吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

4/12(火)●「まだまだ大きい勝負所の差」(カープ2022)

東京ヤクルトスワローズ3-1広島東洋カープ

1回戦(カープ1敗)

松山坊っちゃんスタジアム

 

勝利投手 清水1勝1敗

敗戦投手 中崎1勝2敗

セーブ投手 マクガフ3セーブ

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)菊池涼①

(S)オスナ①太田①長岡①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里①-中崎-黒原-松本

(S)サイスニード①-石山-清水-マクガフ

 

先発九里は2回4回以外は安定して7回2安打1失点の好投。

打線は6回表に菊池涼介の適時打で同点に追いつくも再三の好機を活かせず1得点。

同点の8裏に中崎が崩れて勝ち越しを許し連勝が3で止まる。

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今季、セ・リーグ各チームとの対戦1巡目の最後となるカードは昨年、最下位候補から史上まれにみる指揮官の有能さで21年ぶりの日本一まで上り詰めたスワローズとの試合となりました。

昨年のスワローズにとってカープとはもっとも勝ち星を供給し続けてくれたカモ…もとい日本一に貢献してくれた有難いチーム。

同じく開幕3連勝を飾りながら以降は一進一退の状況が続くチーム状況から考えても待ちにまった対戦だったと言えるでしょう。

 

試合は九里亜蓮が2回4回と村上宗隆への四球から太田賢吾に安打を浴びるという同じパターンでピンチを作った以外は…というより太田以外には全く打たれないという投球で7回1安打という先週に続いて素晴らしい結果を残してくれました。

それだけに彼が投げている間に同点に追いつくのが精一杯で試合を決める事が出来なかった事が大変悔やまれます。

 

打線は相手を上回る7安打を重ねて中盤以降は再三好機を作りながら菊池涼介の適時打のみで2試合連続で最少得点しか奪えないという体たらく。

特に3番小園海斗は併殺打に三振と全くいいところがなく、完全に打線のブレーキでしかありませんでした。

さすがに守備や周囲の好調な選手との兼ね合いから安易にスタメンから外すという事は難しいでしょうが終盤8回表での好機に関しては代打を出しても良かったように思います。

また、その裏に登板し勝ち越しを許した中崎翔太に関しても青木宣親、村上宗隆と屈指の強打者を三振に取った辺りは素晴らしかったのですがその後あっさり押し出しというのはらしいというべきなのでしょうが…。

これで今季9試合登板にも関わらず既に5失点に3度の救援失敗となります。

はっきり言っていくらなんでも打たれ過ぎです。

単純計算したら3試合に1度は救援に失敗しているのですから、もはや今日のような僅差の場面で彼を起用するのは当分止めた方が良いかと思います。

擁護も批判も色々とあるでしょうが、少なくともこの小園にしろ中崎にしろ少なくとも試合を決定づける場面で輝ける力は、今の彼らには無いと断言して良いでしょう。

 

今日の敗戦は彼ら二人が大きい要素ではあったとはいえ勿論、全てではありません。

むしろ、あれだけ先発が好投を見せたにも関わらずリードはおろか試合の流れすら掴めなかった要因はチーム全体で攻守の重要な場面における集中力が相手チームに比べて大きく劣っていた事に他なりません。

残念ですがこの辺りはまだまだ昨年CSにかすりもしなかったチームと日本一のチームとの間には厳然たる差があるという事なのでしょう。

04/10(日)○「大記録達成の日の片隅に」(カープ2022)

阪神タイガース0-1広島東洋カープ

6回戦(カープ5勝1分)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 遠藤 1勝1敗

敗戦投手 ガンケル2敗

セーブ投手 栗林1敗4セーブ

 

本塁打

(C)マクブルーム2号①

(T)-

 

打点

(C)マクブルーム①

(T)-

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤-塹江-栗林

(T)ガンケル①-湯浅-岩崎

 

先発、遠藤は初回のピンチを切り抜けると以降は安定して7回2/3を無失点の好投。

打線は2回表にマクブルームの本塁打で先制も以降は3安打と沈黙。

終盤の追撃も無失点継投で切り抜けて今季初の完封勝利で3連勝。

遠藤は2年ぶりの白星。

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恐らく今日はどの試合もロッテマリーンズの佐々木朗希による完全試合達成に全て話題は持っていかれる事になるでしょう。

なにしろプロ野球28年ぶりかつ史上最年少に19奪三振日本記録まで付いてきている空前絶後の記録なのですから。

もっとも、私たちカープファンにとっては今日の遠藤敦志の好投はそれと同等の輝きに見えた筈です。

先週の柳裕也に続いてジョー・ガンケルと好投手との投げ合いになり援護点がほとんどない状況で見事に7回2/3を投げ切ったのですから。

遅れて入国した新外国人であるドリュー・アンダーソンが来日初登板となった2軍戦で好投を見せた事もあって、今後の内容次第では先発ローテーションから外される可能性もあったなかでの素晴らしい好投で2年ぶりの白星を掴んだ姿は称賛に値します。

8回に入っても投球数は100に到達せず正直、打線の援護がもっとあれば昨日の森下暢仁同様に完投を狙う事も可能だったかと思えます。

それだけに彼の代え時は先週の大瀬良大地や今週の九里亜蓮のケースと異なりベンチは続投でも継投でも正解とも間違いとも言えない非常に難しい判断となりましたが…。

結果的に今季は安定しているリリーフ陣に任せるという選択が良い結果を生んだのは何よりです。

ここはベンチの判断もまた今日に関しては称賛されるべきでしょう。

 

継投といえば先週はセーブ機会での登板で逆転サヨナラ負けを喫した栗林良吏はピンチを招きながら無失点で抑えて、今週登板した試合は全て無失点。

安定感という点ではまだまだ異論はあるでしょうが、彼のような役目の投手に関していえば最終的には「勝てば良かろう」になる訳ですからあまり意味がある議論とは思えません。

やはりこれからも彼は信頼されるべき投手です。

 

 

まあ、私は怖くて最終回の攻防は今見ているのですが…。

04/09(土)○「投打両方の救世主」(カープ2022)

阪神タイガース1-9広島東洋カープ

5回戦(カープ4勝1分)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 森下2勝

敗戦投手 秋山2敗

 

本塁打

(C)-

(T)佐藤輝2号①

 

打点

(C)堂林①森下④西川①マクブルーム①曾澤①

(T)佐藤輝①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下①

(T)秋山⑥-岩貞-浜地-小川③-齋藤

 

先発の森下は立ち上がりのピンチを切り抜くと以降は安定して9回まで投げ抜く。

打線は2回表に堂林の適時打などで先制すると3回表にも森下の適時打で突き放す。

4打点に完投と森下の投打に渡る活躍が光り2連勝。

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昨日は3点を先制も追加点が奪えないままに追いつかれ、総力戦の末に引き分けと疲れが残る試合となってしまったカープ

今日は相手先発が先日のベイスターズ戦が中止となった影響でスライド登板となった天敵・秋山拓巳とあって昨日以上に得点が入る予感がしませんでした。

秋山というと昨年5勝も献上したうえに防御率を見てもほぼほぼ打てる打者がほとんどおらず、頭部死球から復帰したライアン・マクブルームが四番に戻った一方で、比較的相性がいいという理由で左右関係なく堂林翔太を起用する工夫を見せたりしていましたが…正直、あまり意味があるようには思えませんでした。

即ち、先に森下が2失点程度すれば自動的に負け確定…というのは容易に想像出来ましたが、結果は予想を大きく上回る事となりました。

ここ数シーズンに渡って秋山を完全に打ち崩せないばかりか、得点圏でなかなか長打が出ないチーム状況を救ったのは上記の堂林やマクブルーム…ではなく先発の森下暢仁でした。

1打席目は2ストライクから見事なスクイズを決めて貴重な追加点を演出しましたし、2打席目にはなんと2死満塁から走者一掃の3塁打で4打点の大暴れ。

特に1打席目のスクイズはセーフティスクイズを試みて僅かにファールになった直後に、スクイズを読んだ相手捕手がウエストしたにも関わらずカットするという本職の野手顔負けの高い技術も披露。

あれだけスクイズがバレバレの状況で完璧に決めて見せた選手は正直、あまり見た記憶がないです。

更に「本職」の投球の方でも再三走者として塁に残り続けていたにも関わらず安定したパフォーマンスを披露。

最終的には本塁打1本での失点で抑えて今季チーム初の完投も達成しました。

海の向こうのMLBでは二刀流選手である大谷翔平の活躍により今季から採用されたいわゆる「大谷ルール」がいきなり開幕から適用された事が話題になりましたが、指名打者のないリーグの面白さを体現してくれたかのようです。

今季初登板時に猛打賞も記録していた森下はこれで今季7打点となり何とチーム打点数4位タイ。

ちなみに参考までに言えば上本崇司の昨年までの通算打点が8です…。

しかも、打点を挙げた相手がこれまで数シーズンに渡って野手の誰も打ち込めなかった秋山なのですから驚異的というより訳が分かりません。

昨日の総力戦で疲れがあったブルペンと、繋がりを見せる事はあれど安定したパフォーマンスとならない打線の両方から見て救世主となった森下。

今日ばかりは彼の活躍に乾杯したいものです。

4/8(金) △「安定しない威力」(カープ2022)

阪神タイガース3-3広島東洋カープ

4回戦(カープ3勝1分)

阪神甲子園球場

 

本塁打

(C)-

(T)大山2号①

 

打点

(C)坂倉①西川②

(T)大山①糸井①ロハス・ジュニア①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良③-塹江-中崎-島内-黒原-菊池保-栗林

(T)藤浪③-桐敷-浜地-小川-アルカンタラ-岩崎-湯浅-馬場

 

先発大瀬良は序盤から不安定な投球で4回以降は失点を重ねて6回3失点で降板。

打線は初回から得点を重ねるも中盤以降は追加点を挙げる事が出来ず。

同点以降はリリーフ陣は無失点に抑えるも打線に決定打が出ず今季初の引き分け。

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今季2度目の延長戦で5時間を超える試合の末に引き分けたカープ

しかし、序盤は相手先発の不安定さを衝いて初回から先制点を挙げるなど有利な状況であっただけに勝てなかったのが悔やまれる試合と言って良いかと思えます。

 

初回から不安定で結果的に3点差を守り切れなかった先発の大瀬良大地は今季3試合の登板でいずれも中盤以降のスタミナに不安を感じさせる投球となっているのが気になりますが、6回3失点である以上は悪いなりに最低限の仕事をしたと言えるでしょう。

また、以降のリリーフ陣も継投に不安があるが故にイニング跨ぎを連発した相手チームに比べれば遥かに安定して抑えてくれました。

特に延長10回裏で1番からの好打順を完璧に抑えた黒原拓未の投球は白眉であったように思えます。

 

それだけに序盤に得点を重ねる事が出来たものの中盤以降は試合を決定づける好機を逃し続けた打線には不満が残ります。

前日の試合では苦しい展開から打線が繋がり終盤に突き放す事に成功したのですが、今日はそれとは真逆の展開。

昨日の頭部死球の大事をとってライアン・マクブルームを温存した事もあり、長打の可能性が少なくなったチーム故に打線の中に一つでも綻びが生じると得点が遠くなってしまうという事なのかもしれません。

今日で言えば6番に入った長野久義と7番の曾澤翼がいずれも無安打と完全なブレーキになっていました。

決定的な長打が出にくい選手層であるが故に昨日と今日で対照的なこの攻撃陣の安定しない威力には今季はやはり悩まされそうです。

 

04/07(木)○「耐えて伸び行く左腕と12年前」(カープ2022)

広島東洋カープ9-2読売ジャイアンツ

3回戦(カープ2勝1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 玉村1勝

敗戦投手 堀田1勝1敗

 

本塁打

(C)マクブルーム1号②

(G)-

 

打点

(C)マクブルーム②長野③菊池涼①小園①

(G)岡本②

 

投手

※数字は自責点

(C)玉村②-島内-松本

(G)堀田④-直江-高梨①-ビエイラ①-戸田①

 

先発玉村は初回に4連打を浴び2失点も以降は7回まで耐え抜く。

打線はマクブルームの来日初本塁打で追いつき4回裏に併殺打の間に得点し逆転。

終盤に相手エラーに乗じて突き放してカード勝ち越し。

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今日の試合前にベイスターズコロナウイルス陽性者が続出して甲子園での試合が中止になりました。

昨年は、カープも不幸にも同じく陽性者が続出して試合中止と主力の大量離脱を経験しただけに選手の無念やファンの心配が他人事には感じられません。

もっとも、ウイルス感染自体は一企業の努力や選手個人の努力だけで完全に防げるものではないのは分かり切った事実ですから、今季以降もこういう形での試合中止が相次ぐ事を私たちも覚悟しないといけないと思えます。

 

昨日は、先発の床田寛樹の好投があったにも関わらず貧打で試合を落としたカープ

今日先発を務めた玉村昇悟は初回にいきなり4連打を浴びて2失点という最悪の立ち上がり。

正直、このまま試合を壊してしまうのは容易に想像出来ましたが以降は持ち前のリリースの分かりにくさを活かす投球で見事に耐え抜いて7回まで投げ抜くという好投。

ここ最近の先発が試合を十二分に作っても尚、勝利が困難な状況が続いただけにQSですら許されないような変なプレッシャーがあっただけに本当に素晴らしいものでした。

昨年も良い活躍を見せながらなかなか勝ち星に恵まれなかっただけに耐えに耐えて手に入れたこの今季初勝利が飛躍のきっかけになる事を願わずにはいられません。

 

一方、打線はライアン・マクブルームの来日初本塁打でいきなり同点に追いつくも以降は再三の好機を活かしきれず上本崇司の併殺打の間に入った得点で勝ち越すのが精一杯という状況が中盤まで続きました。

こうなると嫌な流れを感じざるを得ませんが、相手チームの再三のエラーと堂林翔太長野久義が放った長打が一気に大量得点へ導く事になりました。

はっきり言って試合を決定づけたのは相手チームのミスですが、初回のマクブルームの一発と堂林、長野の活躍を見るとやはり打線において長打は全てを解決すると言わざるをえません。

マクブルームの頭部死球による退場は些か心配ではありますが、こういう決定的な長打が出る試合がもっと続いて欲しいと思います。

 

それにしても…

今日は今季初スタメンにして3打点の活躍を見せた長野は、この球場での同カード試合開始前に倒れて急逝した木村拓也氏の13回忌が今日であった事にも触れるなどパーソナリティにおいても大きな印象を残しました。

個人的には木村拓也氏が倒れた次のカードとなった神宮球場での試合で試合終了後に期せずしてその回復を祈って外野スタンドで多くのファンと共にカープ時代の彼の応援歌を歌った事を思い出します。

そういえば、玉村と投げ合った相手先発の堀田賢慎は同い年。

かたやかたや甲子園出場経験もないドラフト下位指名左腕と、ドラフト一位で将来を嘱望されながら不幸にも故障で活躍できなかった右腕の対決となりました。

これにも華々しさはなくてもプロの世界でひたむきに生き続けた故人の遺徳を思い出さずにはいられません。

 

04/06(水)○「床田だけでも見る価値はあったが…」(カープ2022)

広島東洋カープ1-2読売ジャイアンツ

2回戦(カープ1勝1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 メルセデス2勝

敗戦投手 中崎1勝1敗

セーブ投手 大勢7セーブ

 

本塁打

(C)-

(G)吉川1号②

 

打点

(C)曾澤①

(G)吉川②

 

投手

※数字は自責点

(C)床田-中崎②-菊池保-黒原

(G)メルセデス①-今村-鍬原-大勢

 

先発床田は7回被安打3の無失点の好投。

打線は序盤に先制も以降は再三の得点機を活かせず。

2番手中崎が逆転弾を浴びて試合をひっくり返され今季本拠地で初の敗戦。

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カープ球団創成期の選手であり常務取締役、セ・リーグ理事長を歴任した高橋千年美氏の訃報を受けて喪章をつけての試合となったカープ

前回、好投を見せた床田寛樹は今日も7回3安打無失点と素晴らしい投球。

昨年から投げ始めてもはや彼の代名詞と化しただけに「希少球種」であるパームボールばかり注目されますが、フォーシームとスライダーが中心だった3年前は精度が低く蛇足としか思えなかったカーブもよくコントロールされているのも見逃せないでしょう。

従来からの武器であった切れに加えて緩急も手に入れた彼は今、カープの先発陣でももっとも魅力ある投手になったと言って良いですし、上質な映画のような彼の7イニングを見るだけで今日の試合は見る価値があったと思えます。

それだけのこの試合結果は本当に残念ですし無念です。

 

とはいえ、7回裏の好機で床田に代打を出して継投策に入ったのは当然の事ですし、あっさり逆転弾を浴びた中崎翔太にしても、せいぜい「次は頼むよ」ぐらいしか言いようがないでしょう。

もっとも、8回裏の相手チームの継投の猿真似のように9回表2死から無意味に黒原拓未を投入したベンチの意図もあれはあれで分かりかねるものがありましたが…。

 

そうなると、やはり床田の好投を台無しにしてこの試合を落とす元凶となったのは7安打で僅か1得点に終わった打線となります。

やはりというべきかどれだけ先発が素晴らしい投球を見せても野球はチームスポーツ。

攻守ともに充実している好調な対戦相手に僅か1得点で勝利を掴むのは無理な話です。

その点、どこからでも長打が出る相手打線と比べてちまちまと単打を重ねてようやく2~3点が関の山なこちらの打線との差を感じざるを得ません。

その点、今日の試合は先発の好投によってかえって、このカードでの相手チームの圧倒的優位性を改めて感じさせる試合だったと言えるかもしれません。

04/05(火)○「貧打と采配ミス」(カープ2022)

広島東洋カープ3-1読売ジャイアンツ

1回戦(カープ1勝)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 九里1勝

敗戦投手 戸郷1勝1敗

セーブ投手 栗林1敗3セーブ

 

本塁打

(C)-

(G)-

 

打点

(C)坂倉①松山①曾澤①

(G)戸郷①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里①-中崎-栗林

(G)戸郷③-戸田

 

先発、九里は被安打6与四球5も耐えて7回1失点の好投。

打線は初回に坂倉の適時打で先制後6回裏に松山の適時打などで追加点を挙げる。

リリーフ陣も無失点に抑えて逃げ切り連敗を3で止める。

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開幕6連勝の後に貧打と継投失敗が響いてナゴヤドームで3連敗を喫したカープ

それに加えて今日からは逆に6連勝中と飛ぶ鳥を落とす勢いの読売とあって試合前から非常に重苦しい雰囲気が感じられました。

先発の九里亜蓮は、岡本和真を中心にどこからでも本塁打が出そうな選手が居並ぶうえにゼラス・ウィーラーを控えに置くという質層ともに強烈無比な相手打線を向こうに回して慎重を超えて消極的にすら感じられる投球で四球を重ねる苦しい立ち上がりで、失点は時間の問題にすら見えました。

しかし、前回登板同様に粘り強い投球を見せて最終的には相手中軸に決定的な仕事をさせずに7回1失点という素晴らしい結果を残してくれました。

とはいえ、7回表に既に球数が100を超えて明らかに疲れが見えている九里を続投させた時には逆転負けを喫した先週金曜日の試合を思い出したのは私だけではないでしょう。

幸いにもここは九里の粘りと西川龍馬、坂倉将吾の好プレーで凌ぐ事が出来ましたが、やたらと先発投手を引っ張りたがる佐々岡真司監督以下ベンチの明らかなミスと言えるでしょう。

前回と異なり、結果としてはこの愚か極まりないベンチのミスを選手たちが救った形ですが…残念ながらこういう展開の試合はそれほど多くはない訳ですから監督には猛省して欲しいと思います。

 

一方で打線は開幕6連勝中から波に乗り切れていなかった小園海斗が猛打賞を見せた事もあり、要所で繋がったようには見せます。

しかし、それでも7安打中、長打が僅か1本と明らかに迫力不足であり、上記の通りどこからでも長打が出そうな相手打線に比べると見劣りしかしません。

決勝打を放ち、久しぶりにヒーローインタビューで36歳にもなって「おじいちゃん子ぶり」を見せた松山竜平の起用が当たった形ではありますが、外野の守備を犠牲にしている以上は良い選択だったと言えるかどうか…。

やはり新外国人ライアン・マクブルームに期待せざるを得ませんが、そんな彼も長打どころか3試合連続無安打と寂しい限りです。

先週末の事を全く反省していない相変わらずの監督のベンチワークに、長打が出ず大量得点が期待できない打線…。

6連勝中の相手を止めて3連敗を止めたという事は喜ばしい限りなのですが…これらの内容を眺めると割り切れなさが残ってしまいます。

まあ、今日のところは再び3タテされる可能性が無くなった事を喜ぶしかありませんね…。