吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

9/7 ○「試される我慢の展開」(カープ2018)

中日ドラゴンズ3-0広島東洋カープ

22回戦(カープ12勝12敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 笠原4勝3敗

敗戦投手 野村6勝4敗

 

本塁打

(D)大島7号①

 

先発野村祐輔は西川のエラーから崩れるも7回2失点で試合を作る。

打線は笠原の前に完全に沈黙し、プロ入り初完封を許す。

およそ2ヶ月ぶりの完封負けを喫して3連敗もスワローズが敗れた為優勝マジックは「10」へ。

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あまり最近では記憶にない完封負けで3連敗。

一転して足踏み状態に本格的に入ってきたように思えます。

とはいえ、ここまで常識外れに打ちまくってきた打線ですからこういう時期が来るのは仕方ないこと。

ましてや、例え3連敗していても勝手に優勝マジックは着々と減っているところまでもってきたくれた訳ですから、今日のところはプロ初完封を上げた相手先発の笠原祥太郎を称えるしかないでしょう。

 

では守りの方はと言うと…。

西川龍馬は天才的な打撃センスと並んで壊滅的な守備センスもファンには有名ではありますが今日もやらかしてくれました。

多少、打球に勢いはあったとはいえ普通に捕って然るべきソイロ・アルモンテの打球を後逸して1塁走者を返して先制点を許すという考えられないエラー。

これに限らず、球際は弱く、キャッチングは雑、送球に至ってはキャッチボールすらまともに出来ないのかと疑ってしまうようなレベル。

はっきり言って、あの堂林翔太や若い頃の新井貴浩すら凌いで、ここ20年のカープでもっとも下手クソな三塁手と言っても良いかもしれません。

 

目の前でこんな致命的なミスをされたら野村祐輔のようなひ弱な投手の実力ではパニックになってあっさり打たれてしまうのは仕方ないこと。

しかし、それを差し引いても今日の野村祐輔は良い投球でした。

全体的にコントロールが利いたボールを上手く投げ分けて7回2失点で今季もっとも素晴らしい投球の一つだったかと思います。

安定感と継続性がないのが今季の野村祐輔ですが、次回以降もこういう投球を見せて欲しいものです。

結局、今のように打線の勢いが止まってしまっていても勝手にマジックは減る段階。

そうなると、いかにこれまで少なかった先発が試合をしっかり作るという今日のような展開をいくつ作れるかが大事ということだからです。

打線が打てない状況になってきてヤキモキするでしょうが、ここでどれだけ我慢出来るかにも注目するべきかと思います。

9/6 ●「層の薄さを露呈」(カープ2018)

広島東洋カープ3-13阪神タイガース

20回戦(カープ12勝8敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 才木5勝7敗

敗戦投手 岡田7勝6敗

 

本塁打

(C)丸33号①丸34号①

(T)福留14号②陽川5号①原口2号③

 

先発岡田は3回以降5回5失点の乱調で後続も打ち込まれ大量失点。

打線は才木に抑えられ中盤から丸の2本の本塁打も空砲に終わる。

連夜の二桁失点の惨敗で2連敗。

スワローズが敗れた為、優勝マジックは「11」。

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最低限試合を作ることすら敵わないやる気のない先発に、一軍にいるのが不思議なぐらいな低レベルなリリーフで2桁失点…。

まるで昨日の映像の再生のような試合でした。

7連勝で一気に優勝マジックを減らしたとはいえ、大瀬良大地以外の先発投手が尽く試合を作れないという惨状にあったので不可解ともいえたのが先週でしたので、足踏みしてしまうのはやむを得えません。

しかし、いくらなんでもこの内容は酷すぎるかと思います。

昨日、最悪の投球を見せつけた今村猛と、佐藤祥万がようやく二軍に帰ってくれたと思いきや、それ以上に酷い投手が上がって来たという笑えない冗談を見せつけてくれたのが、飯田哲矢と、藤井皓哉。

いずれも箸にも棒にもかからない投球でさほど得点力が高いとは言い難い相手チームに大量得点をプレゼント。

だいたい、これだけシーズン通して投手が足りない状況で何とかここまでやって来た以上は、そろそろ下からそれなりの投手が上がってきてもいい頃に思えますが…結局は誰も育ってなかっただけでなく、優勝争いをしているチームにあって誰も意欲がある投手がいなかったという事でしょう。

先発ローテーション4番手という立場にありながら、3試合連続でQSすら出来ない岡田明丈同様に、このチームの投手陣の層の薄さが改めて露呈したと言えます。

 

一方、こういう見るべきものがない試合で丸佳浩は貴重な輝きを放ちました。

大差がついた場面とはいえ2本の本塁打で一気にリーグ本塁打1位にまで浮上。

つい昨年まで本塁打20本が壁と言われた選手とは思えない本塁打の数は正直、理解の範疇を超えている凄さと言えるでしょう。

一応、左打者の年間本塁打ではエイドリアン・ギャレットの持つ40本という球団記録がありますがそれも視野に入ってきました。

投手陣は不安しかありませんが、打線に関してはまだまだ楽しみは尽きないようで何よりです。

9/5 ●「『二線級』しかいなければ」(カープ2018)

広島東洋カープ3-11阪神タイガース

19回戦(カープ12勝7敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 岩貞6勝7敗

敗戦投手 九里 7勝4敗

 

本塁打

(C)鈴木28号②丸32号①

(T)大山3号③

 

先発九里が初回から炎上し5回5失点で降板すると後続も打ち込まれ大量11失点。

打線は初回に鈴木誠也本塁打で2点返すも以降は打線は繋がりを欠き3失点。

投手陣が崩れる大敗で連勝は7で止まり優勝マジックは「12」で変わらず。

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今日の昼頃に届いた「新井貴浩」引退の報に気落ちした訳ではないでしょうが、久しぶりの大敗。

それもその筈、昨日も驚異的な粘りを見せた打線が今日は一休みといったところに加えて出てくる投手がいずれも「二線級」、もしくは「二線級なってしまった投手」ばかりなのですから当然でしょう。

打たれれば打たれるほど勝ち星が転がり込む「奇跡の男」こと九里亜蓮は今日も初回からいい加減極まりない投球。

何とか5回まで投げる事はできましたが、それはどちらかと言えば相手チームの決定力のなさに助けられただけと言えるぐらい中身は何もないものでした。

前にも書きましたが、本当にこんな投手が優勝マジック「12」のチームのローテーションに存在するのが信じられない思いです。

その後、は戸田隆矢、今村猛佐藤祥万といつ一軍のブルペンからいなくなってもおかしくない…というよりいなくなっても痛痒を感じないレベルの投手で繋いで予想通りに大量失点。

戸田のみは何故か無失点で終わりましたが、彼の実力を考えれば恐らくは次回登板時には普通に打たれることでしょう。

もっとも、元々投手陣がボロボロでヘロニモ・フランスア初め特定の投手の疲労が溜まってきている事に加えて、1勝2敗ペースでも優勝は十分可能なところまで来た以上はこの手の主軸をひたすら温存できる試合が作れたという点ではさほど悪い事ではないかもしれません。

今日、試合を見に行った方や、自身の眼前での優勝を期待して来週以降のチケットを握りしめている方には大変申し訳ないですが、長いシーズンを戦ううえではこういう「捨て試合」になってしまったも貴重という事です。

 

明日以降で、今日ブルペンの主軸を休養させる事が出来た成果が出る事と共に今日、投げた投手がマウンドに上がることがないことを期待しましょう。

9/4 ◯「リリーフの重要性」(カープ2018)

広島東洋カープ5-4阪神タイガース

18回戦(カープ12勝6敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 フランスア2勝3敗1セーブ

敗戦投手 ドリス1勝4敗

 

本塁打

(C)西川6号

 

先発ジョンソンが5回3失点で2番手アドゥワも勝ち越しを許すも以降はリリーフ陣が無失点。

打線は3度のビハンドに追いついた末に延長戦で菊池のサヨナラ打。

延長12回までもつれた接戦を制して7連勝で優勝マジックは「12」

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台風の影響で新幹線が運休し、風も強い中で強行されたこの試合。

先発のクリス・ジョンソンは序盤から苦しい投球で5回終わって119球投げて3失点。

何とか堪えて失点は許容範囲内に収めましたが試合を作れたとは言い難い内容でした。

というより、ここ最近のジョンソンはこのように四球などで球数を重ねて5回で降板する事が多く、週初めのゲームでイニングを消化出来てないのが気がかりです。

また、2番手で登場したアドゥワ誠もあっさり勝ち越しを許す苦しい投球。

しかし、ここまで驚異的な活躍で中崎翔太と共にブルペンをシーズン通して守っているうえに最近の日曜日は準先発ともいえる活躍を見せている彼ですからこういう事態になるのは仕方ない事でしょう。

というより、日曜日に3イニング以上投げた投手を普通に今日も登板させるベンチの神経が理解出来ないです。

そうなると、気になるのが以降の投手ですが…。

今日は、最終回に相変わらずの安定感を見せたヘロニモ・フランスアは勿論、果ては佐藤祥万のようなどう考えても戦力とは見なしにくいレベルの投手まで、投げた投手全員が無失点という結果。

しかも、一岡竜司以外はパーフェクトに抑えるという内容で、事実上壊滅同様だったブルペンとは思えません。

また、完全無欠さとは無縁な「人間・中崎」こと中崎翔太はこれで2試合連続の3者凡退で、ジェイ・ジャクソンも調子を上げてきました。

勿論、今日の勝利は3番4番の「モンスターコンビ」が不発のなか、好投手に食らいついた前後の打者の奮闘は大きいです。

しかし、上記のようなリリーフ陣の活躍があったからこそ中軸が決定的な仕事が出来ず、打線の破壊力がやや下がってしまっても勝てたと言えるでしょう。

散々、打線と特定の投手に引っ張られて来てここまでやって来たチームですが、ここで更にリリーフ陣の充実が重なって総合力を高めるきっかけになれば良いかと思えます。

9/2 ◯「今日の先発誰だったっけ?」(カープ2018)

東京ヤクルトスワローズ3-7広島東洋カープ

21回戦(カープ16勝5敗)

明治神宮野球場

 

勝利投手 アドゥワ5勝2敗

敗戦投手 石川6勝5敗

 

本塁打

(C)バティスタ23号③菊池12号①

 

打線は初回にバティスタの3ランで先制すると3回にも集中打で7得点。

投手陣はアドゥワが3回1/3を投げ抜くなどリリーフ陣が無失点。

序盤の打線の爆発とリリーフ陣の好投が光り6連勝で優勝マジックは「13」。

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1勝2敗ペースでも優勝は可能なところまでやってきた今週。

なんと望外ともいえる6連勝を飾る事が出来ました。

ここまでチーム状態…そして、ボロボロとしか言いようがない先発と呼ぶ資格すらない投手しか投げない日曜日という要素がありながらこの結果は驚き以外の何物でもありません。

 

今日の先発…ではなく「最初のマウンドに立つ係」は戸田隆矢。

シーズンも9月に入ってこんな一軍のマウンドに立つ事すら恥ずかしいレベルの投手が真っ更なマウンドに立つ事自体、恥でしかありませんが、その戸田が前回登板時まともな投球が辛うじて出来ている場面で打線が大量得点を奪ってくれました。

実はこの日曜日。

現状のような体制になった後半戦は打線の奮起があり、3勝2敗と勝ち越してもいます。

従って、今日もそのような形に持ち込めた形と言えるでしょう。

 

その立役者となったのはサビエル・バティスタ

一昨日も大逆転劇のきっかけになる本塁打を放ちましたが、今日もいきなりチームに先制点をもたらす3ラン。

素晴らしい本塁打数と、長打率に対して、打点と得点圏打率とが低い選手ではありましたが、今日はしっかりとクラッチヒッターとしての活躍を見せてくれました。

やや調子の浮き沈みこそありはするものの安部友裕が離脱し新井貴浩も年齢的な限界を迎えている現状、OPSが1.100を超える丸佳浩と、鈴木誠也の強烈なコンビを補完する後続打者として松山竜平ともどもなくてはならないピースと言えるでしょう。

 

また、案の定大量リードに関係なくあっさり今の実力を示す形で降板した戸田に変わって先発以上のイニングを投げたアドゥワ誠の奮闘ぶりも見逃せません。

点差は4点とはいえ現在のカープの継投は不安定な一岡竜司中崎翔太、そして今や球団史上でももっとも悲惨な登板間隔を誇るヘロニモ・フランスアという状況ですからここまで無失点で繋げられたという事は大きかったかと思います。

というより、先発が最初からアドゥワだったという風にスコアブックを書き換えたほうがいいぐらいです。

もっとも、アドゥワもフランスア同様に登板過多で疲れ切っている投手。

この時期は優勝マジックが予想外の早さで減る事を喜ぶ一方で、未だにこういう投手たちを休める要素が出てこない辺りに寂しさも感じます。

 

8/30 ◯「『プロ野球ワースト記録』と形容すべき」(カープ2018)

読売ジャイアンツ2-6広島東洋カープ

22回戦(カープ16勝5敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 岡田7勝5敗

敗戦投手 田口2勝7敗

 

本塁打

(C)バティスタ21号①

 

投手陣は先発の岡田が中盤に力尽き5回1/3で降板もリリーフ陣が無失点。

打線は序盤に先制以降は攻めあぐねるも、終盤に突き放す。

リリーフ陣の奮闘が光って逃げ切りカード3連勝で優勝マジックは「19」

フランスアが月間18試合登板のプロ野球記録に並ぶ。

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しつこいようですが、カープは現状1勝2敗ペースでも優勝は狙えるところまでやって来ていはいます。

勿論、これはあくまで机上のお話なので実際は負けてもいい試合がある訳ではありません。

しかし、そういうチームにあって「特定の個」への依存があまりに顕著であるとやはり気になって…というか、気に入らないものです。

8回に登板したヘロニモ・フランスアはこれで今月18試合登板となりプロ野球史上月間でもっとも多く登板した投手の一人となりました。

しかも、3日間の連投というおまけ付きで。

これだけの登板回数をこの異常気象で気温も高い8月にこなし、かつ内容も結果もハイレベルであるフランスア自体は本当に素晴らしい投手。

しかし、裏を返せばそれは他の投手があまりにも頼りなく彼に依存せざるを得ず、チームとして戦力が質・層とも落ちている証左と考えるべきでしょう。

これは、今日の試合でここまでモンスターレベルの活躍を見せていた鈴木誠也を外して新井貴浩をスタメンで投入しても機能した打線とは対照的です。

またフランスアの今週の投球を見ると、140km台半ば辺りまで急速が落ちている事から分かる通り明らかに疲労が蓄積されつつあるように思えます。

そうである以上は、この18試合登板という記録はフランスアにとっては誇るべき記録であっても、チーム球団にとっては「プロ野球ワースト記録」とも形容すべき恥でしかないでしょう。

ちなみに恥の上塗りをするには明日の試合でも登板させる事になりますが、そうなるとフランスアは4連投。

まさか、そんな無茶苦茶な事をベンチがするとは到底思えませんが、とにかく明日はどういう事態であっても彼が登板しない事を祈りたいものです。

また、今日も不安定極まりない投球に終止しQSすら放棄した岡田明丈がマウンドを降りた後にどう考えても大量失点の予感しかしない内容であってもジェイ・ジャクソンが無失点で抑えた出来事もありましたが、そろそろ何でもかんでもフランスアに頼らない状況を作って欲しいとも思えます。

8/29 ◯「光る記録といらない記録」(カープ2018)

読売ジャイアンツ4-5広島東洋カープ

21回戦(カープ15勝5敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 中崎2勝29セーブ

セーブ投手 フランスア1勝3敗1セーブ

敗戦投手 アダメス2敗3セーブ

 

本塁打

(C)新井4号③

 

投手陣は九里が6回4失点で試合を作れない展開もリリーフ陣が無失点。

打線は中盤に反撃を開始し新井の3ランで一時逆転に成功。

延長10回に田中が押し出しを選び、接戦を制してカード勝ち越し優勝マジックを「20」とする。

九里がプロ入り初打点し、フランスアが球団最多となる月間17試合登板とプロ入り初セーブを達成。

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序盤から突き放した昨日と打って変わって延長にもつれ込む接戦となった試合は、記録ずくめの試合にもなりました。

初回にいきなり打球を受けて初回に2失点していた九里亜蓮が中盤に反撃の狼煙を上げるかのような適時打を放ちましたがこれがなんとプロ初打点。

普段から打ち気に逸るかのような積極的な打撃を見せていたのでこれがプロ入り初とは意外な感もあります。

今季はほとんど置物同然の成績で、どう考えてもスタメン起用が疑問でしかなかった新井貴浩がまさかの劇的な逆転弾を放った直後に恒例の「九里タイマー」を発動させてしまい試合を作れなかったのは残念ですが、初回にいきなりああいう出来事があった事を差し引けばよく投げてくれたと思います。

また、最終回に投げたヘロニモ・スランスアはこれがプロ入り初セーブと素晴らしい記録でしたが、いらない記録もついてきました。

それは昨日も言いました「月間登板試合の球団記録」。

カープとは「使える投手は短期間でボロボロになるまでこき使いまくって潰す」が社是とも取れるぐらいの球団ですが、月に試合数が25試合前後でかつ、投手分業制が定説となって久しい21世紀でこういう記録が生まれるのは改めて恥ずかしい事です。

既にカードを勝ち越した以上、首脳陣と他のリリーフ投手にはこの「最高」ではなく「ワースト」とも呼べる記録の阻止に全力をつくすべきかと思えます。

 

打線に目を向けるとお互いに勝ち越しの好機を逃して迎えた延長戦で、無安打で勝ち越しは相手の自滅とも取れますが現状の打線を見たらそうも言えないでしょう。

試合終盤でも打ち気に逸らず、しっかりと得点出来る確率を挙げられるという事なのですから。

特に象徴的なのが丸佳浩

今日も出塁を積み重ね出塁率は驚異の.490でこれは誰も成し得なかった日本記録ペースで紛うことなき輝かしい記録。

こちらは是非とも達成して欲しいものです。