吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

4/6 ◯「残業デー」(カープ2018)

広島東洋カープ7-3横浜DeNAベイスターズ

1回戦(カープ1勝)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 野村祐輔2勝

敗戦投手 石田1敗

 

先発、野村祐輔は7安打を浴びるも8回を3失点で投げきる。

打線は初回に押し出しとエラーで先制すると中盤以降も加点し7得点。

初回に逆転以降は終始先行する試合運びで2連勝。

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ここまで2カード終えて5勝1敗と上々の結果を残してはいるもののやはり先発の不安と、リリーフ陣の消耗への懸念が隠せないカープ

そろそろ、先発が7回8回辺りまで投げる試合が見たいもの。

しかし、今日先発の野村祐輔といえば、適当に打たれながらも試合は作り、だいたい6回辺りでマウンドを下りる投手。

その姿はまるで「定時退社」と揶揄されるぐらいですから期待するのは難しかったように思います。

案の定、今日も初回に球数を重ねてあっさり先制を許す展開。

しかし、その後は安定比較的安定した投球で6回に到達すると、その後もマウンドに立ち続けるという「残業」を行い都合8回まで投げきりました。

もっとも、6回以降は露骨にバテてピンチを招いた辺りは力強さに欠ける彼らしい部分でもありますが…。

 

相も変わらず下位打線はプラトーンに拘泥した挙げ句、そろそろ2軍に足を半分突っ込みかけていた堂林翔太をスタメン起用するという冗談のようなオーダーにすら見えた打線。

しかし、それが初回から纏まった加点での逆転に成功の要因となったのですから、分からないものです。

まあ、押し出しにタイムリーエラーと相手に助けられた部分も多いですが…。

しかし、元々相手先発が疲れ始める中盤に一気にギアを入れるかのように畳み掛ける攻撃が出来るのが今の打線ですから、初回から加点するのは先発を長持ちさせるうえで重要な因子と言えます。

更に6回7回辺りの攻撃にはその目論見通りと言える加点で、これが6回に失点してそろそろ降板が見え始めた野村祐輔に「残業」を決意させたと言っても良いでしょう。

 

こういう先発がそこそこな内容でも打線が初回から要所で加点していく理想的な試合はさほど出来るものではありません。

だからこそ、打線が好調で、先発に大きな不安を抱えている今のチームだとこういう試合をどれだけ積み重ねられるかが上位への鍵になると言えるかと思います。

4/5 ◯「ギリギリの裏ローテ」(カープ2018)

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東京ヤクルトスワローズ4-5広島東洋カープ

3回戦(カープ2勝1敗)

明治神宮野球場

 

勝利投手 岡田1勝

セーブ投手 中崎1セーブ

敗戦投手 館山1敗

 

本塁打

(カープ)丸3号③菊池1号①

(スワローズ)畠山1号②

 

先発、岡田は中盤に捕まるも耐えて6回2失点。

打線は、丸、菊池の本塁打で加点し5得点。

最終回に中崎が被弾も凌いでカード勝ち越しを決める。

今村がプロ野球史上27人目の100ホールドを達成。

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昨日に結果も内容も散々だった高橋昴也が二軍落ちし、上がって来たのは岡田明丈。

一昨日の薮田和樹同様に不安視された初登板でしたが結果的には6回2失点。

昨年のチームの勝ち頭としては物足りない数字ですが、まともな投球が期待出来なかったオープン戦での惨状を考えれば御の字かと思います。

相変わらず、一度打たれたら止まらない持続力のなさも露呈はしましたが…。

 

打線は館山昌平の前に抑え込まれたうえに相変わらず無意味なプラトーンで下位打線のアウトを消費するかのような戦術で苦しい展開に見えましたが、丸佳浩菊池涼介本塁打で田中広輔も猛打賞と「タナキクマル」が揃い踏みで躍動。

結果、都合5得点ということですからやはり苦しい試合ほど、この3人こそが打線の中核であると証明した形です。

 

最後に登板した中崎翔太は不安を残したかに見えましたがまあ、彼の仕事は完璧に抑える事ではなく取り敢えずリードを維持して試合を終えるなので良しとするしかないかと思えます。

 

とりあえず、これでいわゆる「裏ローテ」で勝ち越しという結果には終わりました。

しかし、QSを達成したのは今日の岡田だけ。

上記のとおり、高橋昴也も二軍に落ちたので新たな先発が出てくるかと思いますが、やはり苦しい試合が続くかと思います。

そうなると、打線が…というより「タナキクマル」が好調を維持しているうちに落ち着いてくれないことには勝ち続けるのは困難と改めて感じます。

 

最後にですが、通算27人目の100ホールドを達成した今村猛

一昨日の事もあり非常に難しい登板となりましたが、よく投げてくれました。

長崎県に初めて甲子園の優勝旗を持ち帰った投手」という実績を引っさげて「未来のエース候補」としてドラフト1位で入団した彼の初先発も偶然ですが、今日と同じスワローズ戦。

これまた偶然に私も球場で観戦していましたが、スコット・シーボルの幼稚なエラーで一気に崩れて散々だった試合を今でも覚えています。

あれから8年余り。

不振な時期もありましたが、消耗が激しいセットアッパーもしくはクローザーという役割を長らく果たして得たこの栄誉。

当初、望まれた形ではなくとも幾つかのきっかけで輝ける事もある。

プロのアスリートにおけるそういう幸運さと不可思議さを感じずにはいられません。

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4/4 ◯「中盤の爆発力は持続したが…。」(カープ2018)

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東京ヤクルトスワローズ8-5広島東洋カープ

2回戦(カープ1勝1敗)

明治神宮野球場

 

勝利投手 秋吉1勝

セーブ投手 カラシティー2セーブ

敗戦投手 九里1敗

 

本塁打

(カープ)磯村1号①エルドレッド3号③松山1号①

(スワローズ)バレンティン2号③

 

プロ初先発の高橋昴也は中盤に大きく崩れ4回5失点でKO。

打線は6回に3本の本塁打で5点差を追いつくも勝ち越せず。

先発、リリーフが悉く打ち込まれ今季初の黒星を喫す。

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5点差を僅か1イニングで追いつくという昨年の「七夕の奇跡」を思い出させてくれるような見せ場こそはありましたが、結局は惨敗。

開幕4連勝を全て逆転勝利で飾った最大の要因である試合中盤での打線の爆発は相変わらずの凄まじさでしたが、先発含めてこれだけ投手陣が打ち込まれてはさすがに勝利を納めるのは難しいという事なのでしょう。

 

満を持してプロ初先発の高橋昴也でしたが、やはり荷が重すぎたようです。

結果は勿論終始、内容的にも凡庸な次回以降に期待と言うのは正直、難しいように思います。

ここまでまったく若手や中堅の台頭が皆無に等しい投手陣ですが、あれよあれよと「最後の砦」になってしまった彼ですらこの結果になってしまい文字通り「誰もいない」状態になってしまいました。

やはり、先発の何枚かは昨年同様期間限定の「パートタイム」の投手に任せるしかないかもしれません。

明日の岡田明丈や薮田和樹の状態によっては必要な枚数はもっと増えるかもしれませんが…。

 

打線も上記のように磯村嘉孝本塁打を皮切りに5回までノーヒットに抑え込まれていたデーブ・ハフを見事に攻略する事に成功はしました。

とはいえ、下水流昴、美間優槻と右打者を並べた打順は、下位打線が機能せずブラッド・エルドレッド松山竜平の連続本塁打でついた勢いを直後にあっさり消すなどはっきりいって失敗でした。

特に美間は、ほとんどバットにボールを当てる事すら出来ない惨状。

昨日の野間峻祥では上手くいったと思ったのかもしれませんが、抜擢する根拠がプラトーン起用程度ではあまり意味のある行為とは思えません。

また、プラトーン起用で結果を残してもその直後の試合で起用されなかった事で下水流が勢いを失ってしまったように見えるのも残念です。

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4/3 ◯「ナイスゲームではない」(カープ2018)

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東京ヤクルトスワローズ3-6広島東洋カープ

1回戦(カープ1勝)

明治神宮野球場

 

勝利投手 薮田1勝

セーブ投手 中崎2セーブ

敗戦投手 原1敗

 

本塁打

(スワローズ)バレンティン1号②

 

先発、薮田は6四死球の投球ながら5回3失点。

打線は、初回に先制後6回に相手のエラーで逆転に成功。

両チーム合わせて18四死球が飛び交う混戦を制して開幕4連勝

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なんとこれで25年ぶりとなる開幕4連勝。

しかし、現地で見ていて大変気まずい雰囲気を感じずにはいられませんでした。

その理由は当然ながら、7回裏の今村猛による川端慎吾への頭部死球

個人的には、担架で運ばれて退場する川端の姿に何年か前に横浜スタジアムで目撃した會澤翼の救急搬送を思い出して何とも嫌な気分になってしまいました。

會澤の時にも書きましたが、競技中に不幸な事故は起こりえるもの。

しかし、今は無事に川端が復帰することを祈るしかありません。

 

もっとも、気まずい雰囲気を感じるのは要素はそれ以外にもあります。

6-3というスコアという割には4時間を超す異常に長い試合になったことに首を傾げた方も多いかと思いますが、それは両チームの安打数の倍近い18もの四死球

特に先発薮田和樹は、思った以上にはもってくれましたが、あの内容で3失点が奇跡としか思えないぐらいの酷い内容。

この薮田を中心にとにかく両チームともやたらと球数ばかりが多く試合が進まない要因となりました。

また、初回には西川龍馬がおよそプロの試合では…というより高校野球でもあり得ないようなレベルの幼稚極まりない落球などのエラーも多く、こういう両チームが減点の多さを競うような展開であった以上は、残念ながらナイスゲームとは言えないと思います。

 

打線は、西川龍馬はおろか野間峻祥まで動員してまで左打者をズラリと並べた陣容。

結果的には野間がヒーローインタビューを受けるなど一見成功したかに見えますが、上記の通り相手の致命的なエラーが決勝点になった以上はしっかり機能したとは言い難いでしょう。

そもそも野間自体は適時打を放ったとはいえ僅か1安打ですし…。

また、野間をスタメンで起用する事により接戦で終盤に入った時の守備固めの質や層が薄くなるリスクを考えれば、今後も対右で使えそうな戦術ではないでしょう。

とはいえ、こんな攻守で首を傾げたくなるような場面が頻発したし愛でも勝ててしまうという以上はやはり開幕3連勝の勢いは凄いという事かもしれません。

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4/1 ◯「トラブルを補う」(カープ2018)

広島東洋カープ8-3中日ドラゴンズ

3回戦(カープ3勝)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 大瀬良1勝

敗戦投手 笠原1敗

 

本塁打

(カープ)下水流1号①丸2号①エルドレッド2号②

(ドラゴンズ)ビシエド1号①2号①平田1号①

 

先発、大瀬良は5回1/3を2失点も足をつって緊急降板。

打線は、下水流、丸、エルドレッドの1発攻勢が効いて8得点。

3試合連続の逆転勝利で13年ぶりの開幕3連勝を飾る。

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足の張りを訴えた鈴木誠也がスタメンから外れ、ブラッド・エルドレッドを4番に回し、下水流昴を今季初スタメンで起用する事となったこの試合。

ここまで2連勝の立役者の一人を欠くというトラブルに試合前から水を差された形になりましたが、その代役である下水流エルドレッドが見事に起用に応えてくれました。

特に下水流は2年前の開幕戦で開幕スタメンに大抜擢された時はほとんど何も出来なかっただけに雪辱を果たした形。

良くも悪くも「タナキクマル」の状態が全てのチームにあって今日は、菊池涼介にも漸く安打が出て揃い踏みとなりましたが、それを更に昇華させる為には下位を打つ打者の活躍が欠かせない事は開幕2試合で証明済みです。

また、そもそも開幕戦で4番に座り活躍している時点で奇跡的なぐらいですから鈴木誠也は残念ながら今季はやはり今日のように休みながらの起用という事になるかと思います。

そういう点も踏まえれば2重の意味で下水流の活躍の価値はあるかと思います。

 

一方、オープン戦で酷い投球を見せながら最後の最後で帳尻を何とか合わせた大瀬良大地。

立ち上がりこそは素晴らしいものでしたが、以降はいつものように冴えない投球。

それでも、5回に漸く3者凡退に抑えて打線の援護が期待しやすい6回を投げ抜けば7回も視野にということでしたが、足をつって緊急降板は残念。

代わった中田廉が何とか抑えて事なきを得ましたが、ただでさえ人材不足気味のローテーションにあって少し心配にはなります。

さて、この3連戦はいずれも先発がそれなりに投げている間に打線がまとまった援護を行うという狙いが悉く的中しました。

カープの開幕戦はなんと2005年以来13年ぶりの事。

ちなみにその年、開幕2カード目であっさり負け越して以降は低迷。

交流戦での記録的な惨敗もあり、今世紀唯一の最下位に終わっています。

昨今の状態を見れば、いきなりそこまで落ち込む事は考えにくいですが2カード目の先発がいずれも大きく期待出来ない訳ですから不安にもなります。

上手くこの流れに乗ってくれれば良いのですが…。

3/31 ◯「驚きの解決法」(カープ2018)

広島東洋カープ6-2中日ドラゴンズ

2回戦(カープ2勝)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 ジョンソン1勝

敗戦投手 ジー1敗

 

本塁打

(カープ)丸1号②

(ドラゴンズ)福田1号①アルモンテ1号①

 

先発、ジョンソンは6安打と苦しい内容も凌いで7回1失点。

打線は、石原の3安打の活躍や丸の本塁打があり6得点。

連日の逆転勝利で開幕2連勝を飾る。

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良い時と悪い時がはっきりし過ぎていた昨日の野村祐輔とはクリス・ジョンソンは異なる投球でした。

勿論、6安打1四球と、全体的に内容は良くないという点で…。

しかしそれでも、7回106球で1失点とイニングはしっかりと消化してくれる辺りはさすが。

菊池涼介ブラッド・エルドレッドの攻守に助けられたというのはありますが、悪いなら悪いなりでも抑えるところは抑える…。

来日投手の力でねじ伏せる強さこそはなくなりつつありますが、何より昨年開幕戦での「クリス・ジョンソンと同姓同名の別人」とすら思えた姿と比べるまでもない要所での強さがありました。

この辺りはやはりこのチームのエースの称号は彼にこそ相応しいと言えるかもしれません。

 

相手先発のディロン・ジーは初対戦に加えて、メジャー51勝に開幕投手の経験もあるという実績ある投手。

何より、初対戦の相手に強いとは言い難い印象もあるだけにジョンソンが抑えているうちに大量得点を挙げるのは至難と思えました。

しかし今日、3安打と活躍しその課題に対する「解決法」となったのは何と石原慶幸-決して、1日早いエイプリルフールではなく事実です-。

うち2本目の安打は結果的には決勝点となる適時打。

その後の、さほど打撃が良いとは言い難いクリス・ジョンソンの活躍共々大きな驚きとなりました。

もっとも、守備の方では昨日の會澤翼同様に京田陽太に「無人の関所」の如く走られまくったのはご愛嬌ですな。

石原の活躍が単なる「春の椿事」かどうかは置いておいて、昨日もそうですが、今日も今日で絶対的な上位打線がいる以上は、下位打線が仕事をしてくれれば得点はたくさん入るという事を改めて証明してくれました。

こういう攻撃が出来るチームは敗れがたいと思えます。

 

もっとも、その真価が発揮されるのは野村祐輔、ジョンソン以降の悲惨極まりない先発投手が登場するこれからでもあるのですが…。

3/30 ◯「16年ぶりの快挙も『綱渡り』の予感」(カープ2018)

広島東洋カープ6-3中日ドラゴンズ

1回戦(カープ1勝)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 野村祐輔1勝

セーブ投手 中崎1セーブ

敗戦投手 小笠原1敗

 

本塁打

(カープ)エルドレッド1号①

 

先発、野村祐輔は2回6回に崩れるも凌いで6回3失点。

打線は、決定機を逃す展開が続くも6回に集中打で逆転。

リリーフ陣も反撃を凌いで16年ぶりの本拠地開幕戦での勝利。

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2連覇を果たしているにも関わらず、開幕戦はここ3シーズン勝利がないカープでしたが4年ぶりの勝利となりました。

そしてなんと本拠地での開幕戦勝利は旧市民球場時代の2002年以来の16年ぶり。

そもそも13年も本拠地で開幕戦を開催する権利を有していなかったのですから当然とはいえば当然ですが驚きです。

16年前の開幕戦は実は、私も旧市民球場の外野席で見ていました。

確か、対戦相手はべイスターズで、先発は佐々岡真司

当時は駆け出しの選手だった新井貴浩が途中出場から適時打と活躍したと記憶しています。

実際はどうだったかと思い、ネットで当時の映像を見てみましたが、開幕戦デイゲームであるにも関わらず、3塁側内野席は結構空席が目立っていましたね。

本来は相手チームファンのエリアまで占拠してファンが殺到した今日とはえらい違いです。

 

さて、試合は投手という観点で見れば開幕前からの懸念が残念ながら的中した印象。

自身初の開幕投手を勤めた野村祐輔は良いイニングとそうでないイニングの落差が激しい印象で「試合を作った」というより何とか6回までもったという印象。

特に6回は球数的には7回も視野に入っただけに、あれだけ落差が激しい投球をするようではエースと呼ぶには脆弱すぎるように思えます。

彼に関しては「オープン戦と公式戦は別」という理論はあたらないようで…。

 

悪くはないのですが、開幕戦を任せられた投手にしては力強さには欠けた野村祐輔を助けたのは打線。

あれだけ制球に苦しむ相手先発にたいして5回までに2得点というスロースタートぶりにはハラハラさせられましたが、結果的にはブラッド・エルドレッドの見事な同点弾をきっかけに逆転し都合6得点。

なかでも鈴木誠也安部友裕という故障上がりの二人と、更にオープン戦不振だった田中広輔が躍動し驚きを提供してくれました。

また、スタメンこそは勝ち取れなかったもののシーズン初安打ばかりでなく足でも事実上6点目をもたらしたアレハンドロ・メヒアも素晴らしかったですし、美間優槻も最終回に見事な守備でユーティリティさという点では起用に耐え得る部分を見せたのは大きかったかと思います。

「タナキクマル」は勿論、その後ろにいる選手…特に下位打線の躍進なくして投手陣を補えるだけの得点力は担保出来ないだけに、まずは良い結果と内容だったかと思います。

とはいうものの前述のようにイニングを消化しにくい先発陣を要している以上は、先制パンチが弱いのは懸念点。

また、リリーフ陣も中崎翔太が微妙極まりない内容だけに心配にはなります。

つまり、この試合は実は今後の「綱渡り」を予感させる試合でもあるという事です。

 

 

ちなみに16年前に開幕戦勝利を果たした2002年シーズンはといいますと…。

「ペンペン草も生えない焼け野原」と形容されたほどに投手陣は完全崩壊し5位と低迷(当時の投手コーチは現在、趣味の家庭菜園で活躍されているというのは何かの皮肉でしょうか?)。

おまけにルイス・ロペス前田智徳が試合中のベンチで諍いを起こすという醜聞もあり、ファンにとってもは「抹殺されるべき」最低最悪なシーズンでした。

16年ぶりに勝利を得た今季。

どうか、そこまでも再現しない事を祈りたいものです。