03/14(木)△「過大な期待に負けない」(カープ2024)
オープン戦(4勝5敗3分)
エスコンフィールドHOKKAIDO
勝利投手-
敗戦投手-
セーブ投手-
(C)田村1号①2号①
(F)-
打点
(C)菊池①田村③
(F)細川①江越①スティーブンソン①
投手
※数字は自責点
(C)床田-杉田-高太一-塹江-益田③-河野
(F)伊藤②-生田目-福島①-福田-ザバラ①
先発床田は3回を無失点で抑え杉田、高太一も無安打で切り抜ける。
打線は田村が2打席連続本塁打含む3打点猛打賞の活躍で4得点。
終盤にリリーフ陣が打ち込まれてリードを守れず引き分けに終わる。
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若手は育たず、中堅は伸び悩み、助っ人外国人は大外れの予感が漂うというここまで全く良いところがなかったオープン戦での打線でしたが、この北海道遠征最終戦でようやくポジティブさを前面に出せる要素が出てきたのかもしれません。
高卒3年目の田村俊介と言えば昨年初の一軍から僅か10打席しか立っていないにも関わらず日本代表に選ばれたほか、半ば開幕一軍確約扱いととにかく内外からの期待ばかりが肥大化している感がありましたが…。
今日は5回表に好投手伊藤大海から特大の本塁打を放つと、7回表にも2打席連続の本塁打。
更には敗色濃厚だった1点ビハンドの9回表に同点の適時打とその期待に負けない大車輪の活躍を見せてくれました。
とはいえ、これをもって彼が西川龍馬が抜けた外野を牽引してくれるとは思えませんし、そもそもこの手の俊英を鍛え上げる事が出来る要因はお手本としてチームを引っ張る事が出来る選手が必須な筈なのですが…悲しいかなこのチームにはそういう選手は見当たりません。
そうである以上は彼が前田智徳になるのか、鈴木誠也になるのか、はたまた天谷宗一郎や末永真史ぐらいで終わるのかは私には分かりませんが、とにかくオープン戦らしい楽しみな選手が出て来てはくれました。
まあ、育成のチームを標榜するならこのレベルの期待できる若手があと1~2人程度はいないといけない筈なのですが…。
昨日は助っ人がようやく結果を残し、今日は期待の若手が大活躍とオープン戦で低調を極めていた打線に何とかまともに見れる結果がでてきましたが、その反面リリーフ陣についてはこの3連戦で混沌としてきた印象です。
一昨日、昨日とリリーフ左腕が相次いで打たれた展開が続きましたが、今日は高太一が良い投球を見せて何とか踏み止まったものの塹江敦哉がまたしても失点を喫する結果。
このまま塹江が牽引するかと思われたブルペン左腕の開幕争いですがいずれも決定打が無く下手をすればブルペンにこれといった左腕がいない状況で開幕を迎える可能性も出てきたように思えます。
また、一時は開幕ローテーション候補扱いだった益田武尚も四死球連発で自滅する形で大量3失点で大きく開幕一軍入りから後退してしまったのも残念。
まあ、塹江と益田に関しては組んだ捕手の出来があまりに悪すぎたという同情もありますが…。
とにかくこのチームが改めて大きな発見をしたと同時に綻びもまた見つけてしまった形で北海道を後にする事となりました。
やはり開幕以降は苦しい戦いの予想しか出来ない現状を思い知らされます。