オープン戦(3勝3敗1分)
(C)-
(D)-
打点
(C)田村①韮澤①
(D)ビシエド②
投手
※数字は自責点
(C)遠藤-ケムナ-中崎-ターリー-島内
(D)大野雄-山本-勝野-祖父江②-清水
先発、遠藤は5回を被安打3無失点の好投も2番手ケムナが2失点。
打線は6回まで無安打の拙攻で田村、韮澤の適時打の2得点に留まる
リリーフ陣は中崎、ターリー、島内が無失点で抑えるも引き分け
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現在、開催中のWBCに臨みながら腰の違和感を訴えていた栗林良吏が代表を離脱して一足先に帰還する事になりました。
本人の強い希望に加えて骨折しているにも関わらず源田壮亮を帯同させ続けている事から嫌な予感もしましたが…栗山英樹代表監督が栗林の今後を考えてあっさりと返してくれた形です。
栗林の故障は残念ですが、良識的な判断を下せる人物が代表監督を務めてくれていた事は幸運と言えるでしょう。
もっとも、それでも開幕に間に合うかは微妙に思えますが…。
そういう状況ですからオープン戦での最大の注目点…というより憂慮すべき点が開幕前に壊滅してしまったブルペンからまともに開幕を迎えるに足る投手が出て来るかになってしまったうえでのナゴヤドームでの2連戦初戦。
今季名古屋では初開催かつ、新型コロナウイルス蔓延防止に伴うマスク着用義務が撤廃されてから初の試合ともなったこの試合は平日デイゲームにも関わらず19000人近い動員を記録しました。
ナゴヤドームといえば昨シーズンはチームが低迷している影響もあってかシーズン終盤は空席が大変目立っていた印象ですが…これまでスピーカーで流していた応援歌も生演奏となって歓声も戻った事で早速効果があったように思えます。
先発を務めた遠藤淳志は3安打を浴び4回裏にはアリスティディス・アキーノから、あわやという大飛球も浴びましたが全体的には落ち着いた投球で5回無失点と好結果を残してくれました。
森下暢仁のコンディション不良の影響で穴が空いたうえに前回登板の森翔平はじめ6番手候補たちがパッとせず、たいした競争も無くローテーションが確定しているという状況でこれは一安心です。
一方で、栗林、矢崎拓也抜きで開幕を迎える可能性が濃厚なブルペンは一応、自責点は0で試合は終えました。
しかし、2失点のケムナ誠も中崎翔太も試合の入り方が悪すぎて僅差で起用など到底考えられない内容と結果で、ニック・ターリーと島内颯太郎はしっかり3人で抑えたものの二人とも気まぐれな投手ですからまだまだ予断を許さない状況と言えそうです。
とはいえ、この試合で一番酷かったのは打線。
相手チームのエースである大野雄大に5回無安打で抑えられると7回終わって放った安打はライアン・マクブルームのどう考えても振り遅れがたまたまバットに当たったとしか思えない当たりだけ。
主軸や中堅がだらしのない打棒を見せつけてファンの失望をただただ買っただけでこの試合も終わるかと思いきやそうはなりませんでした。
8回表に上本崇司の二塁打に続いて高卒2年目の田村俊介と高卒4年目の韮澤裕也の連続して長打を放って一気に同点に追いついたからです。
特に田村の当たりはそれこそ目の覚めるような当たりで、Jスポーツで解説を務めた宇野勝がそのスイングを称賛していた直後だった事もあり大変強い印象を残してくれました。
外野手のポジションに関しては野間峻祥が全く説得力のないプレーをちんたらと続けている事もあり空きは十分にある状況ですから楽しみな存在になってくれればと願ってやみません。