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カープと趣味の日記

3/3 ◯「ライバルたりえるか?」(カープ2018)

埼玉西武ライオンズ0-10広島東洋カープ

佐賀県立森林公園野球場

オープン戦(カープ1勝1敗)

 

勝利投手 野村(祐) 1勝

敗戦投手 多和田 1敗

 

本塁打

(C)鈴木1号②メヒア①

 

打線は初回に先制すると3回に打者一巡の猛攻で10得点。

先発、野村(祐)と2番手薮田は3回無失点と無難な投球。

緒方監督の地元凱旋を大勝で飾りオープン戦初勝利。

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本日、試合が開催された場所は佐賀県

何故、両チームのフランチャイズから遠く離れているうえにどう考えてもホークスファンや読売ファンが多数派であろう佐賀県なのか?

というのも、カープの監督である緒方孝市(鳥栖市出身)の故郷であると共に、ライオンズの監督の辻発彦(小城市出身)でもあるからです。

そういえば、昨年所沢まで見に行った同カードのうち1試合が佐賀県のスポンサードゲームでした。

この試合はやたらと喋りが上手い県知事が始球式に登場して盛り上げてくれていましたが、同時に思い出すのは同じ日にひっそりと場外でPR活動していた呉市のブースの事。

何とも言えない不可思議なデザインの呉市のマスコットキャラクター「呉氏」のキーホルダーを手に「これは何をデザインしたものなのですか?」という私の質問に「呉の海です」と答えたスタッフさんの堂々たる姿に感じ入ったの事は昨日の事のように覚えています…。

 

ところで、この試合を迎える前のカープにはいくつかの出来事がありましたが…。

中でも一番の大きな出来事は安部友裕の故障による離脱(腰痛症)である事は言うまでもないでしょう。

離脱した時期から逆算すると開幕戦に間に合わない可能性は高いと思われます。

昨年の3塁のスタメンであると共に、体調に不安を抱えながらプレーしていた菊池涼介不在時の穴を埋めるという役割も果たしていた安部。

その離脱は大きいと言わざるを得ません。

そうなると新たなファーストチョイスは安部とともに昨年主に3塁を守っていた西川龍馬となる訳ですが…彼は才気あふれる打撃センスがありますが、それとは裏腹に凡庸このうえない守備には不安という一面もあります。

前回の試合もエラーを連発していましたし…。

また、ただでさえ手薄であったにも関わらず補強を怠ったせいでライバルが少ないというのも問題です。

少なくとも我々は数年前に同じくライバル不在のまま3塁レギュラーの期待をかけられながら今では内野手ですらなくなった堂林翔太という選手を知っている筈です。

しかし、今日は菊池、田中広輔と共に西川がナショナルチームに「徴兵」されてしまったので3塁を守った美馬優槻とアレハンドロ・メヒアが二人合わせて4打点と大活躍。

上記のような状況ですからホッとしたファンも多かった事でしょう。

これら二人の実績から考えれば、今日だけで「安部の穴は埋まった」なんて悪い冗談にしか聞こえませんが、比較的小さくない発見があった事は良かったと思います。

このままオープン戦で二人が結果を出し続けてライバルたりえる存在になれれば良いのですがどうでしょう?

 

ちなみにこの試合は、この美馬とメヒア以外でも今日は故障からの復活を目指す鈴木誠也本塁打に、下水流昴の固め打ち。

更には、よりにもよって高校時代に屈辱的な敗戦を喫した相手の地元でオープン戦初先発という罰ゲーム同様の事象を物ともしなかった野村祐輔を始めとする投手陣の無難な投球で、見事に故郷に錦を飾った監督とその関係者へ大勝という「最高の馳走」を用意する事に成功しました。

オープン戦とはいえ、こういうほとんど良い事ずくめの試合はそれほど多くはないのでやはり嬉しいもの。

もっとも、打線についてはあまりにも相手先発の投球が酷すぎた事、投手陣に関しては前回の試合で試合をぶち壊した未熟者コンビのようないわゆる「お試し枠」がなかったという事を差し引いて考える必要があるかと思いますが…。

 

まあ、美馬やメヒアの調子と共に明日以降も全体としてこれを継続できるか期待です。