オープン戦(1敗)
勝利投手 菅野1勝
敗戦投手 森浦1敗
セーブ投手 今村1セーブ
(C)-
(G)-
打点
(C)菊池①
(G)中田②中山①
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良-戸根-中崎-森浦③-九里-ケムナ①
(G)井上①-菅野-高梨-山田-堀岡-今村
大瀬良、戸根、中崎が無失点投球も森浦が打ち込まれて3失点。
打線は初回に菊池の適時打で先制も以降は繋がらず散発4安打。
終盤にも失点を喫し攻守で奮わずオープン戦初戦は惨敗。
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カープが今季最初のオープン戦に臨んだ今日の試合の中継を見て感動を覚えた方も多かったでしょう。
何しろ、今季は鳴り物応援が解禁され1回表のカープ攻撃時に「軽騎兵序曲」が場内に響き渡ったのは3年前のコロナ禍が本格的に始まる直前だった2月以来の事でしたから。
鳴り物応援自体について賛否はあるでしょうが、一応はこの国独自の野球観戦の文化であると共に球場と言う空間の非日常性を演出する物であるという事もまた事実です。
今後どのようになるかは分かりませんが、この光景が戻ってきたことを素直に喜びたいとは思います。
一方で、試合そのものはそんな感動とは無関係にとにかく淡々と進むつまらない展開となったのは残念です。
初回に出塁した野間峻祥が菊池涼介の2塁打で一気に本塁まで生還して幸先よく先制したのですが、ここだけ見て試合の視聴の止めた人がいれば幸運と思えるぐらいに攻守ともに見るべきものがありませんでした。
この時期のオープン戦というのはまだまだ定位置争いと言うよりも「新シーズンの顔見世興行」的な一面が大きい訳なので試合の結果に一喜一憂するのは無意味な事です。
しかし、それを差し引いても今日はあまりに酷すぎました。
「オープン戦の開幕投手」となったこの試合の直後に5年連続の開幕投手も内定した大瀬良大地始め投手陣は失点を喫した森浦大輔やケムナ誠は勿論、登板した投手全員が不安定な内容で一人も走者を出さなかったのは2回裏のみでした。
また、打線にしても上述の初回以降は全く見せ場がなく淡々とイニングを消化するだけに終始していましたし、昨年からの課題だった筈の失策からの失点もあるなど一体このチームは一ヶ月ほど沖縄や宮崎で何をしていたのかさっぱり分かりませんでした。
更にいえば、好不調に関わらず開幕スタメンが確定しているような選手は勿論、当落線上にいる筈の選手も全くアピールが出来ておらず、この点では先発を務めた井上温大を始めとして若手・中堅が大いにアピールしまくっていた相手チームとの落差しか感じられません。
情熱的な応援の光景が球場に戻って来ても肝心の選手が初戦からこのようでは新シーズンへの期待どころか危惧しか広がらない気分です。
まさに「笛吹けども踊らず」ならぬ「笛吹けど躍らず」という事です。