14回戦(9勝5敗)
勝利投手 森3勝1敗
敗戦投手 高橋4勝6敗
セーブ投手 矢崎4勝20セーブ
(C)末包2号③坂倉9号①
(S)オスナ15号③
打点
(C)末包④坂倉①
(S)オスナ③
投手
※数字は自責点
(C)森-大道-栗林-中崎-島内-矢崎
(S)高橋④-木澤-今野-尾仲
先発森は毎回安打を浴びる投球で5回3失点で降板。
打線は序盤から好機を逃す展開も4回裏に末包の3ランで逆転。
6回以降はリリーフ5人が無安打で抑える好救援で逃げ切り9連勝。
7回表2死で栗林が青木への危険球により退場。
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4番を打てる打者がおらず苦し紛れに菊池涼介や上本崇司を4番に据えるという状況に陥りながら重ねた連勝8とますます良く分からない事態となってきたカープ。
これだけ打線に破壊力が無いにも関わらず勝ちを収める事ができているのは抜群の安定感を誇った先発投手たちの頑張りが主要な要因と言えるわけですが…今日の先発は森翔平。
一応、今季2勝を挙げてはいるもののいずれもQSすら遠くフラフラになりながら5回まで何とかマウンドに立っているというレベルの投手です。
それだけにさすがに今日ばかりは厳しい結果になると予想は出来ました。
実際に、森は走者を背負いながら何とかギリギリで踏みとどまるというまるでチキンレースのような立ち上がりで打ち込まれるのは時間の問題に思えました。
案の定、3回表に上本崇司のエラーで広がったピンチからホセ・オスナに逆転3ランを被弾するという展開。
ここまで連勝を大きく補っていたのが野手陣の守備走塁時のミスの少なさだっただけに二重の意味でここまで8連勝を重ねた要因が崩れたかのようでした。
これに加えて失点の直前にようやく固め打ちが出来るようになっていたマット・デビットソンが走塁時に負傷して離脱するというアクシデントもあっただけにますます不穏な雰囲気を感じました。
しかし、それを吹き飛ばしたのがこの8連勝で全く貢献してなかった末包昇大のまさかの逆転3ランでした。
更には5回裏にも坂倉将吾の本塁打で追加点も挙げる事が出来ました。
ここまで長打を期待できる選手が皆無な状況で連勝を重ねているチームにあって、一発攻勢で不利な状況をド派手に覆す事が出来たのは驚きです。
まあ、デビットソンが故障した以上は、このような戦い方がますます見られる事が無くなりそうなので何とも言えませんが…。
一方、これまでの連勝を支えたリリーフ陣は森が予定通り5回で降板して以降は2番手大道貴温から最終回の矢崎拓也まで無安打で許した走者は僅か一人だけという素晴らしい結果を残しました。
もっとも、その一人だけ許した走者が7回表に栗林良吏が青木宣親の頭部への危険球退場によるものというのは大変残念ではあります。
元々、制球力が高く危険球などとは無縁な投手だっただけに大変ショッキングな事態で本人も衝撃を受けている事かと思えます。
また、154㎞の速球が後頭部付近に当たったという事もあって負傷退場となった青木の容態も救急搬送はされなかったという事ですが、こちらはもっと心配にはなります。