吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

05/14(日)○「カーネーションと助っ人たち」(カープ2023+カープ観戦記)

読売ジャイアンツ2-7広島東洋カープ

9回戦(6勝3敗)

東京ドーム

 

勝利投手 アンダーソン2勝

敗戦投手 赤星3敗

 

本塁打

(C)マクブルーム3号④

(G)ウォーカー3号②

 

打点

(C)マクブルーム④デビットソン①田中①

(G)ウォーカー②

 

投手

※数字は自責点

(C)アンダーソン-戸根②-島内-ターリー

(G)赤星④-代木②-田中豊-平内

 

先発アンダーソンは3塁を踏ませない投球で7回1安打無失点の好投。

打線は相手失策で先制以降音無しも7回表にマクブルームの満塁弾で突き放す。

終盤、リリーフ陣が崩れるも助っ人陣が躍動し逃げ切りカード勝ち越しを決める。

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延長12回の末に非常に悔しい形で逆転サヨナラ負けを喫した昨日の試合で全くコントロールが定まらない松本竜也を交代させなかった事がファンの間で大きな議論になっていたようです。

ニック・ターリーの3連投とやはり安定感がない大道貴温しか残っていないあの状況で松本に託したのは仕方のない事だと書きましたが…上記のような意見が多くなってしまう理由の一つは今日の先発投手の信頼の無さから来るのかと思えます。

というのも、今日の先発を務めたドリュー・アンダーソンは契約2年目にも関わらずオープン戦から不満しか残らない投球の連続。

先々週の試合で大量援護に守られてようやく今季初勝利を挙げたものの5イニング3失点と試合を作ったとは言い難い投球で、今季の防御率も6点台と助っ人投手としては物足りないを通り越してもはや「ローテーションの数合わせ」以外の何者でもないレベルの投手で正直、打線も今週は中盤まで援護を与えられない迫力の無さも相まって一方的な試合展開になるとすら予想出来ました。

しかし、アンダーソンは、今日はフォーシームだけでなく変化球のコントロールも安定して来日初登板の試合を思い出させるような好投。

好投が報われて最終的には大量援護を経て7回無失点と素晴らしい内容と結果でした。

また、今日は「母の日」という事でスコアカードもピンクとなり、何人かの打者が「いちごポッキー」のようなバットを振り回し、審判がアイスクリームの売り子のような格好で出場するなどいつもと変わった形での開催となりましたが…。

素晴らしい投球と共にアンダーソンが素晴らしかったのはその「母の日」に因んでのコメントを求められたヒーローインタビューで語った彼の言葉でした。

「子供たちを愛してあげてください。そして人生を楽しんでください。」

子育てをするうえで根幹となる愛情の大切さと共に、自分自身の人生も大切にして欲しいと説くこの言葉は少子化が深刻になりおっとり刀で育児の形が官民で変わりつつあるこの国全ての母親にたいして普遍的な意味を持つ言葉ように思えてなりません。

そのアンダーソンを打線は今日も拙攻でなかなか援護は出来ませんでしたが、こちらも今日は助っ人勢が終盤になって躍動してくれました。

特にライアン・マクブルームは前日、土壇場の好機で代打を送られたうえに今日は申告敬遠で満塁を迎えるという状況。

私も正直、これまでがこれまででしたのでビジター内野応援席で応援しながらも「これで打たなくても怒らないようにしよう」と思っていたのですが…なんとここで試合を決する満塁弾。

右中間フェンスギリギリに入るこの球場でしか入らないであろう本当の意味での「ドームラン」ではありましたが、まさに待ち焦がれた4番の働き。

また、個人的には2005年に市民球場で見たグレッグ・ラロッカ以来の外国人選手の満塁弾かつ初めて観戦2試合連続での満塁弾でもあります。

その後、マット・デビットソンが適時打を放ち、ニック・ターリーも相手チームの追い上げムードを見事に断ち切ってこれまで物足りなさばかりが目立っていた助っ人外人が揃い踏みという形でカーネーションと共にファンに勝利を贈る事が出来ました。

アンダーソンにしろマクブルームにしろ、いずれも崖っぷちでの活躍でまだまだ信頼を寄せられるとは言い難いですがこれをきっかけにチームを引っ張って欲しいものです。