09/16(金)○「戻って来た四番と現実」(カープ2022)
24回戦(16勝8敗)
勝利投手 3勝5敗
敗戦投手 濱口7勝6敗
セーブ投手 栗林1敗31セーブ
(C)-
(De)ソト15号②
打点
(C)西川①松山①曾澤①羽月①マクブルーム①
(De)太田①ソト②
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良③-森浦-ケムナ-矢崎-栗林
(De)濱口④-伊勢①-田中健-平田
先発大瀬良は初回に先制点を許すと6回途中に逆転弾を浴びて降板。
打線は5回まで2安打無得点の拙攻も6回7回に打線が繋がり5得点。
2度のビハンドを逆転しリリーフ陣が無失点で抑えてカード初戦を制する。
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前回、阪神に惨敗した事でCS争いに完全に脱落したカープは今日からの4連戦で負け越せば最下位転落の危機にすら陥る状況。
今日は、前回の試合で久しぶりの先発出場で猛打賞の活躍を見せたライアン・マクブルームがこれまた久方ぶりに4番での復活出場となり早速初回に安打を放ちました。
しかし、打線は以降、5回途中まで走者を一人も出せないという拙攻。
正直、無失点で敗れる予感しかしなかったのですが、6回に逆転に成功すると7回には曾澤翼の起死回生の同点打をきっかけに再度の逆転に成功するという意外な展開。
上記の勝ち越しの殊勲打こそ「ドビーの弓」こと羽月隆太郎の一打によってもたらされましたが、マクブルームに加えて西川龍馬、松山竜平と打線の中軸に座った打者が好機で仕事が出来たのが効いたように見えます。
正直、下位もほぼ確定し、来季の契約も微妙に思える助っ人を今更四番に据える事で得られるものはさほどあるとは思えませんが…まあ、ファンが長打を期待出来そうな選手も彼ぐらいしかいない現状なので仕方ない事でしょう。
一方、前回の神宮球場ではせっかく味方が逆転したにも関わらず中盤にあっさり崩れて試合をぶち壊した大瀬良大地は今日も初回に打者二人相手にいきなり失点を喫するという立ち上がり。
以降は何とか最少失点で抑えてはいましたが再び味方が逆転した中盤に逆転弾を浴びるという体たらく。
直前にマウンドから何やら石のような物が発掘されて試合が止まるという珍事もありましたが、同じマウンドで相手も戦っているのですからあまり関係ないでしょう。
前回に続いて改めて彼のキャリアが下り坂に差し掛かっている事を知らしめるようなくたびれようしか感じられません。
もっとも、前回そんな彼を引っ張り続けて試合をぶち壊したのに懲りたのか今日は逆転弾と安打を許した直後に降板させましたが、結果的にこれが奏功しました。
最近は走者のいるイニング途中から登場して前の投手の尻拭いをする役割が板についてしまった森浦大輔が追加点を凌いで逆転の呼び水となると以降もリードを守り抜くことに成功しました。
特に前回登板で不安定な投球を崩れた矢崎拓也が3者凡退に抑える姿を見て安心したファンも少なくはなかったでしょう。
それにしてもシーソーゲームを制したとはいえ、不思議とチームに盛り上がりは感じられませんでした。
それは今日の勝利で4位に浮上したものの、それでもCS出場などより最下位転落の確率の方の高さを心配する方が現実的という過酷な現状ゆえなのかもしれません。