1回戦(カープ1勝)
勝利投手 大瀬良1勝
敗戦投手 今永1敗
(C)大瀬良1号②ピレラ1号①
(De)ロペス1号①
打点
(C)大瀬良③西川①ピレラ①
(De)ロペス
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良①
(De)今永②-平田-三嶋-パットン-国吉③
2年連続先発大瀬良は2回に先制点を許すも以降は安定した投球で9回1失点。
大瀬良は打撃でもプロ入り初本塁打を含む3打点の活躍で5得点。
攻守に渡る大瀬良の活躍が光り3年連続で開幕戦を勝利で飾る。
ピレラが来日初本塁打と猛打賞を記録。
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オリンピックでの野球競技で使用される為に、ここ数年続いて来た増築工事が終わった横浜スタジアム。
しかし、観客は一人おらず、内野席に配置されたファンの顔写真の大型ボードが異様な雰囲気を返って演出するばかり。
更に、試合前から降りしきる雨で試合開始は遅れるという事態。
試合中も時折、船の汽笛やカラスの鳴き声が鳴り響く、大変静かで寂しい雰囲気で歴史上初の無観客での開幕戦を迎えたカープでしたが…。
それをものともせず素晴らしい投球を見せてくれたのが大瀬良大地でした。
2回にホセ・ロペスに被弾してあっさり先制を許したり、8回にはあわや同点の当たりを守備固めに入っていた三好匠の好捕に助けられたりとまったく隙がない訳ではありませんでしたが、昨年の菅野智之に続いて今季は今永昇太という球界屈指の好投手に投げ勝つ形になりました。
何よりも少ない球数で切り抜けていった為、8回までこれだけの接戦だったにも関わらずボロボロのブルペンの事を考える必要を感じさせなかったのが素晴らしいと言えるでしょう。
また、投げるだけでなく打撃でも5回にチームのシーズン初打点ともなる適時打に加えて9回には試合を決めるプロ入り初の本塁打を放つ大活躍。
特に本塁打に関しては東京ドームで同日行われた阪神の西勇輝と共に「2試合に渡って開幕投手が本塁打」という史上初の記録を達成した事にもなり、セ・リーグに蔓延る安易な指名打者制導入論を苛立たしく感じていた私のような者に溜飲を下げさせてくれた形でもあります。
昨年に続いて開幕戦からファンに素晴らしいカタルシスを与えてくれた大瀬良には本当に感謝です。
もっとも、昨年はそれからチームは低迷が続いたのですけれどね…。
その他で目立ったのは3月のオープン戦や今月からの練習試合では長打が少なく迫力不足に見えたホセ・ピレラ。
球団史上60年ぶり、日系人選手以外では史上初となる外国人選手による開幕1番打者に座った今日は、いきなり開幕初打席で初安打を見せると本塁打含む3安打の活躍。
コロナ禍の影響による外国人枠拡大の特別ルールが無ければ恐らくは1軍にいる選手ではなかっただけに大きな驚きではあります。
このピレラを筆頭に打線は全体で見れば一応、それなりに安打は出ていただけに明日もこれを継続して欲しいものです。
できれば僅差でリリーフを投入しなくて済むように…。