3回戦(カープ1勝2敗)
福岡ヤフー!ドーム(福岡ドーム)
勝利投手 九里2勝2敗
敗戦投手 中田4勝3敗
(C)バティスタ9号③鈴木9号②
(H)デスパイネ15号①16号②塚田3号①
先発、九里は初回ピンチを切り抜けると以降8回まで無四球3安打の投球。
打線は初回に松山の適時打とバティスタの本塁打で先制すると6回は打者一巡の猛攻。
攻守共に噛み合い大差で勝利し連敗を5で止める。
九里がプロ入り初の完投勝利。
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Bクラスに終わった2015年以来の交流戦負け越しと5連敗となったばかりか、内容的にも攻守で相手に圧倒される試合ばかりだった以上はそう簡単には連敗は止まらない…というより、交流戦はもう1勝も出来ないとすら思えたチーム状態で臨んだこの試合。
先週、好投したとはいえ、大瀬良大地や、クリス・ジョンソンに比べて格段に落ちる九里亜蓮では相手打線を止める事は無理な注文に見えましたし、一軍復帰以降、無安打のサビエル・バティスタの起用は単なる苦し紛れ以外の何物にも見えませんでした。
しかし、九里は初回のピンチを何とか振り切ると以降は、8回終了時点でアルフレド・デスパイネの本塁打による1失点のみと意外すぎる好投。
9回の100球超えた辺りから急にへばってポコポコホームランを打たれるところは相変わらずですが、無四球であった事からも分かる通り全体的には強気で小気味よい投球であったように思えます。
一方、バティスタは松山竜平により、32イニングぶりの適時打がもたらされた直後に豪快な3ランを放つと固め打ちで猛打賞とこれまた意外極まりない活躍。
初回の攻撃が、昨日同様に1得点に留まる程度であったのなら恐らくは九里があそこまで強気の投球は見せられなかった事は想像に難くない訳ですから、あのバティスタの一発は非常に価値ある一撃だったと言えるでしょう。
このバティスタの活躍を契機として、打線全体も初回に4得点の後、6回に中押しとダメ押し含めた8得点と理想的…というかやり過ぎにすら思える攻撃を久しぶりに見せる事が出来ました。
試合前は勝利すら難しかった試合がこれほどの結果となったのは意外ですが、それを攻守でもたらした要素も意外な物だったいう事です。
しかし、それでも先発の質の低さはこの九里の活躍をもって改善したとは言い難いですし、打線も久しぶりに繋がったとはいえバティスタのこれまでの活躍同様に継続性にやはり疑問があります。
従って、これをもって再び一気に立ち直ったとまでは言えないでしょう。
まあ、今日のところは1周間全敗が阻止出来た事を喜ぶだけで良いのかもしれませんが…。