吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

4/10(水)●「完全崩壊の夜」(カープ2019)

広島東洋カープ3-15東京ヤクルトスワローズ

2回戦(カープ2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 マフガフ1勝

敗戦投手 中崎2敗1セーブ

 

本塁打

(C)-

(S)-

 

打点

(C)野間②菊池①

(S)雄平④バレンティン②西浦①大引①中村①荒木②田代③

 

投手

※数字は失点

(C)野村③-アドゥワ-一岡-フランスア-中崎⑤-中田⑦

(S)ブキャナン③-ハフ-梅野-近藤-マクガフ-五十嵐

 

先発、野村祐は序盤から走者を背負う投球で、4回3失点で降板。

打線は再三好機を作り中盤に同点に追いつくも3得点に留まる。

7回無死1塁3塁を活かせず延長10回に打者一巡の猛攻を受けチームが崩壊し3連敗。

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開幕第2戦目以来不振不振と言われていたチームは、いよいよ完全崩壊というところまで来てしまいました。

延長戦での12失点は勿論、日本ワースト記録。

延長までもちこんだうえでのこの惨めな結末は控えめに言っても「終わり」を意味する以外の何ものでもないでしょう。

ある程度予想がつかなかった訳ではありませんが、リーグ3連覇と栄華を誇ったチームがこうも簡単に音を立てて崩れる姿は見ていて物悲しい物があります。

最後はここ3年、再三の好守でチームの勝利に貢献してきた菊池涼介の衰えを感じざるを得ないようなエラーで試合が壊れるというのもなんとも象徴的。

 

先発の野村祐輔は前回の登板とは異なり制球難を露呈する内容。

所詮は変化球で逃げ続けるだけのストライクゾーンで勝負できない軟弱な投手の悲しさ。

相手打者にとってはとにかく際どいボールは全て落ち着いて見送って打ち頃のボールを待つだけでしたから気楽なものだったかと思います。

打線は打線で、一岡竜司が一つ間違えば大怪我になりかねないような闘志溢れる好プレーで失点を防いだ直後の7回無死1塁3塁の好機を決めきれない事に代表されるように今宵もただただ勝負弱さだけが際立つ事になりました。

ここまで散々、チームの足を引っ張っていた田中広輔が漸く安打を放ちはしましたが、今度は鈴木誠也がここ3試合無安打で打率3割も切ってしまう不振ぶり。

結局のところ足の引っ張り役が交代しただけの事でした。

こうやってよってたかってみんなで足を引っ張り合う姿はまさに最下位のチームに相応しいものと言えるでしょう。

 

もっとも9回までは同点であった訳ですから先発がさっさと降板したわりには多少の見どころはあった事も確かです。

今季初登板で5回から登板したアドゥワ誠は2回無失点とまずまずの投球。

先発が脆弱で打線も序盤からの爆発が期待出来ないチームにとって彼のようにミドルリリーフでビハンドを維持出来る投手は何人いても不足ではありません。

好調とは言い難い中崎翔太を水曜日からイニング跨ぎをさせる程度の知性しかないベンチに酷使される事が心配ですが、どうにかきっかけの一つになってほしいものです。

また、勝負弱いとはいえ今日の打線は昨年までのように1試合で「何度も何度も好機を作る」という事は出来ていたと思います。

完全崩壊という悲しい現実が横たわってはいますが、全てを失ってしまった以上は、こういう小さなきっかけを大事にしていきたいものです。

もっとも冷酷に言い切ってしまえばそういうきっかけすらすぐに失ってしまうのが弱いチームの定めという事も賢明なるファンなら覚悟しているのでしょうが。