14回戦(カープ8勝6敗)
勝利投手 森下6勝2敗
敗戦投手 勝野4勝2敗
セーブ投手 矢崎4勝18セーブ
(C)-
(D)石川昴10号①
打点
(C)大盛②野間①デビットソン②
(D)石川①龍空①岡林①
投手
※数字は自責点
(C)森下②-矢崎
(D)高橋宏①-勝野③-齋藤-藤嶋
先発森下は2回表に先制弾を浴びるも8回3失点の粘投。
打線は2回裏に大盛の適時打で逆転以降は繋がらず6回まで2得点。
7回裏に野間とデビットソンの適時打で勝ち越しに成功後、逃げ切り6連勝
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助っ人外人は全員ハズレで即戦力の新人獲得も2年連続で失敗…。
打線の中軸である秋山将吾も不振に陥り、4番に定着しつつあった西川龍馬も故障で長期離脱…。
これだけ書くと今季のカープは散々なシーズンに思われるでしょうが、前半戦終えて最終的には5連勝を飾り首位と1ゲーム差2位という驚くべき結果。
昨シーズンもオールスター前は2位でしたが、貯金0の名ばかり2位だった昨季と異なり勝ち越しも4年ぶりの「9」ですから二重で驚きです。
球団史上最悪と呼べた前任監督の残した負の遺産に加えて、上記のような惨状をものともせずこの結果を残している新井貴浩監督は新任1年目監督しては平成以降では最高の成績を残したと言って良いかと思えます。
で、その新井監督ですが後半戦緒戦から4番に上本崇司を起用するという奇策に出てスタジアムにどよめきと困惑をもたらしました。
前半戦最後のカードで菊池涼介を4番に据えましたが、それを更に上回る訳の分からない起用です。
恐らくは、菊池を休養させる事になった故の措置ですが…後半戦緒戦から休ませないといけないぐらいに菊池のコンディションは悪いという事が伺われます。
また、こうまでして坂倉将吾を野手で起用するのを拒むとなるとその頑迷さには呆れざるを得ません。
こうして長打が狙えそうなまともな右打者が先発の森下暢仁ぐらいという完全に長打と大量得点の可能性を捨てた陣容で望んだ試合は、森下が序盤に先制弾を浴びる一方で上本を4番に据えた中軸は機能せず終盤には大盛穂の幼稚な捕球ミスで失点を重ねるという展開…。
しかし、結果的には試合は普通に競り勝ちました。
はっきり言って訳が分かりません。
一番の要因をあげれば8回まで自責点2と圧倒的とまで言えずとも前回同様に粘りの投球を見せただけでなくチーム初の長打を放って勝ち越しのきっかけを作った森下の奮闘になるのですが…強いて言うなら「運」としか言いようがないです。
得点圏での活躍がお世辞にも期待できなかった大盛、野間峻祥、マット・デビットソンのまぐれ当たりが次々と飛び出たほか、鈍足を飛ばしたデビットソンのどう考えても無謀だった本塁突入が相手外野手の送球が逸れて得点に至る場面などどう考えても「運が良い」以外に説明のしようがないです。
とくかく先発の頑張りと「運」で突き進むこの奇妙な連勝はどこまで続けられるのか…勝利の喜び以上に困惑が勝ります。