時に私はこれまで球場で出会った多くの広島とは縁もゆかりもなくとも広島カープを応援してくれている方々にも、カープというチームをきっかけにそれを生んだ広島という街や、その平和への思いに触れて頂くきっかけになれば、これに勝る幸いはありません。
ところでカープは今日になって復帰したばかりのブライアン・マクブルームが詳細は不明ながらいわゆるコロナウイルスの特例措置で登録抹消となりました。
これで先週、故障で離脱した床田寛樹と、昨日登録抹消された森浦大輔と含めて今季の先発、リリーフ、打線の中核を担っていた選手がことごとく一軍から姿を消した事となりました。
こうなると、コロナ禍の影響をもろに受けて不振が続くといえどもスワローズが勝利を収めるのは容易に思えましたが…。
前半戦のみならず何故か急遽呼ばれたオールスター戦でも中2日で2イニングと酷使された影響が前回登板でもろに出てしまった森下暢仁が見事な投球でそれを跳ね返してくれました。
森下は序盤から球威、制球共に抜群の投球で前半戦ではあれほどマツダスタジアムでは猛威を奮った村上宗孝以下強烈極まりないスワローズ打線を抑えていくとあれよあれよと9回まで投げ切り今季初かつ、意外にもこれがプロ入り初の本拠地での完封勝利。
マツダスタジアムが半ば「ボーナスステージ」と化している村上には猛打賞を許したもののいずれも単打で、彼の前に走者を置かない状況で常に挑む事が出来た事もあり試合を左右する当たりとはならなかったのも幸いしました。
今季は不安定な投球が続くだけに苦しい投球が続いていますが、これをきっかけに再び安定してくれればと祈らずにはいられません。
一方で、そつのない試合運びに定評があるスワローズにしては失策が3も出た事から分かる通り多くの好機に恵まれながら結局は菊池涼介の内野ゴロ以外は8回裏まで一切点が入らなかった打線。
はっきり言って、森下の好投がなければ勝利を得る事はなかったのは容易に想像できますので勝利の輪に加わる価値があるとは思えません。
今日はマクブルームの代役は先週、復帰したばかりの西川が務めて適時打も放ちましたが…さほど説得力のあるパフォーマンスとは言い難く四番で打線が止まるのをしばらく眺める事になりそうです。